きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 病気と漢方 ショウガ 畑や山で栽培される。 別名・地方名 ハジカミ 科 名 ショウガ科/ラテン語の科名 Zingiberaceae 学名(植物ラテン名) Zingiber officinale Roscoe 英名 ginger 中国名 生姜、乾姜 生薬名 生姜(しょうきょう)、乾姜(かんきょう) 出 典 神農本草経(217年) 生育場所 畑や山で栽培される。 薬用部位と採集時期 根茎、11月。 調整法 根茎をそのまま、または外皮を剥いで乾燥する(生姜)。または外皮を剥ぎ、石灰粉をまぶして乾燥する(乾姜)。 主な成分 ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール(以上辛味成分)、ジンギベロール、ジンギベレン、フェランドレン、カンフェン、シトラール、リナロール、アスパラギン、ピペコリン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などを含む 効能・効果 芳香性健胃、食欲増進、腹痛、腰痛などに用いる 用法・用量 生姜1日3~9g、乾姜1日1~4g 薬効と使用方法(常用量) 【1】生姜3~10gを煎じ服用すれば芳香性辛味健胃剤、鎮嘔、鎮咳、去痰剤として腹痛、吐き気、悪心、胃腸カタル、食欲不振、しゃっくり、風邪、気管支炎、冷え症に効果がある。 【2】生姜汁を塗布または温湿布あるいは生姜汁に酒を加え、うどん粉と練ってはると、しもやけ、わきが、円形脱毛症、ふけ、関節リュウマチ、肩こり、五十肩、腰痛、扁桃炎、気管支炎に効果がある。 【3】生姜汁に蜂蜜を加え、熱湯を注いで飲むと風邪、船酔い、車酔い、咳に効果がある。 【4】生姜汁を飲むとタケノコ、きのこ、魚類などの中毒に効果がある。 【5】生姜を炒って、あるいは黒焼末とし、茶湯で服用すると咳、痰に効くとともに胃カタル、胃拡張、下痢に効果がある。 【6】浴湯料とすれば肩こり、五十肩、リウマチ、神経痛に効果がある。湿疹、あせも、カブレなどのある人、アレルギー性の人は使用してはいけない。 ショウガの湿布薬の作り方 【1】生のみずみずしいショウガをすり下ろし、おろしショウガを作る。 【2】この液を直接患部に塗布しても良いが、小麦粉を加え、粘性を持たせて布などに付け、患部に貼るようにする方が、長時間その効果を期待できる。 ショウガ汁と小麦粉の割合は、少しドロッとした程度で、流れ落ちないが水気が多い状態とする。 【3】患部に塗布するか、貼り付ける前に、肌の柔らかい腕の内側や、太股などに塗布または貼り付けて、湿疹やかぶれが出ないことを確かめて、使用する。ただ赤くなるのはこのショウガ汁の作用なので、赤くなるだけで痛みのない場合は使用する。 【4】肌の弱い人は、ショウガ汁を水で2倍から4倍程度に薄めて、小麦粉を入れて使用する。 【5】皮膚に貼り付けておく時間は肌の強い人で30分程度、弱い人は早く除く。 【6】ショウガ汁を酒で薄めて小麦粉を混ぜると効果を強くでき、肌には優しくなる。 効果 ショウガ湿布を痛む患部に貼れば、血流が改善し、その部位のおけつ(いわゆる古血)を除き、乳酸などを代謝し、その結果、腰痛や肩こり、膝の痛みなども解消する。血流の改善による痛みの解消なので、患部に貼って、じっと座っていると言うのではなく、動き回ったり、日常生活をしていると、患部を動かすので、痛みの解消につながる。 使用上の注意(副作用、相互作用など) 適切に使用する場合、安全に摂取できる。 薬食健康法 ミョウガと、ショウガと、アオジソなどを合わせて、サラダにもる。洗って水をきり、天ぷらに。熱湯をくぐらせ、酢みそあえもいい。 根ショウガをすりおろして魚やレバーの下ごしらえに利用したり、薄切りを煮魚に加えると、臭みを消してくれる。 新ショウガは甘酢漬けにしておくと、食欲のないときなどに重宝する。 葉つきショウガはみそを添えて酒のつまみに。または甘酢で食べる。 栽培の必要性と難易度 4月上旬に種ショウガを植える。 応 用 薬用・食用 ショウガの購入は、お近くの漢方相談薬局・薬店へ。 ページトップへ 傍にある雑草も、薬草かもしれません。 薬草を使ってお悩みの症状を和らげます。