ochiiiさん
投稿日時: 2023/11/19 14:09
元々あまり身体が頑健ではないところに仕事・遊び・運動とアクティブに過ごしすぎたのか、自律神経症状をきたしました。
内科・リウマチ科で検査しましたが病変なく、どちらの医師からも疲労による症状という見立てでした。
症状は3ヶ月ほど前から徐々に出現、最初は呑気症と安静時心拍数の増加、起床時の動悸。
1ヶ月前には起床時の手のこわばりが発症しました。その後昼間の動悸も起こるようになり、動悸による中途覚醒、緊張時に喉のつまり感が出るようになりました。
食欲はありますがやや軟便のため、消化に良いものを摂っています。
現在は心療内科で睡眠導入薬を処方されています。
希望して桂枝加竜骨牡蛎湯を処方してもらったところ奏功しているようで、動悸とそわそわする感じがおさまり、こころの落ち着く感じもあります。
次の一手として、緊張時の喉のつまり感を目標に半夏厚朴湯を追加するか、疲労回復のために補中益気湯を追加するか、また別剤の可能性も含めて何が望ましいか、決め手はどのようなところになりますか?
ご教示頂ければ幸いです。
体格はやや痩せ気味、手足が冷えます。デスクワークで、肩首のこりがあります。
あれこれと考えをめぐらすタイプではあると思いますが、イライラ、悲しい、クヨクヨなどはありません。うつ病の既往がありますが、落ち込み感も感じません。
何事もうまくやろうと意気込み緊張したり、頑張りすぎる面はあると思います。
今回もこういった症状が出るまで毎日楽しく過ごしており、精神的ストレスや疲れは自覚していませんでした(肉体疲労がストレスだったと医師から指摘されました)。
ochiiiさん、はじめまして。
一般の方向けの桂枝加竜骨牡蛎湯の効能・効果を引用すると「体力中等度以下で疲れやすく神経過敏で、興奮しやすいもの」と明記されていますが、ここでいう「体力中等度以下で疲れやすく・・・」とは虚弱体質云々のことではなく、失精家(精を消耗・損失した状態)を表しています。漢方でいう精はそれこそ「精神」に通じるものがあり、精が整っていないと神が乱れ、安神を失いやすくなります。冒頭の「・・・神経過敏で興奮しやすい」とは、まさしくこの状態を指します。
さてそこで、次の一手という話ですが、「竜骨・牡蛎」を用いた漢方薬に効果があったという点からは、漢方でいう「水」が絡んできている気がします。実際、漢方でいう「水」には潤滑油としての姿があり、前述した「精」と水にも深い繋がりがあります。なお、桂枝加竜骨牡蛎湯の場合には「水の損耗」が介在するので(※失精とはそういう事です)、そこに焦点を当てるのも一つと思います。また一方で、桂枝加竜骨牡蛎湯が合う人には漢方でいう「気逆」の介在するケースもあるので、それに対してはochiiiさんがピックアップした半夏厚朴湯を試して、反応をみるのも一つと思います。ではでは。
回答日時: 2023/11/20 12:12