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二階堂先生の「食べ物は薬」

ウド - 強精/強壮効果の薬用酒

ウド
  • ウド
  • 学名:Aralia cordata
  • 科名:ウコギ科
  • 英名:udo
  • 別名:ツチタラ、ヤマクジラ、 独活(ドクカツ、ドッカツ)、土当帰(中国名)

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白独活 ヤマウド
ウドの花序 白独活とヤマウドとウドの花序

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東アジア原産で日本各地の山野に自生、又は栽培される多年草で、日本古来の野菜とされています。

茎は2mに達するものもあり、円柱形で全体に毛があります。6月頃、ヤツデに似た球形の花序が総状に付き、花弁のない淡緑色の小花を沢山付けます。秋には黒色球形の液果(果実)となり、1つの果実の中に数粒の種子が入っています。

春から初夏にかけて芽吹いた頃にはヤマウド又は山独活と呼ばれる山菜として、若葉、つぼみ、芽並びに茎の部分が食べられます。

八百屋に出る白いものは白独活とも呼ばれ、地下の室で盛土をして軟化栽培したもので、栄養価は低いが香気と歯触りに特徴があり、皮をむき、塩であく抜きをして酢の物、味噌和え、汁の実、煮物、サラダなどにして生で食べます。又皮も柔らかいので、捨てずにきんぴらにすると美味しく食べられます。

"ウドの大木"は 体ばかり大きくて、役に立たない者の例え(茎が長大でも柔らかくて柱にも利用できない)に用いられています。

茎、根を独活(ドクカツ)又は和キョウカツと呼び、発汗、解熱、鎮痛剤として風邪、めまい、リウマチ、神経痛に用いたり、漢方処方に配合されます。又根及び果実で作った薬用酒には強精、強壮の効果があると言われています。

茎、葉を浴用剤にして肩こり、痔疾に用います。民間薬として茎及び根の汁を飲むと精神安定、分裂症や強壮剤として効果があるといわれています。

葉や茎を用いてアルミ媒染で薄茶色、錫媒染で茶色がかった黄色、鉄媒染で青褐色、銅媒染で鶯色の染色ができます。

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