漢方相談Q&A

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漢方 よくある質問(Q&A)

ご質問に対するご回答

夜ぐっすり眠れず、疲れが取れなくて困っています。

ときに、「一日の始まりは夜にあり」といわれ、
夜にぐっすり眠れないというのは、一日の出だしが乱れた状態です。
そのようにして先立つものが無ければ、日中の活動は立ち行かなくなり、疲れも取れにくくなります。


そのようなとき漢方では、安神薬等を用いて
「眠りの妨げになる疲労」を解消しながら、睡眠と活動のバランスを整える治療を行います。
疲労と不眠を別物としてでなく、一対のものと考えるのが漢方治療の特徴です。


漢方では、日中の活動と夜の睡眠(休息)は一対のものであり、
お互いに支えあう存在とされています。
忙しい人に多い「疲れ果て、眠りに落ちる」という習慣も、
日中の疲労回復を夜の睡眠に一方的に依存している点では、
本来あるべき睡眠の姿から離れています。


疲労が過ぎれば睡眠は乱れやすくなりますが、そうして起きた不眠は日中の活動に立ち返ります。
ですから睡眠を整えるには、それと合わせて、日中の状態に目を向けることが必要です。
実際、日中の体調や活動が良好な人ほど、短い睡眠時間でも良質な眠りを得ています。

漢方 柿ノ木薬局(京都府京都市) 
宮川 貴夫先生

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