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冷えについて

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「最近疲れが取れないのよね」と思ったりすることがありませんか?
 

症例

生理痛 ■28歳の痩せた女性が生理痛肌荒れ便秘で、義母から勧められての来院。

 手足が冷たい、下肢部冷たく更にガスがたまって脹っている。浮かぬ顔をして、文句を胸に沢山持っている様な顔をしている。短いスカートにストッキング、上は診察に入ってきても毛皮のコートを着たまま。加味逍遙散当帰四逆呉茱萸生姜湯を出し、下半身を温かくして冷えないような食事をすることなどの注意をして帰っていただいた。

 二週間後に来院。ちっとも良くならないと文句を言う。服装は全く同じなので、これでは下半身が冷えるからだめだからねというと、ストッキングを二枚重ねてきましたといばっていう。ストッキング二枚と毛皮のコートを脱いだとしても、上半身は下着、セーター、スーツの上着、裏地もあるので四枚重ね、素材も厚い。足は薄いストッキング二枚。これではいくら薬を飲んでも効果が出るようになるには、時間がかかることを話して帰す。

 更に二週間後来院。相変らずの服装。それでも彼女は、生理痛が前回より軽かったとほこらしげに云うのでした。


下痢 ■同じく28歳女性。

 下痢が続き潰瘍性大腸炎といわれているという。ストッキングにセーター姿で来院。黄耆建中湯を処方し冷えないように注意をした。

 二週間後に来院下着を下半身にはきパンツ姿です。前回に比べて下肢部はあたたかくなっていて、手足もあたたかい。下痢の回数が1~2回になりこんなうれしいことはないと喜び、下半身があたたかいとこんなに早く症状も軽くなるとは思わなかったという。

 心まで明るくなって、義母との付き合い方もスムーズに出来るようになったといい、同じ薬を飲み続けています。

下半身をあたたかくすることが、心も体も健康になる一番簡単な方法なのです。
オシャレをするのに、下半身を冷やさないよう一工夫をして、日々、明るく、楽しく送って欲しいものです。

文:ヨシコクリニック 高木嘉子先生

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