こたよさん
投稿日時: 2020/10/18 13:10
3年前から胃の調子が悪く、食後の圧迫感と吐き気、胃酸過多があり機能性ディスペプシアと診断されています。
漢方外来では六君子湯を処方され、飲むと食欲は出ますが胃酸過多で気持ち悪く、PPIを併用しています。
体質的に合わないのでしょうか?
こたよさん さま
おはようございます。
機能性ディスペプシアでお悩みとのこと、おつらいことと存じます。
三年前から、食後の圧迫感と吐き気があったことから、胃や腸の加齢にもとづく機能低下と推定されます。
胃の機能を若返らすようにするといいかもしれません。
漢方的には、胃陰虚と脾気虚が合わさった感じだと思います。
胃熱があって消化不良による胃酸過多、胃腸の蠕動運動の低下といったところでしょうか。
胃液や消化物が、腸におりづらくなって、逆流しやすい状態ということになります。
しばらくは、お刺身や揚げ物を控えて、消化にいい温かいものを摂るようにしてください。
漢方薬としては、イスクラ開気丸がいいかもしれません。
漢方サプリとして、晶三仙などを併用すると、さらに消化が正常化して胃腸が若返ってくるかもしれません。
今の六君子湯もあってないわけではありませんが、胃酸を抑えることは出来ないので、半夏瀉心湯などと半々にして、併用するとうまくいくかもしれません。
お大事になさいませ。
漢方薬をお試しになる前は、専門家にご相談ください。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2020/10/19 11:25
こたよさん、こんにちは。
六君子湯は胃炎に有効な漢方薬の一つですが、胃酸過多というよりも胃腸虚弱(の為に胃が荒れ易い)寄りです。「食後に症状が強い」という点からは、消化・吸収の過程で胃腸の働きが活発になり、症状が誘発されるのでは?と推察されます。漢方的には、そういう「胃腸の働きが活発な状態」は、「陽証」や「実証」「熱証」と表されます。六君子湯は実証と対照的な虚証(≒胃腸虚弱傾向)に向く漢方薬なので、陽証や熱証からは縁遠い位置にあります(※服用したら駄目という訳ではありませんが、直に症状を改善する作用が期待薄です)。
そういう場合は(胃酸過多の原因・経緯にもよりますが・・・)とりあえず、「柴胡」を用いた小柴胡湯や四逆散が向くように思います。また一方で、六君子湯に「黄連・黄芩」を加えた半瀉六君子湯に切り替えるという選択肢もあります。
こたよさんの場合、慢性な病状で損耗・疲弊した胃腸機能を回復する点では、六君子湯を長く服用するのも効果的かもしれません。ただそれとは別に、今まさに起きる胃腸トラブルを緩和する漢方薬も必要なのでは?と感じます。その辺りの話を、次回の漢方外来で相談してはいかがでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/10/19 10:56
こたよさんからのコメント
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