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畑と不妊

漢方相談薬局・薬店
むつごろう薬局
 

むつごろう畑では、落ち葉やカキ殻、堆肥などの有機質をたっぷり吸い込んだ当帰がぐっすりと眠っている。薬(農薬)を使わずに育った当帰はセリ科特有の甘酸っぱい香りを辺りに漂わせ、大地にしっかりと根を張っている。スコップで”ザクッ”と有機土壌を引っくり返すと、きれいな肌白い足が姿を覗かせる。

そう、当帰の根っこは、まるで婦人の足のように肌白く綺麗なのだ。

漢方の面白いところは、この当帰が肌白い婦人の冷え性を治すことにあり、昔から不妊に悩む婦人が愛飲していた。当帰芍薬散、温経湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰建中湯・・・

当帰の名前の由来はいろいろと言われているが、私は「当たり前に帰りなさい」という意味ではないかと考えている。

  • お腹を冷やしてはいけません。
  • 早寝早起きをしなさい。
  • 畑仕事(運動)をしなさい。
  • 食事は玄米、味噌汁、野菜を中心にしなさい。
  • 家族を思いやる心を持ちなさい。

というような「当たり前の生活に帰ることで、きっと赤ちゃんは授かりますよ」という昔の人の戒めであったのではないだろうか。

今の世の中では、ほとんどの人が畑を耕さなくなり、自動車で移動して、夜遅くまでテレビやインターネットをやっている。冷蔵庫にはお腹(子宮)を冷やすヨーグルト、野菜ジュース、果物、ビールなどが常時置いてあり、人間の生命活動を身体の中からじわじわと弱らせている。

赤ちゃん

こんな便利な世の中では、赤ちゃんを授かることのほうが難しいのかもしれない。今こそ、当たり前の生活に帰るべきときではないだろうか。


畑

畑には不思議な力がある。そこには生命の力がみなぎっていて、生きているという実感が湧いてくる。そして、この生きようとする力が子孫を残すことにつながり、結果として赤ちゃんを授かることにつながってくるのではないだろうか。

まずは悩むのを止めて、身体を動かそう。そして生きる力を高めよう。当たり前の生活に帰ろう。

むつごろう畑より当帰と共に・・・


文:むつごろう薬局 白井 憲太郎先生



先生の紹介

プロフィール
むつごろう薬局
沼津店
白井 憲太郎先生
(シライ ケンタロウ)
略歴
1998年 北里大学薬学部卒業
専門領域
月に一度、東洞流古方漢方研究会を主宰しています。
その他
主婦の友社の「赤ちゃんが欲しい」に、不妊と漢方について連載しています。(漢方薬局からのアドバイス)

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