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低用量ピルの長期(1年以上)服用が影響し、AMH値が低下しているであろう患者様に臨床でしばしば遭遇します。

特殊な状況を除き、避妊以外の目的での低用量ピルの長期服用はお勧めしません。

生理不順、PMS、PCOS、ニキビなどで低用量ピルをお飲みの方は、ぜひ一度ご相談ください。西洋医学とは異なる視点で、お悩み解決の糸口を一緒に探しましょう!

ここでは、漢方2か月で、AMHが0.29→1.1に改善した患者様の症例を紹介します:)

初診33歳女性 治療経歴=低用量ピル6年間

ー低いAMH(抗ミュラー管ホルモン)を上げたいー
漢方治療を始めるまでの経緯

学生時代のダイエットにより生理が止まり、婦人科処方の低用量ピルを6年間服用。結婚・妊娠を見据えピルを中止できればと検査したところ、AMHが0.29と極端に低下しており、「このまま閉経してもおかしくない」と病院の先生に言われ、大きなショックを受けました。そこで、1以下の低いAMHを改善するために漢方薬治療を試してみようと来店されました。


AMH低下の原因と漢方治療方針

AMH低下の原因として、一般的には「年齢」が要因として挙げられます。しかし、AMH低下の要因についてはまだ不明な所があり、研究が進められています。

私が、AMHの著しい低下がみられる方の臨床を通じ注目するようになったのが、①ダイエット(による過度な体重減少)、②ピル服用 の影響です。

本症例では、本人の体重は初回来店時、既に正常範囲(BMI:22)に戻っていたため上記①ではなく、②ピル服用が影響しているのではないかと考え、低用量ピルの服用中止を指示しました。

一時的に生理周期が乱れる可能性もありますが、漢方薬で生理周期を整え、正常な排卵と月経がくるよう調整する方針で治療を進めることに。


漢方的所見 


小柄で、皮膚が白く、手足が冷え、顔がほてり、上半身に汗をかきやすい。

ストレスを常に感じている。

下腹部が軟かい。高温期に母乳のような分泌物が出ている。

漢方分類:腎虚・血虚・気うつ

漢方治療プラン:補腎・補血・理気

治療用漢方薬:


全周期:鹿茸大補湯(約2万円/月)・麦芽(約9千円/月)

生理期:折衝飲(約2千円/月)


漢方服用後の経過

<服用1ヶ月目>低用量ピル服用(6年目)中止直前の周期

生理はいつも通り来たが、黒っぽい血の塊が減り、これまでより生理の"すっきり感(本人述。経血がしっかり出ている感覚)"を感じた。

体力もついてきた気がする。高温期に見られた、母乳のような分泌物が出なくなった。

<服用2ヶ月目>

生理の遅れはなくなり、27日周期になった。排卵も確認でき、高温期が13日間になった。「低用量ピルを服用しなくても生理が来たのは6年ぶり」と、本人は感動。

自力で生理が来た後に検査したところAMHが1.1に上がった。漢方服用を継続し、年齢帯平均値のAMH2.5台を目指すことに。

<服用3ヶ月目>ピル服用中止2か月目

生理は来たが周期は短めで22日間。低温期は14日間あったものの、高温期は8日間で短め。

低AMHの改善のみでなく、月経不順を整えるなど総合的な体質改善に取り組み、安心して妊娠を目指せるからだ作りを目指して漢方治療継続することに。


⇒AMH0.29から1.1に改善まで計2か月間、費用合計約7万円(税込)


症例担当:中医師・不妊漢方アドバイザー 張冬

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張先生の紹介・予約日・症例集>>「張先生の漢方治療日記」リンク

