小児期を過ぎると女性は14歳前後に思春期を迎えます。このとき、腎気・腎精が盛んになって生殖能力を持つ“天葵”という物質が産生されます。そして、女性ホルモンの分泌が充実しはじめ、月経がはじまり女性らしい体つきになります。この頃から男女の違いがはっきりとしてきます。また、体格的にも充実してくるので食欲も旺盛になってきて“後天の本”(脾)を充実させ、これが生まれ持って備わっている“先天の本”(腎)の機能を充分に発揮させていきます。
しかし、この時期には、月経が始まることと重ねて、体格を気にしてのダイエットやミニスカート・素足などの冷やす環境・夜型生活などから血虚といって常に血が不足している状態になることが多いのです。それによる月経トラブルや冷え性、ホルモンバランスのくずれからくる自律神経失調症などが多くみられます。また、最近は生理の時期が早くなる傾向にあり、精神的には子供でも肉体は大人というアンバランスな状態になっていることがあります。この心と体のアンバランスが今の子供たちによる様々な社会問題の一因になっていると思われます。
一方でダイエットとは逆に食欲が旺盛になったり、糖分・カロリー・脂質の多い食事に偏りがちになり、脾胃にかなりの負担がかかってきたりもします。また、容姿を気にしたり受験・就職といった大事な時期とも重なり、かなりのストレスにさらされることとなります。これが、拒食症・過食症・冷え・生理不順や精神病・自律神経失調症・不眠・アレルギー疾患の悪化などにつながることがあります。
|