usacoさん
投稿日時: 2020/09/27 02:38
以前こちらで相談させて頂いたものです。
https://www.kigusuri.com/consultation/detail/581/
人参湯と参苓白朮散で食欲は普通に戻って食事は普通に摂れるようになりましたが、便通が改善しませんでした。
軟便はなくなったのですが、逆にまったく出ないか、出てもコロコロ便が少量だけでした。
内科で診てもらったところ、腸が過剰に動きすぎていて、過敏性腸症候群とのことでした。
桂枝加芍薬大黄湯と乳酸菌で最初は便通が戻りました。
1日3回桂枝加芍薬大黄湯を飲むと腹痛を伴う下痢になってしまったので、1日1回、夜寝る前だけにしていました。
それだと翌朝、痛みはなく緩めのものが出ていましたが、2週間ほどして、その服薬でも便通が起こらなくなりました。
よいお薬があれば教えていただけますでしょうか。
usacoさん、こんにちは。
お訴えの内容から察するに、お腹に抱えた「冷え」による便秘では?と感じます。生薬の薬性として、芍薬・大黄は「寒」で腹を冷やすので、桂枝加芍薬大黄湯による腹痛・下痢も、その影響かもしれません。1日3回の服用であれば、大黄抜きの桂枝加芍薬湯や小建中湯の方が良好では?と思います。
過敏性腸症候群は、腸の機能異常(気の巡りが悪く、滞った状態)と見立てられます。その状態は「穏やかだった海が急に波立つ(≒凹凸が生じる)」に近く、桂枝加芍薬湯は「生じた凹凸を鎮め、平穏に戻す」という作用をもちます。
ただ、桂枝加芍薬湯の場合、「どうして急に波打つのか?」は言及されず、「荒れているから、とりあえず鎮めよう」とうニュアンスが強いです。要するに、海が荒れやすいどうか(≒お腹の動きが乱れやすいかどうか)は不問という話です。けれど実際、お腹の動きは「寒」や「熱」あるいは、自律神経の影響を受けて損われます。桂枝加芍薬湯がそこまでカバーしてくれるか?と言えば、なかなか難しい部分もあります。
usacoさんの場合、便秘+軟便傾向の点からは、先に述べた通りお腹に抱えた慢性的な「冷え」が影響するのでは?と感じます。その場合は、桂枝加芍薬湯にお腹を温める作用を加える目的で、人参湯(軟便向き)や大建中湯(腹痛・膨満向き)を足すと良いでしょう。元からの胃腸虚弱や冷え症も考慮すると、五積散(寒に代表される五つの積滞を改善する)も効果的かもしれません。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/09/28 12:40
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