ご相談内容

モンブランさん さま

香蘇散は、本来は胃腸虚弱なかたの風邪薬です。

応用として、血の道症に使用します。

ここでいう血の道とは、ホルモンバランスが崩れて、気鬱の症状がでたものをいいます。

気鬱からくる不眠であれば、効果が期待できますが、そうでなければ効きません。

甘草は、人の感受性によって、少量でもダメなひとがいます。

甘草の限度量は、一日、7.5ｇです。

お大事になさいませ。

モンブランさん、こんにちは。

香蘇散の増量により不眠の解消が期待できるか？というお問い合わせですが、それは不眠の特徴・兆候によると思います。香蘇散自体は「気うつ」を改善する漢方薬なので、これを服用することでモンブランさんが抱える「気うつ」の兆候に改善が見られるのであれば、不眠に対する効果も期待できるかと思います。ただ一方で、「気うつ」に用いる漢方薬は香蘇散だけではありませんし、香蘇散があらゆる「気うつ」に効くという訳でもありませんから、その点には配慮が必要です。

香蘇散が向く「気うつ」は、梅雨時のジメジメとした心情にしばしば例えられます。気が晴れない。もやもやする。化と言って、不安を抱えるほどに深刻ではない。そういう心情の背景には胆力不足があり、その影響から胃腸も繊細だったりします。そういう方が訴える不眠であれば、試す価値はあるのではないかと･･･。ちなみに、香蘇散は「散剤」なので、エキス剤だと効果が半減しますよ。あと甘草の一日摂取の上限は7.5gです。

以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。