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二階堂先生の「食べ物は薬」

ギョウジャニンニク - 疲労回復、風邪の予防や冷え症に

ギョウジャニンニク
  • ギョウジャニンニク
  • 学名:Allium victorialis var. platyphyllum
  • 科名:ユリ科(ヒガンバナ科)
  • 英名:victory onion, alpine leek
  • 別名:アイヌネギ、キトピロ、ヤマビル、ギョウジャビル、こびる

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ギョウジャニンニクの若葉と鱗茎 ギョウジャニンニクの鱗茎
ギョウジャニンニクの花穂 ギョウジャニンニク ギョウジャニンニク ギョウジャニンニク

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北海道全域、東北北部、朝鮮半島、サハリン、カムチャッカ、東シベリアなどの冷涼地帯に広く自生している多年草です。

特徴的な香味を持ち郷土色豊かな山菜として北海道では昔から食べられてきましたが、乳牛が食べると乳に独特の臭みが付いて製品価値が失われることから酪農家からは嫌われています。

名前の由来は修験道の行者が山野での修行中に隠れて食べたことから牧野富太郎先生が名づけたと言われています。 

幅広の根生葉を2~3枚出し、長さ20cm位で先端が尖った長楕円形の葉をしています。茎頂に白色~淡紫色の小花を球状(直径5cm位)に多数付けて群生し、全草にニラ臭がします。茎は直立し40~70cm、若芽や茎葉には淡褐色の網状の繊維に覆われた外皮がある4~6cmの細長い鱗茎が地中にあります。

若芽、葉や鱗茎を山菜として食べます。熱湯で茹でて、水でさらしてから醤油漬け、浸し物、和え物、油炒め、汁の実、卵焼きやサラダなどにして食べます。花は天ぷらや酢の物にして食べます。湿らせた新聞紙に包み冷蔵庫の野菜室に立てて保存するか、さっと茹でて冷凍して保存することができます。

ギョウジャニンニク酒にしたり、健康茶として利用もされています。

イヌサフランやスズランなどをギョウジャニンニクと間違えて誤食する事故が頻発しています。葉を揉むとニンニク様の強い臭いがあるので区別ができますが、誤食すると嘔吐、下痢、呼吸麻痺などの中毒症状が見られ死に至る場合もあります。

成分としてはビタミンA,C,E,K、ミネラルのカリウム、カルシウム、マグネシウムやリンが含有されており、食物繊維も多く含まれています。ニンニクと同様にアリイン(アリナーゼによりアリシンに変化)を豊富に含んでおり、抗菌・抗真菌作用を有し、血液循環促進作用もあるため疲労回復、強壮、健胃整腸、風邪の予防や冷え性などに効果があるとされています。

北大農学部・西村先生らによりギョウジャニンニクの特徴的な香気成分としてニンニクには無い1-プロぺ二ル基を持つ含硫化合物(disulfides, trisulfides)が報告されています。あわせて抗血栓作用を示す2種の化合物も単離・同定されています。


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