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卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)は、排出できない月経血が卵巣に溜ってしまうことが原因と考えられています。

良性で手術をすることに抵抗がある方や手術する程でもない大きさの方には、婦人科での検診を定期的に受け経過を観察した上で、漢方薬の服用がおすすめです。

富士堂漢方薬局でも、「卵巣嚢腫が徐々に大きくなってお腹が張って苦しい...」「卵巣嚢腫があり、妊娠出産が不安です、漢方で小さくできないでしょうか」などのお悩みを抱える方の漢方治療を多く行っています。


卵巣嚢腫ってどういう病気?

卵巣は通常2-3センチくらいの大きさで、左右に一つずつあります。卵巣嚢腫は卵巣に液体が溜まった袋状の病変のことで多くが良性のものです。また、中に溜まった液体の性質によって下記のように分類されます。

・漿液性 両側に発生することが多く、内用液は無色・淡黄色のサラサラした液体
・粘液性 多くは片側に発生する。内用液は粘稠性
・皮様嚢腫 両側に発生することが多い。内容物に脂肪・歯・髪の毛・骨などを含む
・チョコレート嚢腫 子宮内膜症の一つ


●症状
卵巣の病変は「沈黙の臓器」と呼ばれているため、症状に気付かないで進行しているケースが多く、卵巣が腫れて大きくなるにつれて腸や尿管を圧迫し、腹部膨満感、下腹部痛、頻尿などの症状が見られるようになって始めて受診する人もいます。

気づかずに放置しておくと稀に悪性化してしまうケースがあります。また、6cm以上のものだと捻転を起こす可能性もあるため、婦人科に受診して定期的に経過を観察することが大切です。

漢方薬での卵巣嚢腫治療
漢方の観点からは血液の流れがスムーズではないことは「瘀血」と捉えて治療することで一定の成果を上げています。瘀血は栄養不良やストレス、冷え、加齢などの二次的に起こることが多いため、瘀血の原因を見極めた上で治療していきます。

漢方薬によって卵巣嚢腫だけでなくトータルで体のケアをしていくことが可能です。

●血行を良くするために日常でできること
・足首や腰周りを冷やさない
・太ももの大きい筋肉を冷やさないようにする
・冷たい飲食を摂らない
・湯舟に浸かる
・リラックスして過ごす
・締め付けの強い衣類を避ける
などが挙げられます。

ここで、チョコレート嚢胞に漢方薬が著効した2症例をご紹介致します。

症例紹介

①40代女性
チョコレート嚢胞と診断される。(右5cm、左4cm)
病院で手術を勧められるが回避したいため、漢方薬を服用して改善できないかと来局。

左下腹部に圧痛点あり。

他症状としては下記のような症状が見られました。

ホッとフラッシュ(上半身に汗)や冷え(足先)残尿感 口渇

排便:2日に一回ですっきり出ないなど

既往歴:パニック障害 貧血

貧血や下半身の冷えが特に強かったことから体質を「桂皮 瘀血証」と判断し、
折衝飲の煎じ薬を処方

▶服用後2週間
お腹周りの圧痛点がなくなる。
小水がしっかり出るようになる。お通じが良くなる。胸周りに温かさを感じる。

▶服用後4週間
腹部張り症状がなくなる。卵巣嚢腫が3センチまで縮小

②40代女性
チョコレート嚢腫3センチ 子宮筋腫1センチ
生理時に動けない程の痛みを感じ受診する。チョコレート嚢胞と診断される。
卵巣嚢腫治療と共に第二子不妊治療中

その他症状としては下記のような症状が見られる。

生理周期月経が早くくる。レバー塊たまにあり。生理中はチョコレートをすごく食べたくなる。生理前の緊張とイライラ
疲れ 寒さで具合が悪くなる 肩周りの冷え 汗かかない 緊張強い完璧主義
睡眠眠れないことなし 1時間半寝ておきて1時にまた寝て6時に寝る
バーンアウト(働きすぎてしまうことで、やる気がなくなったりすること)傾向あり
胃がむかむか 呼吸しずらいこともあり 貧血気味
排便:軟便(硬い時もある)頻尿、腹診:心下痞 胸脇苦満 小腹不仁、舌診:暗 胖大 白苔、脈診:細弦

