はじめに
漢方を正しく運用するためには、医師による正しい診断、薬剤師による正しい調剤、そして患者さんの正しい服用が不可欠です。
明治維新後の蘭学(西洋医学)の台頭とともに漢方が否定され、こうした知識の伝達が途絶えてしまいました。そのため、筆者が専門とする漢方生薬の研究もずいぶんと遅れを取ってしまいました。また、世の中が西洋医学一辺倒になってしまったために、漢方に関する間違った知識も広まっています。
漢方の恩恵を正しく受けるためには、漢方を正しく理解する必要があります。それには治療方法だけではなく、漢方発展の歴史を知ることも大切です。
本欄では漢方に関する正しい知識をお届けし、またより幅広い知識を身につけていただけるよう漢方に関する多彩な話題を提供します。