みーかーんさん
投稿日時: 2019/08/14 13:43
私はとても汗かきです。
少し歩いただけで汗かいたり、緊張すると異常なほど汗をかきます。
この体質をとても改善したいのですが、どの漢方を飲んだら良くなりますか?
みーかーんさん、こんにちは。
漢方では多汗症や発汗異常は、①「汗」の分泌を調節する「心」や、②汗をかく部位である「肺」の失調として捉えます。
もう少しわかりやすく説明しますと、人の体には「発汗を促進する機能」と「過剰な発汗を抑制する機能」の両方が備わっています。例えば、「発汗を促進する機能」が盛んになり、「発汗を抑制する機能」を上回ってしまうと、人は汗をかきやすくなります。「暑くて汗をかく」とか「運動して汗をかく」「緊張して汗をかく」「冷や汗」といったケースは全て、これに該当します。
けれど一方で、「発汗を抑制する機能」が衰えて「発汗を抑制する機能」を下回っても、また汗をかきやすくなります。「同じ室内でも、周りの人より汗をかきやすい」とか「汗をかくと疲れやすくなる」、「汗の締まりが悪い」などは、これに該当します。ちなみに、先ほど述べた五臓の「心」は「発汗を促進する機能」を「肺」は「過剰な発汗を抑制する機能」をそれぞれ支える部分です。即ち発汗トラブルは、これら2つのバランス、五臓で言えば「心」と「肺」のバランスが乱れて起きると解釈される訳です。
みーかーんさんの場合には、「発汗を促進する機能」を適正にしつつ、「過剰な発汗を抑制する機能を」高める、そうして両面から改善を促していくことが効果的だと感じます。それには例えば、「心」を整える黄連解毒散や、桂枝加竜骨牡蛎湯、あるいは「肺」を助ける桂枝加黄耆湯や防己黄耆湯などに一服の価値があります。具体的にどの漢方薬が向いているのかについては、ぜひ一度、お近くの漢方薬局にて相談されてはいかかでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2019/08/20 11:00
みーかーんさん
ご相談、ありがとうございます。
厳密には、歩いて身体が温まり、汗をかくのと。緊張における発汗は別のものと考えていますが、ご相談者で両方の訴えがあるかたがいる事の確かです。
発汗しやすい状態は、発汗調節機能の低下と考え、東洋医学では表虚、衛虚といいます。
表虚、衛虚の機能を高めて、易発汗を治す生薬に黄耆(おうぎ)があります。この黄耆を主とする漢方薬の玉屛風散(ぎょうくえいふうさん)や黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)があります。このような漢方薬をつかってみてください。
お近くの漢方薬局で、相談し、ぜひ煎じ薬にてお試しください。
回答日時: 2019/08/19 13:49