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漢方で言う薬用のニンジン(ウコギ科)は、一般でもニンジンと呼ばれていますが、食用の野菜のニンジン(セリ科キャロット)も呼び方が同じなので、混同されてしまうことが多々あります。
ちなみに薬用のニンジンは日本の医薬品の公定書「日本薬局方第十五改正」には「ニンジン」とカタカナで名前が記載されています。
現在の市場には野生品はありませんが、朝鮮半島や中国吉林省の栽培品が市場の主流となっています。(ここからは薬用のニンジンをニンジンといいます。)
また、別名として朝鮮人参(チョウセンニンジン)や高麗人参(コウライニンジン)などがあるのもお忘れなく。
他に、ウコギ科でニンジンと名の付くものにはアメリカニンジン(西洋人参)やトチバニンジン(竹節人参)、シベリアニンジン(刺五加)など、薬用として使われる近縁植物が幾つかあります。
生ニンジン
乾燥したニンジンは漢方専門の薬局・薬店でいつでも買えます。
しかし、新鮮な生ニンジンとなると季節モノなので9月から10月の期間しか買えません。
しかも、日本では現在も会津、信州、出雲で栽培が行われていますが、栽培農家も年々減少してますので購入も難しくなってきています。
ニンジンの歴史

ニンジンは1000年以上前から薬用として使用されていたようです。
正倉院に保存されているニンジンは野生品で竜頭(りゅうず)と呼ばれる根茎部も残っています。
当時は衰弱した人の強壮薬として使われていました。
栽培は江戸時代に入りかなり経った1729年から日光で始められました。
ニンジンの成分
サポニンとしてジンセノサイドR0、Ra〜Rhの他、パナキシノール、β-エレメン、ゲルマニウムなどが含まれていますが、今も研究中なので、そのうち新たな成分も見つかるでしょう。
このサポニンの効能としては疲労回復や血糖降下作用、タンパク質や脂質合成促進作用などの研究結果が報告されています。
ニンジンと漢方

- 赤い果実が特徴的なオタネニンジン
漢方的には補気(ほき)薬として元気を補い、脾胃(ひい:胃腸の消化器系)を健やかにし、神経を安定させ、津液(しんえき:正常な体液)を生じる効能があります。
しかし、この漢方的表現の意味を理解するには、多くの経験と長い時間が必要です。
その一例としては、気力体力があり体温の高い高血圧症の人にニンジンの入った漢方薬を与え続けると、更に悪くなってしまいます。漢方ではこれを「誤治」と言いますが、こんな心配がある人は、漢方専門の薬局・薬店で相談してください。
「ニンジン」で身体の内側から活力を
食べ物から摂取した脂肪は蛋白質と結合してリポたんぱくとなって、血液で体内に運ばれます。
このリポたんぱくの多くは脂質の多い低比重リポたんぱく(悪玉コレステロール)と蛋白質の多い高比重リポたんぱく(善玉コレステロール)に分かれます。悪玉コレステロールは血管壁に過剰に溜まると血管の弾力性が失われ、もろくなり、動脈硬化が起こりやすくなります。
一方、善玉コレステロールは悪玉コレステロールが血管壁に溜まるのを邪魔する働きがあります。
「ニンジン」にはこの善玉コレステロールを増やす効果があるので、血管の柔軟性を保ち、血液の流れを良くし、身体の芯から活力が湧き上がって行動力が復活するというわけです。
「人は血管とともに老いる」と言われます。
血管が元気だと、体全体が元気になり、老化は防げます。
日本におけるニンジン栽培のゆくえ
日本産のニンジンは現在、会津、信州、出雲で栽培されています。
生産量は年々減る一方です。
海外から入ってくる安い価格のニンジンに対抗できないのが原因です。
今回も早めに信州から新鮮な「生ニンジン」を契約しました。
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| 栽培6年目の収穫間際のニンジン | 割れたものや変色したものを選別しながら、収穫します。 |
セルフメディケーションで自己の健康管理(これからは自分の体は自分で守る時代)

- オタネニンジンには近世(江戸時代)後も
暫くこのような図が使われていました。
漢方には「医食同源」という言葉があります。
1個1個の食べ物にはタンパク質、脂肪、糖分の他に何十種類もの成分が含まれています。
それぞれの成分は体に吸収されることで、ある成分はある組織の機能を高め、ある成分はある組織の機能を抑えながら体全体のバランスを保つ役目を担ってくれています。単に空腹を満たすだけの食べ物はありません。
多くの種類の食べ物を摂ることが、たまには生ニンジンも食べてみることが、体の健康維持に役立ってくれるハズです。
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| 名称 | 生ニンジン |
|---|---|
| 発売元 | 株式会社栃本天海堂 |





