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東京都のK・Mさん 初回相談:36歳

治療経歴=なし


患者様について


もともと軽度子宮頸部異形成があったが、2年前から中等度異形成になった。医師から、手術を検討すると言われた。HPVハイリスク型陽性、子宮頸がんワクチン未接種。

生理周期25-28日、生理痛が酷く、鎮痛剤が必須。頭痛あり、首・肩凝りが酷い。ガスが溜まりやすい。数年前から子宮内膜症あり。



漢方治療について

漢方分類:気滞・瘀血

治療プラン:理気・活血化瘀

ー治療用漢方薬ー


全期間用薬:加味逍遙散・桂枝茯苓丸

生理期間用薬:折衝瘀血散




漢方服用後の経過


<服用1ヶ月目>

生理周期28日、生理痛が緩和してきた。鎮痛剤服用は生理1日目だけで耐えられた。

<服用2ヶ月目>

生理周期30日、生理前PMSのイライラも減った。生理痛は1日目だけになった。

<服用3ヶ月目>

HSILからLSILに好転、手術計画も先送りとなり、6か月後再度検査をすることに。




⇒子宮頚部異形成改善まで計3か月間、費用合計約9.3万円(税抜)




担当の中国漢方医師張冬(チョウトウ)先生のコメント

30代の子宮頸部異形成改善例です。短期間でHSILからLSILに改善して手術を免れ、患者様は安堵していました。引き続き漢方薬で瘀血体質を改善し、生理痛・PMSのケアも続けながら異形成完治を目指します。




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「症例【子宮頸部異形成】HSIL(Ⅲa)2か月漢方でASC-US(Ⅲa)CIN1に」
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「子宮頸部異形成の概要、分類、西洋医学および漢方治療」リンク

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患者様について
元々卵巣のう腫があり、排卵日や生理前に下腹部の違和感がありました。年月を経るにつれ違和感が徐々に増し、下腹部の痛みの頻度も増えて来ました。痛み止めで何とか我慢してきましたが、だんだんと痛み止めを飲んでも効かなくなりました。MRI検査で腹部や子宮に子宮内膜症の疑いがあり、低用量ピルを処方されましたが、できれば服用したくないと、漢方治療を求めて来店されました。

主な症状:寝る時や長期間座る時に、下腹部にキリキリとした痛みあり。特に右脚付け根の所に強く感じます。排卵前と、特に生理前に疼痛が悪化して、生理後にやや緩和します。右卵巣に4×5㎝ほどの漿液性卵巣のう腫があります。がっちりした体型ですが、冷え性と便秘症もあります。



漢方治療について

証のタイプ:瘀血証

治療方法:活血・理気

漢方薬方:本格漢方製剤(煎じ薬)折衝飲・大柴胡湯・半夏厚朴湯など(約3万円/月)



漢方服用後の経過

<服用1ヶ月目>

痛みの強さはあまり変わりませんが、痛みは元々生理前に一晩中4-5時間続いていたものが、10分程しか感じなくなりました。さらに、便秘と冷えも改善されました。

<服用2ヶ月目>

子宮内膜症に関連する腹痛は1回だけ。お腹をカイロで温めれば改善し、鎮痛剤がなくても乗り越えることができました。

<服用4ヶ月目>

生理前の痛みがなくなりました。生理痛も軽かったので、鎮痛剤は不要になりました。症状が改善したため冷たい飲み物を飲んだところ、下痢や腹痛が出たため、控えるようにしてもらいました。

<服用5ヶ月目>

冷たい物をよく飲んだせいか、生理前に痛みがまた出てきて、鎮痛剤を飲みましたが、あまり効いた感じがしませんでした。冷たい物をやめて、お腹を温めるように勧めました。

<服用7ヶ月目>

食生活を改善したところ、生理前の腹痛や生理痛が軽くなりました。漢方の治療を無事終了しました。


⇒腹痛・生理痛改善まで計2か月間、費用合計約6.2万円(税抜)

⇒腹痛・生理痛卒業まで計7か月間、費用合計約21万円(税抜)



:)中国漢方医師・不妊漢方アドバイザー 張冬(チョウ・トウ)先生のコメント:)

月経困難症・子宮内膜症による強い腹痛や生理痛は、漢方で根本治療(完治)も目指せます。低用量ピルや鎮痛剤から卒業したい方、ぜひご相談ください。

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我が国では高血圧症の患者は4300万人にのぼると推定されており、主な国民病の一つです。高血圧は脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病などの原因になるので、管理と治療がとても重要です。

しかし、「薬を服用したくない」「薬の副作用が怖い」「薬を飲み続けなければならなくなるのが恐い」「少し高いだけだからまだ大丈夫」などの理由で、受診或いは治療を受けていない高血圧症の方は少なくありません。

