• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • 相談方法

血液によって酸素と栄養が37兆個の細胞に運ばれ、二酸化炭素と老廃物が排泄され、代謝、つまり生命活動が支えられています。
赤血球は肺で酸素を結合しますが、その酸素運搬の担い手は、赤血球に含まれる
ヘム(血色素)の中の鉄イオンです。ヘムはポルフィリン環という環状構造を持った
化合物で、その真ん中に鉄イオンをキレート結合しています。
葉緑素はポルフィリン環の真ん中にマグネシウムイオンが入っています。
なぜもこんなに構造が似通っているのか。
単細胞でも植物でも動物でも、進化発展の過程の中で生命を維持する呼吸酵素は
一緒ということでしょうか。
藻のような生命体が陸上に上がって生きてゆくにはエサの捕獲、
動き回る必要があったということで葉緑素のマグネシウムの部分をやがて
鉄に変化させて、身体の隅々にまで酸素を供給することで
地上での活動を可能にしたのかも知れません。

私たちは血液というと無条件に赤い血液を想像しますが
じつは赤くない血もあります。
エビ・カニ等の節足動物、貝やイカ・タコ等の軟体動物などは
鉄ではなく銅を持っています。
銅は酸素と結びつくことで青色となります。ヘモシアニンと呼ばれています。
恒温動物はヘモグロビン(鉄)で「温血」。 変温動物はヘモシアニン(銅)「冷血」
とも言われます。

血液は血球成分と血漿成分からなり、血球成分は赤血球96%,白血球3%,血小板1%で
構成されています。血液が「赤い」のはこの赤血球が赤いためにです。
では赤血球がなぜ赤いかというと、赤血球には酸素を運搬するヘモグロビンという成分があり、このヘモグロビンが赤いからです。
このヘモグロビンはヘムと呼ばれる血色素とグロビンというタンパク質からできており、このヘムが赤いためにヘモグロビンは赤い色をしています。
ではなぜヘムが赤いかというと、ヘムはポルフィリン環という基本構造があり、
その真ん中に鉄イオンがキレート結合しており、この鉄イオンが赤い色をしているからなのです。日常的に私たちが目にするもので思い浮かぶのは赤さびです。
鉄は酸素と結合すると赤い色を発色することがよく知られています。

私たちのからだの中には血液が流れています。どうして血液が必要なのでしょうか。
血液は、私たちが生きていくために必要な酸素や栄養をからだ中に送り、
いらなくなった二酸化炭素や古くなった細胞を運び出しています。
このため、血液が出血多量で少なくなったり、心臓が止まって流れがなくなると、
私たちは生きていけなくなるのです。
絶妙なバランスの大気から私たちが呼吸により取りこんだ酸素。
酸素は血液と合流することで全身に届けられることになります。

酸素の有難さを改めて再認識しながらも実際に人間の呼吸は大気圧下の大気を呼吸するのに適した構造になっています。
具体的には窒素78%、酸素21%程度の比率で、これより高すぎても低すぎても
呼吸が阻害されます。
酸素分圧が1.4気圧を超えると急性または慢性の酸素中毒が起きると言われており、
酸素が30%以上含まれる空気や、通常空気でも1.4気圧以上のものを
長時間吸うと危険です。絶妙のバランスのうえに成立している我々人間の呼吸です。


Copyright© KOUJIDOU PHARMACY. All Rights Reserved.