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和の香り

仏教と香

~香とは利他の心~

仏教では、

『香は「仏使」であり、良香は膚・内臓・心、即ち、心身全てに良く作用し、好香は信仰に通じる。香木は、我が身を燃やして人に香りを授け、その人を幸せにする。即ち、利他(リタ=他人の為に尽くす)の心を示している』

と教えて居ます。

それ故、仏への捧げ物は「香華灯明(コウゲトウミョウ)」と言って、
常に、香・華(花)・灯の順と決められて居ます。

仏教で使われる香は「供香(キョウコウ)」と呼び、人の為の「空香」「玩香」と区別します。


供香は、「抹香(マッコウ)」「塗香(ヅコウ)」「含香(ガンコウ)」「練香(ネリコウ)」「香水(コウズイ)」に分けられます。

抹香・・・主に焼香の時に使うが時香盤(ジコウバン)などにも使う。
塗香・・・仏の前に出る時、人の穢れを除く為に体に粉にした香を塗る方法。
含香・・・塗香と同じ目的で香をロ中に含む方法。
練香・・・練合せた香を焚いて辺りを清める方法で茶席でも使う。
香水(コウスイではなくコウズイと呼ぶ)・・・香木を沈めた清浄な水を振り掛けることによって辺りと人を清らかなものとする方法。

  • 香りの言葉


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