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二階堂先生の「食べ物は薬」

アマチャ - 糖尿病患者に使われる薬用甘味料

アマチャ
  • アマチャ
  • 学名:Hydrangea serrata Seringe var. thunbergii Sugimoto
            Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino
  • 科名:ユキノシタ科
  • 英名:sweet Hydrangea leaf
  • 別名:甘茶、土常山

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アマチャの葉 アマチャの花穂
アマギアマチャの葉と花 アマチャ
アマギアマチャ アマチャのお茶

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日本原産で、本州の山中にまれに自生しているが、各地(主産地:長野県柏原、伊吹山地、新潟、奈良、山口 など)で栽培されている落葉低木です。茎の高さは70cmくらい、葉は薄く、長さ5~8cm、披針形で対生しており鋸歯があります。枝先にガクアジサイのような散形花序を付け、内側に通常の花が、外側には淡い紅紫色の装飾花が数個見られます。

植物学上はヤマアジサイ(サワアジサイ) Hydrangea serrata と同一種ですが、外形では区別が難しくヤマアジサイの葉は揉んでも甘味が全くありません。アマチャの葉も生の時には噛むと苦くて甘味はありません。葉を採り、いったん陽乾した後、水を加えて湿らせ、再び陽乾します。その後よく手で揉んだ後に乾燥させると甘味が出てきます。このように発酵させてから乾燥させたものが生薬の「甘茶」です。生の葉には甘味成分が配糖体の形で含まれていて、葉の中の酵素による発酵によって加水分解されて甘味成分が出てきます。

一方、伊豆の天城に自生するアマギアマチャ Hydrangea serrata var. amagiana は生の葉でも甘味があります。葉の形が狭長で装飾花が白い点がアマチャと異なります。

成分としては甘味成分の phyllodulcin の他にフラボノイド、クマリン類や有機酸などが含有されています。このphyllodulcinにはショ糖の1000倍の甘味があり、薬用甘味剤として日本薬局方に収載されており、糖尿病患者に砂糖の代わりに古くから使われています。また抗アレルギー作用も知られ、丸薬の佐薬や矯味薬としても用いられています。その他、菓子、口中清涼剤、歯磨きや醤油などの調味料の甘味付にも用いられています。

4月8日のお釈迦様の花祭り(灌仏会、かんぶつえ)に甘茶で作ったお茶を参拝者に飲ませたり、お釈迦様の像に掛けるなどの習慣が知られています。甘茶を熱湯に入れてから、軽くもう一度沸騰させてから火を止めて、飲むのが良いとされています。ただし甘茶の品質により甘味成分量が異なるので、甘茶の量は加減して用いるのが良いと言われています。市販品の中には2~3gを1リットルの水で煮出す飲み方が書かれています。

有毒成分は現在までに報告はされていませんが、濃過ぎると嘔吐する恐れもあり、かつて児童による集団中毒も2件発生しており、薄く煮出すことが大切のようです。

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