高血圧は全身の血管を中心に大きな危害を与え、動脈硬化脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、腎硬化症・腎不全、心臓肥大、心筋梗塞、心不全、不整脈、眼底出血などを引き起こします。



許志泉の『漢方求真』リンク を参考にまとめると、高血圧症には下記の漢方処方がよく用いられています。

麻黄剤:葛根湯、続命湯、麻黄湯

桂枝剤:桂枝茯苓丸、桃核承気湯、五苓散

柴胡剤:大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、抑肝散、冠脈通塞丸(柴胡地黄剤)

黄耆剤:当帰芍薬散加黄耆釣藤鈎、七物降下湯(地黄黄耆剤)

大黄剤:三黄瀉心湯、防風通聖散、大黄牡丹皮湯、九味梹榔湯、通導散、大承気湯

地黄剤:八味丸(六味丸、知柏地黄丸、牛車腎気丸、味麦地黄丸)、四物湯

半夏剤:釣藤散(半夏石膏剤)、半夏厚朴湯

芩連剤:黄連解毒湯、三黄瀉心湯、葛根黄芩黄連湯

附子剤:真武湯

タンジン製剤:冠元顆粒

川芎製剤:川芎茶調散

牛黄製剤:カイキョー(牛黄カプセル)




漢方治療のメカニズムは現代医学と共通の部分もあり、また独特な部分もあります。そのため、漢方医学の特徴をよく理解したうえで治療を施すのが望ましいです。


高血圧症の漢方治療では、以下に注意しましょう。

A.漢方の専門家に相談をした上で治療を進めましょう。“漢方薬はからだにやさしいから、副作用があまりないよね”などと、自己判断で服用しない。

B.生活改善を同時に実践。

C.血圧手帳をつけて、定期的に漢方の専門家に相談。

D.定期的な健診、また高血圧に関連する検査、生活習慣病のチェックを総合的に行いながら、健康管理。

⇒より詳しい高血圧症に解説は富士堂漢方薬局HP「高血圧症および漢方医学治療」リンク をご覧ください。

近年、人々の生活様式が多様化し、情報が多い社会の中で、不眠症で悩む人は増えてきています。眠れないことによるストレスや焦り・不安だけではなく、集中力の低下、意欲の低下など生活に支障を来たし、日常生活に様々な弊害をもたらします。

今回は、不眠でお悩みの人へ、「不眠症、不眠の原因、不眠改善に役立つ生活習慣、不眠症によく使われる漢方薬の種類、睡眠薬を手放せた漢方著効3症例」についてご紹介させて頂きます。



1.不眠症と不眠症4タイプ

入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害など睡眠の問題が一カ月以上続き、日中に倦怠感や意欲低下・集中力が低下するなども症状を来すものです。

不眠症には以下の4つのタイプがあります。

--入眠困難 寝付くまでに時間がかかる

--中途覚醒 途中で何度も起きてしまう

--早朝覚醒 目覚まし時計よりも早めに目が覚めてしまう

--熟眠障害 眠りが浅く夢を見がち

睡眠の重要性:眠ることには疲れを回復するだけでなく、精神を安定させ、不要な記憶を処理し、必要な記憶を定着させるなどの効果があります。逆に睡眠不足が続くと血行不良、血圧や血糖値の上昇、免疫力の低下、認知症リスク増大などにつながるので注意が必要です。



2.不眠症の原因

不眠になる原因として、下記のような内容があげられます。

--ストレス:普段から緊張しやすい、責任の重い仕事についている、不安感が強いなど

--スマートフォン・PCの見過ぎ:ブルーライトの刺激により眠れなくなります

--加齢:加齢によって体内時計がずれてくるため眠れなくなります

--栄養不良:充分な栄養を取っていないため脳を栄養で養うことができなくなり不眠を引き起こします



3.不眠改善に役立つ生活習慣を身に付けよう

心地良い睡眠を得るために日常生活の中で気を付けた方がいいでしょう。

--入浴:巡りがよくなることでリラックス効果を期待できます。また入浴して体を温め、寝る直前に深部体温下がることにより、良い睡眠へと導きやすくなります。

--スマートフォンやパソコンを見すぎない:光の刺激により脳が覚醒してしまいますので、寝る前のスマートフォン・パソコンは避けるようにしましょう。

--夕方からはリラックスして過ごす:人間の脳はいきなりスイッチオフにはなりません。夕方以降も頭を使いすぎることや寝る直前まで仕事をするなどは避けて過ごしていった方がいいでしょう。

