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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  アカメガシワ
 

 アカメガシワの名は春の新芽が赤いことよる。また、別名の菜盛葉は『和漢三才図会』に「山人葉を用いて食物を盛る器皿に代える。故に菜盛葉と名づく」と記載されていることによる。

アカメガシワ   アカメガシワ


別名・地方名 ゴサイバ、菜盛葉(さいもりば)
科 名 トウダイグサ科/ラテン語の科名 Euphorbiaceae
学名(植物ラテン名) Mallotus japonicus (Thunb.) Muell. Arg.
中国名 野梧桐、赤芽楸
生薬名 赤目柏(あかめがしわ)
出 典 神農本草経(217年)
生育場所 日のよく当たる山野に自生する。日陰になると枯れる。
薬用部位と採集時期 樹皮、葉。6~7月
調整法 日に当てて乾燥する。
主な成分 樹皮にはベルゲニン、ルチン、タンニン、葉にはゲラニイン、ルチン、マロプレノールとそのリノレン酸エステル、種子には強心配糖体のコロトキシゲニン、マロゲニン、コログラウシゲニンなどを含む。
効能・効果 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、痔、腫物
用法・用量 樹皮;1日2~10g。
薬効と使用方法(常用量) 【1】葉5~10gを煎じて服用、または葉、樹皮の黒焼き末を2~3g、酒または水で服用するとともに、患部に葉の粉末を塗布(濃煎液で湿布してもよい)すれば痔、るいれき、腫物に効果がある。非常によく効く。

【2】葉をつき砕いて貼ると種々の腫物、乳腺炎、痔、湿疹、頭瘡、あせも、カブレ、かゆみ止めに効果がある。また乾葉を煎じて服用するか、煎液で患部を洗うか、浴湯料(300g)としても効果がある。

【3】樹皮を3~10g、または茎葉を多量に煎じて服用すれば消化機能を調整し胃酸過多症、胃カタル、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸炎、胆石、肝炎、神経痛、リウマチに効果がある。
薬食健康法 赤色の残っている新芽(葉)をテンプラとして食べるほか、茹でて、水に晒して、和え物、油炒めとする。

アカメガシワの巻き揚げ
【1】アカメガシワの柔らかい赤い葉を洗い、水気をふく。
【2】溶き卵1個と水、酒少々を加えて1カップにし、小麦粉3/4カップ、片栗粉1/4カップを加え混ぜる。
【3】棒状に切った蒲鉾、竹輪、シシャモなどにねり辛子を塗り、これを、②をくぐらせたアカメガシワの葉で巻く。
【4】160~170度の油で、箸でしばらく押さえながら揚げる。
【5】数個に切り分け、切り口を見えるように盛りつける。

アカメガシワ飯
若芽をさっと茹で、細かく刻み、酒しょうゆ、などとまぜ入れて炊きこむ。

栽培の必要性と難易度 日当たりのよい土地を好む。成長は早いが、他の木の陰になると枯れる。
備 考
(アドバイス)
葉や種子は、赤色系草木染めの原料に用いられる。
応 用 薬用・食用・浴用・染料・洗髪料
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