ご相談内容

この回答は非公開です。質問者のみご覧いただけます。

なみおさん、こんにちは。

慢性的なの頭痛に、お嬢さんはさぞお困りだと思います。長期にわたる痛みは、精神的にも疲弊してしまいますから。

痛みに関して漢方では、「体の巡り（≒気血の通り）が悪くなると痛む」や「体の巡りが不足する（≒虚する）と痛む」という独特の考えがあります。もう少しわかりやすく言うと、痛みとは「体内の巡りが悪化したサイン」であり、それには①巡りを遮り塞ぐ存在が及ぶ場合もあれば、②巡りの悪さ自体（≒鬱滞･停滞）が及ぶ場合もあれば、③巡り自体の不良･不足（≒か細さ）が及ぶ場合もあります。ちなみに、ご指摘の五苓散（ゴレイサン）は、①を改善する漢方薬です（気血の通りを塞ぐ水滞を解消します）。逆に言えば、②,③には基本、関与しないと言える訳です。

お嬢さんの病態を漢方的に考えると、無症候性の蛋白尿がある点や、乱用を心配するほどに頭痛薬を多用している点、あるいは、食が細く体重が軽い点、体力が乏しい点などから、先に述べた②,③の要素も影響していると推察されます。
俗な言い方になるかもしれませんが、繰り返す痛みによって「神経が細くなった（≒疲弊した）状態」に陥っていると考えると、わかりやすいかもしれません。

漢方薬の選択ですが、五苓散から選択の幅を広げていくと、五苓散に補気作用を足した半夏白朮天麻湯（ハンゲビャクジュツテンマトウ）とか、陽の五苓散に対して陰の呉茱萸湯（ゴシュユトウ）、あるいは先に述べた②,③を改善する点では、お腹を立て直して、頭部の改善をはかる（カキ氷がのように、お腹の状態が頭部に影響を及ぼすと考えるのも漢方独特です）帰耆建中湯（キギケンチュウトウ）や加味逍遥散（カミショウヨウサン）などに一服の価値があるかと思います。

なお、頭痛で漢方薬を決めるポイントの一つに、「痛みのタイプ」があります。例えば二日酔いのように、「ズキンズキンと疼くような頭痛」は五苓散がよく合います。他に「頭が重い」とか「うっ血した感じがする」とか「顔が赤い」とかも、五苓散寄りの頭痛です。逆に、「きゅーっと締め付けるような頭痛」とか、「顔が青くなる（感じがする）頭痛」は呉茱萸湯が合いやすい頭痛です。（ただし、絶対にそうと言い切れるものでない点は了承下さい）。痛みのタイプや痛む部位が特徴的であれば、そこから漢方薬を選択してみるのも一手かもしれません。

以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。

なおみさん　様

こんにちは。

お嬢様の体調不良、ほんとうに、ご心配ですね。

無症候性のタンパク尿ということは、腎臓に常に炎症があるけど、まだ腎臓は壊れてないので、
心配いりませんということです。

漢方では、「生理痛はないのがあたりまえ。」とされています。

漢方では、健康な女性には生理痛などはなく、生理痛がある時点で身体の異常としてとらえます。

正常な生理痛など、ありえません。

頭痛や生理痛に使用される西洋薬の鎮痛剤は、プロスタグランジンの生成をどこかの段階でブロックして、脳への痛みの伝わりを阻害するというものです。

鎮痛剤の連用による副作用で、重度の胃腸障害になりやすくなりまし、神経にも異常がおきやすくなります。

お嬢様の頭痛は、初潮からはじまっていることから、「血の道の頭痛」と、とらえたほうがいいと思います。

卵巣や子宮の発育に何らかの停滞があって、「頭痛と生理痛」という形で、身体からシグナルが出ていると考えるほうが分かりやすくなります。

鎮痛剤で抑え込むのではなくて、塞がっている血の道を通すことで、痛みをしずめたほうがいいと思います。

お気軽にお越しになりご相談くださいませ。

頭痛と生理痛の漢方薬療法は、得意としております。

お大事になさいませ。