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二階堂先生の「食べ物は薬」

トウモロコシ - 生食品種も登場

トウモロコシ
  • トウモロコシ
  • 学名:Zea mays
  • 科名:イネ科
  • 英名:maize, corn
  • 別名:玉蜀黍、唐諸越、ナンバン、トウキビ、モロコシ

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トウモロコシの葉と果実 トウモロコシの果実 トウモロコシの種子 トウモロコシの花 トウモロコシ トウモロコシ トウモロコシ

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中南米原産の1年草で、米、小麦と並ぶ世界三大穀物に数えられています。ヨーロッパにはコロンブスにより伝えられ、すでに1500年には栽培植物とされた記録が残されています。その後アフリカ、アジア各地にも急速に広まり、日本には1579年にポルトガル人宣教師によって長崎に伝わりました。現在日本はトウモロコシ輸入量が世界一ですが、その75%は家畜飼料として使われています。

草丈は1~3m、夏から秋に花が咲き、雄花は茎の先端に、雌花は葉の基部に付きます。果実は円柱状で果穂の先端から雌しべの先端をヒゲのように出します。完熟した種子を製粉して練り、パンや煎餅のように焼いたり、種子をそのまま又は砕いて粥にして食べるのが一般的でしたが、最近では未熟種子を茹でたり、焼いたり、肉料理に添えたり、糖度の高い品種が作られて、生で食べたりするのが主流となっています。

食用以外では畜産飼料やデンプン(corn starch)や食用油(corn oil)などに利用されています。

薬用には種子のデンプンを「トウモロコシデンプン」として医薬品原料の賦形剤に、胚芽の脂肪油は「トウモロコシ油」と呼び、リノール酸が約60%含有されていて軟膏や注射剤の基剤や溶剤に、また血圧降下や高血圧予防に利用されます。ヒゲ状をした雌しべの花柱は「南蛮毛(なんばんもう)」と呼ばれ、利尿、血圧降下、胆汁分泌促進作用があり、利尿薬、利胆薬、糖尿病薬、降圧薬として用いられます。南蛮毛には食物繊維が多く、硝酸カリウムが含まれ、利尿、腎機能改善、むくみ、肝炎、胆嚢炎、糖尿病などに用いられます。その他の成分としてはサポニン、粘液質、フラボノイド、アラントイン、ミネラル、ビタミンなどが知られています。また、種子が黄色いものには女性に必要なビタミンであるビタミンEが多く含まれていると言われています。


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