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四季の色「草木染」

媒染はどうやって作るの?

~草木染の不思議なところ~

まず、前回の 媒染ってどんなこと? について、説明不足だと思ったので媒染についてもう少しお話しします。
重複するところもありますが、お付き合いください。
媒染は、草木染の中で最も不思議で特徴的な所です。



水溶液(媒染液)の作り方は?

草木染を行うときの主な作業は下記となります。

  1. 料の抽出(煮出し)
  2. 染色
  3. 媒染

媒染ってどんなこと? では、媒染の意味とアルミと鉄の媒染液の作り方を紹介していますが、今回はもう少し詳しく写真などを交えて説明したいと思います。

媒染剤について

媒染は植物の持つ色素を糸や布に発色させ定着させる工程です。
基本的には染色した糸・布をアルミや鉄の水溶液に浸けて媒染しますが、媒染剤はアルミや鉄だけではありません。銅、スズ、クロム、チタンなどの水溶液も使います。
しかし、これらの薬品は一般的になかなか手に入りませんし、廃棄などその扱いにも気を遣わなくてはなりません。
こうしたことから私はアルミと鉄を紹介しています。

先媒染と後媒染

先にお話したように媒染の工程は染色の後に行うのが一般的ですが、染める素材や使う植物によってその工程が逆になることがあります。それが先媒染です。どのような場合かと言うと、赤系の色で色自体があまり強くないものについては先媒染で、又羊毛など素材によっても先媒染の方が良いものなどがあります。
しかしあくまでも基本は後媒染だと思ってください。
それに、草木染は強く濃い色を得るため何度も染め重ねますので出来るだけ繊維に染料を吸収させて媒染するのが基本だと思います。

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