漢方相談Q&A

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病気の悩みを漢方で

ご質問に対するご回答

漢方薬って長く飲まないと効果がない、といわれていますが…?

 

飲むタイミングの問題ではないかと思います。


例えば、風邪の時にのむ漢方薬は即効性がある訳ですが、皮膚病の時に飲むお薬も、症状が出たら、あるいは出そうになったら「直ぐに飲む」事で、痒みを抑えられたり、痒くなくなったりします。


漢方薬の真価は、早期発見・早期治療に用いる事が出来る、という点にあると自分は考えております。 そういう使い方をすれば、漢方薬への即効性は充分期待出来ます。


ただ、つらい症状を長らく放置してたりすると、その長い放置期間を取り戻す為に、結果として漢方薬の長期服用を必要とする場合があります。


お身体の不調を感じたら、早めにご相談頂いた方が、期間・出費の両面からも負担が軽くなるケースが多いですね。

クスリのらくだ(千葉県野田市) 
峯村 ふみ子先生

 

そうではありません。


たとえば、風邪の漢方薬など急性疾患の場合はすぐに効くような漢方薬をお出して、すぐによくなるようにいたします。


なぜ長く続けないと効かないと思われたのでしょうか。


それは、急性病は、病院で現代医学の治療を受け、ぜんそく、リウマチなど自己免疫疾患、肝臓病、糖尿病などの慢性病など体質が原因になっている病気に対して、体質改善を目的にした方が漢方薬を服用するので、長くづづけないと効果がでないからです。


自己免疫疾患や慢性病などは体質改善を必要とします。
体質改善は基本的には、体の入れ替わりです。


今まで、食生活の乱れ、不摂生などによって生まれた弱った体質を、漢方薬などの手助けをかりて、体を徐々によい方向に入れ替えていきます。


当方ではよくなった症例をたくさんもっています。お気軽にご相談ください。

スガヌマ薬局(茨城県坂東市) 
菅沼 真一郎先生

 

漢方薬は直ぐに効かないと言われ続けてきたので、この様なご質問になるのでしょう。


漢方薬は実は30分以内に効き始めます。
但し、効いてくるのと治ることは違います。


急性病(たとえば風邪、腹痛など)は効果が出始めるのは早いのですが、慢性的な症状は時間がかかる。


たとえば、風邪のときに喉が痛いのは数十秒で痛みが消えてくることはある。


膝が痛い、腰が痛いというのは30分以内に症状が改善することはある。


生理痛などは何ヶ月か服用して改善することがあります。


慢性病(糖尿病、ガン、心臓病、腎臓病など)は内臓から治さなければならないので時間がかかることが多い。


しかし、不快な症状が比較的早く改善して日常生活が楽になることがあります。


漢方薬は症状を対処療法的に治すのではなく、根本的な原因から治そうとするので、時間がかかることがあります。


個人差がありますので、一度専門の先生にご相談いただいたらいかがでしょう。

ケンコウ薬局(三重県津市) 
秋江 洋和先生

 

僕が漢方薬を勉強しようと思ったきっかけは、40年前に田舎に帰って父の薬局を手伝い始めた頃、店頭にやってくる人が10年も20年も病院の薬を飲み続けていると言う話をしばしば耳にしたからです。
当時若くて健康だった僕には、不思議な会話でした。
「治らないのに病院に通い続けているの?」と言う素朴な疑問でした。
「治してもらえないのによく我慢しているな」とも言える心境でした。
漢方薬を勉強し始めて、現代医学で治らないものが治る事も知ったし、現代医学より早く治る病気があることも知りました。
逆に現代医学の素晴らしさもより深く感じることが出来るようにもなりました。
結局40年漢方薬を勉強して言えることはシンプルです。
漢方薬でも現代薬でも、急性のものはすぐに効くし、慢性のものは時間を要すると言うことです。
漢方薬は決して奇跡を起こすものではなく、漢方薬が適している症状を見つけて、その症状にシャープに効く処方を見つけることにつきます。
生薬が枯渇している今こそ、漢方薬の出番を見つけ、より確実に効果を感じてもらえるように努力することが医療者側に要求されています。

栄町ヤマト薬局(岡山県瀬戸内市) 
大和 彰夫先生

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