およそ人間のからだは、弱くてもろく、はかないもので
風前の灯火のように消えやすいものです。あぶないのです。
だから用心しなくてはならないのです。
決して上から目線の養生を説いているのではなく
弱くはかないことを自覚した下から目線で
益軒先生は伝えようとされています。
普段の私自身の視点の置き方に反省を促されている思いです。
長生きをすれば、楽しみ多く、益が多い。
毎日、いままで知らなかったことを知り、いままで出来なかったことが出来るようになる。 学問が進んだり、知識が明るくなったりすることは、長生きしないと出来ません。 年を追うごとにからだの機能は安定し、こころは成熟してくるのです。 そのためにも養生の術を使うよう勧めます。 益軒先生は年齢とともに弱っていくのではなく成長していく考えをお持ちです。 アンチエイジングというワードに対して最近異議を唱える論調が出てきました。 年を重ねることに抗するというよりも年を正しく尊厳を持って重ねていくことを 考えていこう。結果として美しい存在感が増していくことを提唱していこうと。 益軒先生は良し良しとうなずいていらっしゃるのではないでしょうか。 |
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更新日: 2017/08/21 |