三角野郎も四角四面も、その上、空洞なやつもいる。
植物の茎の形が、円いと思っている人は多いが、結構様々な形が有り、植物の大きな特徴と成っている。もちろん、円い茎の植物が一般的である。植物に馴染むには、被れたり、毒になる物は要注意ではあるが、四季折々に見て、触って、嗅いで、口にしてみることである。
円いが、中が空洞になっている茎もある。つまりストローのような物で、何何ウツギ(空木)と呼ばれる樹木である。カヤツリグサ科の植物の茎は三角形で、四角の茎は、シソ科の植物の特徴の一つである。非常に限られた植物であるが、ひし形のもあり、最近見かけなくなったが、アカザ科のシロザの茎は、円い外側にスジ(綾)が5本ついており、五角である。
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| ハコネウツギ |
単にウツギと言えば、日本唱歌、夏は来ぬの「ウノハナの匂う垣根に、ホトトギス早もき啼きて……….」の卯の花が思われる。卯の花とは、旧暦の卯月に咲くからと言われるが、6月が盛りである。花の匂いが漂って、蜜を求めて虫が沢山集ることは、昆虫家は良く知っている。
葉はざらざらして、まさに紙鑢(かみやすり)であるが、ルーペで見ると印象的な星状毛が沢山観察できる。中空ではあるが、材は堅いので箪笥や木箱の隠し木釘とされる。空洞だからといって馬鹿にしたものでは無い。役にたっているようだ。ウツギと名の付く樹木には、
- 製紙の糊に使われるノリウツギ(サビタ:ユキノシタ科)
- 四角い茎で綾があり、有毒なフジウツギ(フジウツギ科)
- 一つの花が白からピンクに変わるニシキウツギやハコネウツギ(スイカズラ科、タニウツギ属)
- 公園などの囲みに植えられている園芸品種アベリア(スイカズラ科、ツクバネウツギ属)
- 猛毒性のドクウツギ(ドクウツギ科)
- 若葉やつぼみは山菜とされるミツバウツギ(ミツバウツギ科)、コゴメウツギ(バラ科)
などなど結構沢山ある。しかし、全て同じ科ではなく、6科9属にも及ぶのである。空洞であれば、同じ仲間であれ、違う仲間であれウツギのようだが、空洞の木が全てウツギの名が付いているわけでは無い。沢山含む科は、ユキノシタ科とスイカズラ科である。ユキノシタ科には、ウツギ属、バイカウツギ属のほか、ウツギの名が付いていないがアジサイ属も立派に空洞である。
この種の枯れ枝でたき火をすると、中空であるために、パンパンと弾けて怖い思いをする。何故、空洞に成っているのかは、空木の私には良く分からない。


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