はなたんさん
投稿日時: 2019/09/14 00:47
夏はエアコンの風を感じると空咳が出ます。
季節の変わり目も空咳が出ます。
長年、耳鼻科に通っていますが、
鼻や口、喉が乾燥しているから敏感になっている、との診断。
寝ている時などは、ヨダレが沢山出るが、それも唾液がサラサラでないから、喉に流れて行かず、出てきてしまう。とのこと。
ひどい時は、口の中は乾いていなくても喉の奥がカラッカラに乾いたムズムズする感じでオエっとなりながら(何も吐かないのですが)咳が出ることもあります。
いつも空咳で、咳込むことはほとんど無く、コンッと軽い咳が、時々出る程度です。
頭皮も乾燥しており、目も乾きやすいです。
冬は耳の奥もカラッカラに乾いた感じがしてムズ痒かったりします。
耳鼻科では、咳の事しか言ってませんので、小まめに水分を摂って口の中を湿らせ、ノーズスプレーをマメにして喉の奥を湿らせる事が大事、と言われ続けています。
何年もこんな症状なので、喉だけではなく、他の粘膜部分も乾きを感じるので体質の問題ではないかと思ってきています。
漢方で体質改善など出来るようであれば、試してみたいです。
よろしくお願いいたします。
はなたんさん さま
空せきでお困りとのこと、おつらいことと存じます。
漢方では、肺は嬌臓(きょうぞう)とされていて、甘えん坊であり外界の影響を受けやすい臓器とされています。
ですから、肺とつながる気道も同じく敏感で弱いものです。
はなたんさん さまの肌は、日焼けしていなければ白っぽいのではないでしょうか。
白色の肌の方は、余計に、気管支炎やセキ喘息になりやすいとされています。
乾燥頭皮やドライアイになりやすい方は、同じように気管支も乾くので、セキ込みやすくなります。
四十歳も後半になると、さらに乾燥肌にもなります。
今の保湿も大切ですが、身体の中から保湿すると、喉も潤って、セキが出なくなってきます。
身体の中を保湿するには、漢方サプリの「百潤露」がいいでしょう。
続けていくと、頭皮の乾燥感もなくなってきます。
空セキに良く使用される漢方薬としは、麦門冬湯などがありますね。
漢方薬を試すときは、専門家にご相談くださいませ。
お大事になさいませ。
治らない時は、お気軽にお越しになりご相談くださいませ。
回答日時: 2019/09/18 11:01
はなたんさん、こんにちは。
結論から先に述べますと、喉の訴えは「気陰両虚」と推察します。
気とは「エネルギー」や「機能」を意味しますが、ここでは「バリア」と考えた方がわかりやすいと思います。それに対して、陰とは「潤い」や「体液」のことを意味します。陰を潤いと称するのは、陽を目には見えない存在(≒機能)、陰を目に見える存在(≒物質)と考えた点に由来しています。そして気陰両虚は簡単に言うと、体のバリアと潤いが弱い状態、それによって外からの刺激や異物の侵入に対して、無防備になっている状態を指しています。
漢方では、身体機能の発揮・維持には、それを支えるエネルギー(≒気)と、栄養(≒血)と、潤滑油(≒水)が不可欠と考えます。喉の乾燥を訴えて水を飲んでも、その水が、「気」を通じて「水」に変換され、「血」と共に喉に届けられなければ、全く活用されずに浮腫や水毒になるだけです。逆に、熱中症や脱水状態に陥ると、「水」が枯渇して「気」や「血」は塞がり、滞ってしまいます。そうして「気・血・水」は互いの健全性を支えあっています。
そして体の中でも、喉や皮膚・粘膜の場合は特に「気・水(≒気・陰)」の連携が大切と言われます。簡単に説明しますと、喉や皮膚・粘膜などの体表は、五臓六腑の上では「肺」に属する部分であり、肺は呼吸を通じて体内の「気」を調節する働きを持ち、その健全性には適切な潤いが不可欠(≒肺は乾燥を嫌う)だと言われています。現実でも、喉を守る目的で加湿器を設けるように、喉を保ち癒す上でも、潤いは大切な役割を果たしています。ただし、加湿気の目的はあくまで、「乾燥」から喉を守る点にあります。喉が乾燥がちな人が加湿器を用いたからと、喉が潤うという訳ではありません。
漢方では、喉や皮膚の乾燥を訴えがちな人には、自らを潤す働き・潤いを滋養する働き=滋潤を促す治療を行います。この滋潤を促す上で、大切になってくるのが、先に述べた「気」と「水」の連携です。早い話、滋潤を通じて気」と「水」の連携を高めていく訳です。その過程で、「気」の不足があれば「気」を補い、「水」の滞りがあれば利水・化痰を促し、潤いを消耗させる「熱」があれば「清熱」を、潤いを滞らせる「寒」があれば「活血」をそれぞれ行います。
はなたんさんの場合、喉だけでなく目や頭皮にも乾燥が及んだり、その乾燥が咳や痒みに及んでいる状態から、「気」や「水」だけでなく、「血」の連携もうまく働いていない印象を受けます。また、長期に及ぶ咽喉乾燥・咽喉不快という点からは、単なる潤いの消耗・不足(≒陰虚)でなく、気の塞がりや損耗(≒気虚・気鬱)といった印象も受けます。それが即ち、「気陰両虚」という訳です。
そういった場合には例えば、喉や呼吸に関わる「気」を通じて痰や喉の潤いを整える半夏厚朴湯や麦門冬湯、「気」を補う参蘇飲や補中益気湯、黄耆建中湯、それに対して「血」を整える四物湯や味麦地黄丸、温経湯などに一服の価値があると思います。なお、漢方薬を選ぶ際は、ご自身に合ったものを選ぶ為にも、ぜひ一度お近くの漢方薬局にて相談されることをお勧めします。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。
回答日時: 2019/09/17 13:04
はなたんさんからのコメント
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