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葛根湯1日量の配剤生薬の写真 |
桂皮はカッシアやシナモンという香辛料(ハーブ)と同じ仲間の植物の幹の皮(樹皮)です。京都銘菓の「八つ橋」の香りは、桂皮の有効成分の香りです。
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桂 皮 |
生姜はジンジャーという香辛料(ハーブ)と同じ植物の地下部です。漢方では「ショウキョウ」と読みます。もともとは亜熱帯植物ですが、高知県で栽培され「ひねしょうが」や寿司の「がり」として食べています。
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生 姜 |
ショウガの花 |
風邪の「さむけ」に |
風邪の「さむけ」には「生姜酒」や生姜と白ネギのスープで身体を温めました。また「くず湯」で栄養を補給しました。これは葛根湯療法の知恵が民間療法になったのです。
「くずでんぷん」は奈良の「吉野葛」がブランドです。
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葛 根 |
クズの花 |

漢方医療では、初期の風邪に悩ませる「はなみず(水ばな)」や「くしゃみ」も「冷えている」とみなします。
この時には、小青竜湯(ショウセイリュウトウ)という処方が適します。煎じ薬では、「酸っぱく」舌が少し「まひ」するように感じます。酸っぱいのは五味子(ゴミシ)という生薬、「まひ」するのは細辛(サイシン)という生薬を含むためです。
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細 辛 |
ウスバサイシン |
小青竜湯の関連処方に麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)があります。これは「さむけ」がはなはだしく、くしゃみや咳を伴う風邪に用います。高齢者で体力の低下した疲労感を伴う人に適します。
漢方医療では、初期の風邪に、汗が少なければ麻黄を含む処方(葛根湯、小青竜湯)を用い、汗が多い場合には麻黄を含まない処方(桂枝湯)を使い分けます。さらに体力の余力や胃腸の丈夫さを漢方医学的に判断します。
麻黄は、気管支拡張作用があって咳を止める薬です。なお麻黄は血圧を上昇させる作用もありますので、高血圧の人が「漫然と」連用してはいけません。薬剤師さんと相談して下さい。
麻黄は中国北部の乾燥地帯に生育します。
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| 新疆のマオウ | マオウの果実:中国内モンゴル通遼市にて |

風邪を「こじらせて」食欲が低下し「冷え」にも悩む時には補中益気湯(ホチュウエッキトウ)が適します。
この処方は、この連載の3回目に紹介しています。薬用人参で胃腸を調えて体力を回復させる漢方処方です。
漢方医療では、桂枝湯や葛根湯を服用した後には温かいお粥を食べ、布団をかけて横になる、などの養生法が明記されています。感冒は身体の抗病力で治すのです。無理をしてはいけません。
現代人は感冒の初期に無理をするので長引きます。(分かっているのですが、なかなか養生ができませんねぇ)。しかし、睡眠時間は意識的に長くして下さい。
江戸時代の貝原益軒先生は「保養ハ怠リナク努メテ、癒ユル事ハ急ガズ自然ニマカスベシ」と養生による「自然治癒」を啓発しています。
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