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瘀血(おけつ)とは

スガヌマ薬局(茨城県坂東市)
スガヌマ薬局
(茨城県坂東市)

瘀血(おけつ)とは何ですか?

瘀血(おけつ)とは何ですか?と、お客様に時々尋ねられます。
「おけつ」は、血の滞りによっておきる様々な体の反応と考えられています。


女性だけではない。瘀血


川の流れに例えてみると、 川の水がサラサラ流れていて澱みのない状態は、「おけつ」つまり「血の滞り」のない状態です。

川の水の流れがスムーズでない為に、川の途中に沼がある状態を想像してみて下さい。
川の水の流れが悪くて出来た沼には、ドロなどが溜まっています。



ドロが痛みの物質や、古い血の塊りであると例えると、血の流れが滞ることによって痛みの物質がそこに残ったりするイメージがわくと思います。

肩に痛みの物質が残れば、肩こり、子宮に残れば生理痛などになります。
女性は生理という血を滞らせるので、瘀血になりやすいとされていますが、実は女性だけでなく男性にもあります。



血を元気にする活血剤

この様に悪い血が滞っている状態を良くするために、漢方的には、血を元気にする活血剤とよばれる漢方薬が用いられることが多いです。


瘀血(おけつ)の例

〇痛みの例
特徴は、刺すような固定した痛みが多いです。
運動時、疲れた時、夜間に悪化することがあります。
生理痛・肩こり・頭痛・腰痛・四肢の痛み・動悸
〇瘀血による婦人病の例
女性は生理があるので血を滞りがちになりやすい。
子宮内膜症(チョコレート膿症)・子宮筋腫・生理不順・生理時に血塊が混じる・排卵障害・不妊
〇血行不良による症状の例
目の下にクマができる・鮫肌・暗色の唇・暗色~紫紅色のにきび・静脈瘤
【 代表的な漢方薬 】
桂枝茯苓丸折衝飲血府逐瘀湯冠元顆粒桃核承気湯通導散


店主からヒトコト

瘀血の養生法は、代謝を良くして血液のドロドロを減らすことが大切です。

油っこいものを控える。塩分の多いものを控える。甘いものを摂りすぎない。
適度な運動をする。半身浴をする。体重が重めの方は体重を減らす。
それらの心がけで、瘀血が改善することがあります。
是非、予防しながら、快適な生活を送りましょう。


先生の紹介

プロフィール スガヌマ薬局 菅沼 真一郎先生スガヌマ薬局
薬剤師
菅沼 真一郎先生

略歴

茨城県坂東市出身 東京薬科大学卒業後
漢方専門薬局、調剤薬局などに勤務後、
平成10年よりスガヌマ薬局に勤務、
地域密着型の健康指導薬局として活躍しています。
昭和62年薬剤師国家試験合格
平成13年漢方薬・生薬認定薬剤師試験合格


  • ・日本中医薬研究会会員
  • ・日本専門薬局同志会会員
  • ・全国自然薬研究会会員
  • ・子宝カウンセラーの会会員
  • ・茨城県坂東市岩井中学校学校薬剤師

 

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