--朝起きたら太陽光を浴びる:朝、太陽光を浴びることで、約14時間後に睡眠を促す物質メラトニンが分泌されます。このことによって体内時計がリセットされます。

--リラックスを心がける:緊張して、体に力が入っている状態では良い睡眠は得られません。日頃から、疲れる前にリラックスを心がけるようにしましょう。



4.不眠症によく使われる漢方薬

【柴胡剤】:柴胡加竜骨牡蛎湯 抑肝散 加味逍遥散など

気を巡らせリラックスを助ける処方。ストレスによって自律神経が乱れ気の巡りが悪くなっている人に使う処方です。普段から緊張が強く、肋骨下を抑えると抵抗・痛みを感じる人に使用します。

【桂枝剤】:桂枝加竜骨牡蠣湯など

神経過敏によって睡眠の質が悪くなっている人 動悸や自然発汗などの症状もみられます。

【地黄剤】:知柏地黄丸 杞菊地黄丸 三物黄芩湯

手足のほてり、足のむずむず感を伴う入眠困難、加齢による夜間尿での中途覚醒や早朝覚醒なども見られるタイプに使用することがあります。

【その他】

加味帰脾湯 普段から心配事が多く、食が細い。眠りが浅くて夢を多く見るタイプ。

酸棗仁湯 脳に酸素がいかないため眠れない症状がでている人に用います。

牛黄カプセル 考え過ぎて脳が充血してしまっていて、ヒートアップしているタイプに用います。



睡眠薬と漢方薬との併用:漢方薬は眠りやすい体質へと少しずつ導くものです。しばらくの間、睡眠薬と併用しながら漢方薬の服用を続け、睡眠薬を徐々に減量していくといいでしょう。



5.漢方が著効し睡眠薬を手放せた不眠症3症例

【症例1】80代 女性

40代から徐々に不眠症が現れるようになる。60代になると睡眠導入剤を服用しないと眠れなくなる。普段は腎機能低下による蛋白質の制限をしていることから貧血も見られる。痩せ、食欲が以前より落ちる、睡眠導入剤によって記憶力が安定しなくなった気がするとのこと。

⇒人参養栄湯と酸棗仁湯の煎じ薬を併用。

2週間で睡眠導入剤を手放す。睡眠導入剤なしで起きた朝のすっきり感が嬉しいとのことでご報告頂きました。

【症例2】30代 女性(経営者)

眠れない日が一週間続き睡眠薬を服用。眠れないことによるイライラ・焦燥感あり。仕事のことが頭から離れず、落ち着かない。相談中も言葉がうまくまとまらない。体に力が入りすぎ緊張状態にある。夜間、歯のくいしばりもある。

⇒抑肝散加陳皮半夏と加味帰脾湯を併用。

一週間後に睡眠薬なしで眠れるようになる。精神的にも落ち着きオンオフの切り替えができるようになりました。

【症例3】20代 女性

20歳から寝つきが悪い。6年間睡眠薬を毎日服用していた。ストレスはなく、症状としてあるのは貧血のみ。

⇒酸棗仁湯と知柏地黄丸を併用。

最初の2週間で睡眠薬が半量に。4週間後には睡眠薬を手放すことができ、2カ月後に漢方薬を卒業できました。



良い睡眠は健康のバロメーターの一つです。特に精神的な健康状態と深く関係しています。不眠症は漢方薬で改善していくことができます。拙者も産後何度も子供に起こされているうちに不眠症に、悩まされた一人です。睡眠薬がいらなくなった時に迎える朝の清々しさを是非経験して頂きたいと思います。最近眠れなくなった方、長年眠れなくて悩んでいる方、諦めないで是非ご相談ください。

薬剤師 田村英子


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