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素材解説 病気と薬の関係とは・・・

 
   

アレルギー

アレルギー
20歳以下の80%近くが何らかのアレルギー疾患にかかっていると言われています。
 

甘茶

ユキノシタ科植物のアマチャ(学名Hydrangea macrophylla SERINGE var. thunbergii MAKINO)の葉部を発酵などの加工処理したものを甘茶と称し、日本特産の生薬(和薬)主産地は長野県で、岩手県や富山県でも栽培されており年間約30トンが生産されている。

 アマチャは、そのラテン名から判るように園芸植物のアジサイ(H. macrophylla SER. var. macrophylla WILS.)と非常に近縁の植物であって、江戸時代にヤマアジサイ(H. macrophylla SER. var. acuminata)などのHydrangea属植物の中から甘みのある成分変異株が民間で発見されて作り出されたと言われている。

 甘茶は第十四改正日本薬局方に医薬品として収載されており、医薬品の苦味を和らげる矯味剤や口腔清涼剤及び糖尿病患者の甘味料として用いられている。また、砂糖が普及するまで甘味料として広く使われ、防腐効果や味をまろやかにする塩なれ効果もあって現在も醤油などの製造に用いられている。毎年4月8日に行われる釈迦の降誕を祝う仏教行事の灌仏会では釈迦立像に甘茶湯を注ぐ習慣も知られている。

 甘茶は、江戸時代に作り出された新しい日本民間薬であるため、薬用としての歴史は浅く、薬効が十分に伝承されていない。

 日本の江戸時代の薬物書「大和本草」や「物類品隲」などにも甘味のほかには“健康に益する”などと記載されているにすぎない。また、俳人で艶福家の小林一茶が愛飲し元気で長寿を保ったことや、甘茶が肌に良いなどと民間的に伝承されていた。


 甘茶の成分については、甘味成分phyllodulcin(1)とhydrangenol(2)が明らかにされているほかには、甘茶についての薬理活性や活性成分について検討されていなかった。甘茶の薬効を明らかにする目的で、種々の薬理スクリーニングを行ったところ、甘茶メタノール抽出エキスに、抗アレルギー作用、歯周病原因菌への特異的抗菌作用、抗酸化作用、胃粘膜保護作用及び利胆作用のあることが判明した。

phyllodulcin(1)   hydrangenol(2)

 甘茶の抽出エキスは経口投与において、Ⅰ型アレルギーモデルである、ラット受身皮膚アナフィラキシー(PCA)反応に対して強い抑制作用が認められた。InvitroⅠ型アレルギーモデルである受動感作モルモット摘出気管平滑筋標本の抗原チャレンジによる収縮反応(Schultz Dale反応)の抑制作用及び抗原やcompound48/80,calcium ionophore A-23187によって惹起されたラット腹腔肥満細胞からのhistamine 遊離に対する抑制作用を指標に活性成分の探索を進め、新規活性成分として多数のジヒドロイソクマリン類を明らかにした。 その中で、イソクマリンthunberginol A(3),B(4)とベンジリデンフタリドthunberginol F(5)に特に顕著なInvitro抗Ⅰ型アレルギー作用が認められ、市販抗アレルギー薬のtranilastやDSCGよりも非常に強い活性であった。

 ついで、thunberginol A(3)とF(5)についてin vivoでの抗Ⅰ型アレルギー作用を検討したところ、3には100-500mg/kgの経口投与によって用量依存的なPCA反応抑制作用が認められ、市販抗アレルギー剤に匹敵する強い作用であった。また、3がマウス耳介PCAやラット気道アナフィラキシー反応に対しても抑制作用を示すことも明らかとなった。一方in vivo実験で3よりも強い活性を示した5は、Invitro実験では弱い活性を示すに過ぎなかった(Fig.2)。

 

 3についてⅡ、Ⅲ、Ⅳ型アレルギーに対する作用を検討したところ、Tリンパ球の関与するⅣ型アレルギーモデルであるマウス耳介接触性皮膚炎および綿羊血球誘発足浮腫反応に対して抑制作用が認められた。これらの結果甘茶のイソクマリン類を中心とする成分は、Ⅰ型およびⅣ型アレルギーに対して経口投与によって有効性を示すことが明らかになった。

 さらに、3はTリンパ球の増殖抑制作用を示し、免疫調節作用のあることが判明した。また、3の肥満細胞からの脱顆粒抑制メカニズムとして、チロシンシン酸化の阻害作用と、外液からのカルシウム流入を阻害することでの細胞内カルシウム流入を阻害することでの細胞内カルシウム濃度の上昇抑制作用および細胞膜や細胞骨格の安定化が関与していることを証明した。


  甘茶   甜茶   大良姜  

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