shinopenさん
投稿日時: 2021/04/07 20:05
2年前から手荒れが治らず悩んでいます。発症したのは2019年の秋くらいだった思います。
以来、両手10本の指先に小さい水疱ができ、それが乾燥して割れるを繰り返しています。
少し良くなることもありましたが、ほとんど常に悪い状態です。
季節関係なく同じ症状ですが、特に冬の乾燥する季節と、杉花粉の季節は、症状がひどかったです。
手に薬を塗るのと割れに触れた時の痛みの緩和のため、常に綿(レーヨン混)手袋、炊事の時はニトリル使い捨て手袋が手放せない状態です。
薬は皮膚科で処方されたステロイド(デルモベート、ドレニゾンテープ)とワセリンを使って2年が経過しましたが、よくならなかったので、皮膚科の医師に相談して保湿することだけにしました。
保湿で使っているのは、ワセリン、馬油、マカダミアナッツオイル、オリーブスクワラン、水素量子イオンのクリームなどでした。
ところが、乾燥や割れに加えて、指が赤く腫れ(水疱も)内側からひび割れが押されるので、何もしなくても痛みが出るようになりました。
また、現在は手の甲にもアトピーのような赤いただれができ始め、どうしていいのかわからない状態です。
shinopenさん、こんにちは。
お訴えの内容から察するに、一連の症状を繰り返したことで皮膚の機能や構造が衰弱したのだと思います。衰弱した皮膚だと本来の治癒力が発揮できませんし、ステロイドは皮膚が有する治癒力を発揮して(※悪く言うと搾取して)治療を行っていくので、長く使うことは皮膚(の治癒力)を弱らせる方へと影響していきます。逆に言えば、初期の頃は治癒力も充実していたはずなので、その頃にステロイド以外の「治癒力を活かす治療」を行なっていれば、結果は違ったかもしれません・・・(結果論ですが)。
東洋医学の治療原則に「扶正袪邪:正気を助けて、邪気を払う」という考えがあり、症状が慢性化してしまう背景には①邪気の勢いが強まっていく事(※症状が進行するにつれて、病理産物の蓄積が進んでいく)と共に②正気が消耗・不足していく事がしばしば言及されます。漢方のものさしである「虚証・実証」も、当人の体質が虚弱か?がっちりしているか?という面でなく、その人が訴える症状が虚証(≒正気不足による)か?実証(≒邪気旺盛による)か?という側面を含んでいます。
皮膚の炎症という症状一つについてもそれは言える事で、腫れを繰り返す中で次第に新陳代謝が悪くなり、色艶が悪く、乾燥も進んでいきます。また皮膚が構造的に脆くなると、いろいろな形で「漏れ」が生じ、合わせて皮膚の「不安定さ」が助長され、ますます脆弱になっていきます。水疱についても、細菌・感染など明確な原因が無いのであれば、初期の頃は「機能障害」によって引き起こされていたものが、症状の経過と共に、逆に皮膚の「脆弱性」を誘発する要素へと姿を変えていったのでは?と思うところです。
漢方薬の選択ついては直に患部を確認の上で詳細な吟味が必要でしょうが、慢性の皮膚病に対してはエキス剤よりも、煎剤の方が効果が発揮されやすいとも言われます。いずれにせよ、専門家に相談の上、見立ててもらう方が良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/04/09 13:54
shinopenさん さま
こんにちは。
手荒れは、女性に多い皮膚疾患です。
手の洗いすぎやアルコール消毒やゴム手袋などによって、手荒れが悪化しやすくなります。
水疱が出来る場合は、仕事のストレスなどによって、手の平の汗が出る穴が詰まってしまって、汗がたまって水疱ができるようになります。
水疱が破裂すると、痛みとカユミが発生するために、皮膚科に通って、強いステロイド剤を使用するようになります。
このあと、皮膚疾患は治らずに、長期にわたることが普通です。
ステロイド剤を中止すると、脱ステロイド現象によって、皮膚が乾燥して、ひび割れて、赤くただれたりするようになります。
今は、この時期かなと推定されます。
一番、皮膚がうすくなって、過敏になっている時期なので、皮膚には、なにも塗布しないほうが、いいですね。
漢方では、皮膚は内臓の鏡であるという教えがあります。
そこで、体内から体質改善していくと、皮膚が綺麗になっていくかもしれません。
漢方薬による体質改善がすすむと、皮膚がおちついて、赤みがなくなり、水疱や湿疹がきえていきます。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/04/08 12:11