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二階堂先生の「食べ物は薬」

クワイ - 独特の食感を持った、栄養価も高い京野菜

クワイ
  • クワイ
  • 学名:Sagittaria trifolia var. sinensis
  • 科名:オモダカ科
  • 英名:arrowhead, threeleaf arrowhead
  • 別名:シロクワイ、慈姑、ムギクワイ、田草、燕尾草、光慈姑、山慈姑、甘菜

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クワイの葉 クワイの槐茎
槐茎拡大と槐茎断面(右) クワイの花
クワイ クワイ
クワイ クワイ

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中国原産でアジアや欧米の温帯~熱帯に広く分布している宿根性で水中や湿地に生える水生植物です。泥中に伸びる地下茎の先が秋に肥大し丸い、表面が碧色の塊茎となります。

葉は矢尻形をして、葉と茎の形が農器具の鍬に似ています。花は雌雄異花でほとんど結実しません。

日本には平安時代に中国から伝来したとされており、1000年以前から食用としていますが、欧米では食用とはせず、観賞用とされています。中国で作られたとされている栽培品種は、いずれも水田で栽培されています。日本では主として青クワイ、中国では白クワイ、野生種に最も近い吹田クワイの3種が知られています。広島県の福山市が日本の生産量の80%を占め、次いで埼玉県の越谷市がこれに続いています。京野菜としても選定されている野菜でほくほくとした特徴的な食感を有しています。

生の時は黄白色で煮ると黄色くなり、栗のようで脆く、ほろ苦さと共にかすかな甘味があり、きんとんにもします。塊茎から芽が出ている姿から「芽が出る」縁起が良い食物として正月のお節料理、雛祭りなどの重箱に詰めて用いられます。ただ、シュウ酸を含みアクが強いので、皮をむき、水にさらしたり、茹でこぼすなどの準備をしてから調理する必要があります。正月のお節料理には煮ものにしますが、スライスしてせんべいに揚げても美味しく食べられます。また天ぷらや茶わん蒸しなどにも使えます。さらにスナック菓子の「くわいっこ」や焼酎などにも加工されて販売されています。

成分としては炭水化物が主で、特にでんぷん質が豊富で、栄養価は芋類に匹敵しており、ミネラルのリン、カリウム、鉄分などが豊富でお節料理にふさわしい健康野菜です。その他、ビタミン類の葉酸や、ポリフェノールで苦味の元となっているカテキンなども含有されています。

多食すると性欲が減ずると書いた古書もあり、浮気封じの妙薬とされています。

名前の由来には諸説があり、鍬芋(くわいも)、河芋(かわいも)、クワイグリなどから転じて名づけられたと言われています。


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