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二階堂先生の「食べ物は薬」

マルバダイオウ (ルバーブ) - 有機酸たっぷりの葉柄

マルバダイオウ(ルバーブ)
  • マルバダイオウ(ルバーブ)
  • 学名:Rheum rhaponticum
  • 科名:タデ科
  • 英名:rhubarb
  • 別名:ルバーブ、ショクヨウダイオウ(食用大黄)

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ルバーブの葉と華穂 葉柄(左)と根(右) 花(左)と種子(右) マルバダイオウ(ルバーブ) マルバダイオウ(ルバーブ) マルバダイオウ(ルバーブ) マルバダイオウ(ルバーブ)

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シベリア南部原産の多年草で、はじめはヨーロッパに、その後アメリカへ伝わり、日本へは明治の中頃に輸入されました。大型の葉で薬用種のダイオウよりも円い心臓形をしています。初夏に茎立ちをして1~2mとなり、緑白色の多数の小花が総状に咲きます。欧米では広く栽培され、日本でも長野県などで栽培されています。

大きな株となり、宿根から大きな葉を叢生します。葉の表は波を打ち平らではなく、葉柄は長さ30cm内外、太さは3cm以上にもなります。葉柄の色は日本では緑色がよく見られますが、最近はヨーロッパでよく見られるピンク色のものも栽培され、特にジャムにすると色がきれいにあがるため、好まれています。この葉柄部分が野菜の一種として食用とされる部分で、多量のリンゴ酸、シュウ酸、クエン酸などを含有しているため、酸味があります。葉柄は酸味と共に香気があり、皮をむいて煮てからパイ、プリン、ケーキなどの原料として使ったり、ジャム、ゼリー、ソースなどにもします。

根茎および根を乾燥したものは和大黄(わだいおう)と呼ばれる生薬とします。しかし薬用大黄の有効成分であるアントラキノン類を含有してはいますが、その量は僅かなため薬用大黄の代用とすることもありますが、効力は弱いものです。また敏感な人は腹痛や下痢などの副作用を示すこともありますので注意が必要です。さらにスチルベン類のラポンチシンが含有されているため、日本薬局方では用いられません。ホルモン作用(通経、更年期障害)も知られています。 線香の製造原料として用いられています。


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