人は呼吸をすることによって酸素を体内に取り込んで、二酸化炭素を吐き出します。
あらためて取り込まれた酸素の行方を追ってみましょう。
吸い込まれた酸素は気管を通って肺に行きます。 肺には6億個以上あるといわれている肺胞という小さな部屋があり、肺胞の薄い膜を通り抜けて肺胞表面の毛細血管を流れる血液中のヘモグロビンに受け渡されます。このヘモグロビンによって全身に酸素が届けられます。
そして体内の細胞は酸素を取り込んで、二酸化炭素を放出します。この二酸化炭素は静脈を流れる血液に溶けて肺胞表面の毛細血管に届けられ、肺胞の中に飛び出して吐く息の中に排出されます。
この一連の呼吸の過程において細胞はブドウ糖などの栄養物質と酸素を用いて二酸化炭素や水に分解しますが、その際の化学反応においてエネルギーが放出されます。
このように酸素を使って取り出されたエネルギーはATPという分子に蓄えられ、
ATPからADPという分子に分解されるときに再びエネルギーが放出されます。
このエネルギーが体温を上げたり、筋肉を動かしたり、分子を組み立てたりといった、
ありとあらゆる生命活動に 利用されるのです。そのため、酸素が不足するとこれらの
生命活動が維持できなくなってしまうので、人は呼吸ができないと死んでしまうことになるのです。
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人間は自分の体を動かすエネルギーをいつも作っています。
エネルギーを作るための材料はいろいろ必要ですが、その中でも絶対になくてはならないものが、ブドウ糖と酸素です。 ブドウ糖というのは、体の中で食べ物から作られます。 一方、酸素は体の中で作ることができないため、空気の中から呼吸によって体の中に取り入れなければいけません。 ブドウ糖は、体の中に少しは貯めておくことができます。 ですから、 何日か食事をしなくても、死ぬことはありません。 しかし、酸素の方は貯めておくことができません。 だから、いつも呼吸をして酸素を体に取り入れていないと、人間はすぐに死んでしまうのです。 水にもぐるときに息を止めていても少しは平気です。 あれは肺の中に残った空気から、ほんの少しの間だけ酸素を取り入れることができるからなのです。 |
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更新日: 2019/04/13 |
日本では食欲・性欲・睡眠欲が基本的な欲求として挙げられるもとが多いですね。
いずれも我慢などのコントロールが可能な欲ですね。 しかしながら呼吸という欲は制御するのが大変です。 私たちは1回の呼吸で400〜500mlの空気を吸い、1日に約3万回も呼吸をしています。 また、運動をすると酸素を使う量が多くなるので、呼吸の回数はもっと多くなります。 そもそも人間の呼吸とは 生きていくために必要なエネルギーを取り出すために酸素を取り入れ、 燃えかすとなった二酸化炭素をはき出すという生命活動です。 口や鼻から入った空気は、気管を通って肺に入りますが、このとき肺の中では、 一瞬のうちに空気の中の酸素を血液の中に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を出しています。 |
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更新日: 2019/04/12 |