きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 女性の生活と健康 骨粗鬆症は若いうちから気をつけて予防しましょう。 骨粗鬆症 女性は閉経すると骨粗鬆症が進行すると言われています。これはエストロゲンが激減するため骨からCaが溶けやすくなり、骨量が激減するからです。老化に伴う骨粗鬆症でも、病気（リウマチ、糖尿病、気管支喘息など）に伴う骨粗鬆症でも、骨への血液の供給が悪かったり、静脈鬱血が有ったりすると骨粗鬆症を進行させるという報告もあります（Clinical Calcium(0917-5857)12巻9号、p. 1264-1270 (2002)）。 このようにホルモンバランスの崩れ、ストレスによる腸におけるカルシウム吸収の抑制、自律神経失調等が原因となって、血流不全が続いて冷え症になると、骨粗鬆症は悪化する事が推測されます。 少し本論と逸れますが、最近の若い女性はダイエット、喫煙、インスタント食品の過食、アルコール、コーヒーの過飲を好む方が増えています。カルシウムを意識しないダイエットをしたり、喫煙により胃腸の働きが悪くなったりしてカルシウム吸収が悪くなると骨量が著しく減り、又過量のアルコールや、カフェイン、食塩、糖分をとると尿中へのカルシウム排泄が増え、身体の中のカルシウムは減ってやはり骨量が減り、老人ばかりでなく若い女性にも骨粗鬆症が起こり得ます。 その他、日光浴不足（太陽光線にあたると紫外線が皮膚に作用してビタミンＤをつくり、ビタミンＤが腸管からのカルシウム吸収を促進）、運動不足は、適度な骨への負荷が減り、たんぱく質、食塩の過剰摂取もカルシウムの吸収を妨げ尿中に排泄する為カルシウム不足を招く原因になります。（医療と健康［日本医師会ホームページ］）。 私は骨折した少年の骨量の少なさに驚いたと言う医師の話を聞いたことがありますが、若い人でも食事､運動に留意しないと骨粗鬆症になる可能性は有ると思います。老化していても運動をしたほうが良いと言う証明として、70才台のゲートボールをする人と全くしない人ではしない人のほうが骨量が減少したと言う報告があります（豊山起光他、ゲートボールプレーヤーの骨密度、筋力の検討：日本整形外科学会雑誌、12巻３号、p. 852 (1998)）。 骨を丈夫にする体操とはダンベル体操など骨に圧力をかける運動が適切であると言われていますが、簡単な早足歩行でも十分だと思います。 以上、骨粗鬆症は若いうちから気をつけて予防をすべきであり、それにより姿勢の良い健脚の高齢者が社会貢献すると言う事も夢ではないと思われます。 中医学では骨と腎は密接な関係にある為、骨の治療は腎の治療となります。貧血傾向のある人は胃腸の働きを良くして体力をつける漢方薬を併用します。中国では骨折すると、腎機能を改善する漢方薬（たとえば八味地黄丸）を併用する事が多いそうです。 したがって骨粗鬆症予防にこれら漢方治療も有効だろうと推測されます。私はサラダ作りで一ヶ月、毎日腕と手首を振った後から、手の関節が痛くなり、まるで急性リウマチ症状を呈したことがありましたが、漢方薬で治しました。又、最近まで立ち上がり時の膝関節痛がありましたが、昼・夕食後20分～30分の行進歩行をはじめてから、この起立時の関節痛は無くなりました。きっと関節付近の血流鬱滞が除かれ、血流が良くなったからでしょう。リウマチかと間違いそうな症状も先ずは運動をして血流改善を試すことは大切な事だと思います。行進歩行を毎日続けて1ケ月間で３ｋｇやせましたが、続ければ骨粗鬆症、肥満の予防にもなると期待しています。 文：東洋堂土方医院 土方康世先生 女性の皆さん、日々の養生の心得と生薬があれば乗り切れます！ 全身36.5度付近に保つ事が健康維持のポイントです。 骨粗鬆症は若いうちから気をつけて予防しましょう。 自然に逆らわずにゆとりをもって生活してください。 シンプルに自分を見つめた時、何が重要か・・・ 漢方は、女性の一生をより健康で充実したものへとサポートしてくれる心強い味方です。 ストレスと上手に付き合うためには、どんな漢方がよいのか―― 何でも手に入る現代であるからこそ健康度を高める食を目指していきたいと考えます。 東西の医学を駆使すれば、治療の選択肢が充実し、「にきび」で悩まれていた方の笑顔が増えます。
中医学では骨と腎は密接な関係にある為、骨の治療は腎の治療となります。貧血傾向のある人は胃腸の働きを良くして体力をつける漢方薬を併用します。中国では骨折すると、腎機能を改善する漢方薬（たとえば八味地黄丸）を併用する事が多いそうです。