以上から体質を「桂皮 麻黄 柴胡」と判断し、五積散+桂枝茯苓丸の煎じ薬を処方

▶服用後2週間
蕁麻疹・生理時の激しい痛みが改善される

その後、体調に合わせて処方を調整
五積散+桂枝茯苓丸+四物湯を処方

▶服用後6週間
不妊治療も同時に行っているが一個も採れなかった卵子の採卵ができ授精、胚盤胞まで育ち凍結

▶服用後4か月
胚盤胞凍結3個 蕁麻疹治まる

▶服用後5か月
卵巣嚢腫1.7センチにまで縮小

漢方を飲み始めてから蕁麻疹が改善される、生理痛が落ち着く、PMSが改善される、不妊治療では採卵ができなかった卵子を採卵できるようになり、受精卵まで到達しました。

体を総合的に見ることで、卵巣嚢腫が縮小されるだけでなく、色々ないい結果を得られた症例です。現在もこの方は漢方治療中です。

このように漢方薬で卵巣嚢腫を治療していくことによって、二次的に肌や冷え、疲れが改善されたりするのは漢方薬での治療ならではです。是非お困りの方はご相談ください。

薬剤師 田村英子

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>>37歳、漢方でチョコレートのう腫・カウフマン療法乗越え、自然妊娠!|漢方体験談リンク

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低用量ピルの長期(1年以上)服用が影響し、AMH値が低下しているであろう患者様に臨床でしばしば遭遇します。

特殊な状況を除き、避妊以外の目的での低用量ピルの長期服用はお勧めしません。

生理不順、PMS、PCOS、ニキビなどで低用量ピルをお飲みの方は、ぜひ一度ご相談ください。西洋医学とは異なる視点で、お悩み解決の糸口を一緒に探しましょう!

ここでは、漢方2か月で、AMHが0.29→1.1に改善した患者様の症例を紹介します:)

初診33歳女性 治療経歴=低用量ピル6年間

ー低いAMH(抗ミュラー管ホルモン)を上げたいー
漢方治療を始めるまでの経緯

学生時代のダイエットにより生理が止まり、婦人科処方の低用量ピルを6年間服用。結婚・妊娠を見据えピルを中止できればと検査したところ、AMHが0.29と極端に低下しており、「このまま閉経してもおかしくない」と病院の先生に言われ、大きなショックを受けました。そこで、1以下の低いAMHを改善するために漢方薬治療を試してみようと来店されました。


AMH低下の原因と漢方治療方針

AMH低下の原因として、一般的には「年齢」が要因として挙げられます。しかし、AMH低下の要因についてはまだ不明な所があり、研究が進められています。

私が、AMHの著しい低下がみられる方の臨床を通じ注目するようになったのが、①ダイエット(による過度な体重減少)、②ピル服用 の影響です。

本症例では、本人の体重は初回来店時、既に正常範囲(BMI:22)に戻っていたため上記①ではなく、②ピル服用が影響しているのではないかと考え、低用量ピルの服用中止を指示しました。

一時的に生理周期が乱れる可能性もありますが、漢方薬で生理周期を整え、正常な排卵と月経がくるよう調整する方針で治療を進めることに。


漢方的所見 


小柄で、皮膚が白く、手足が冷え、顔がほてり、上半身に汗をかきやすい。

ストレスを常に感じている。

下腹部が軟かい。高温期に母乳のような分泌物が出ている。

漢方分類:腎虚・血虚・気うつ

漢方治療プラン:補腎・補血・理気

治療用漢方薬:


全周期:鹿茸大補湯(約2万円/月)・麦芽(約9千円/月)

生理期:折衝飲(約2千円/月)


漢方服用後の経過

<服用1ヶ月目>低用量ピル服用(6年目)中止直前の周期

生理はいつも通り来たが、黒っぽい血の塊が減り、これまでより生理の"すっきり感(本人述。経血がしっかり出ている感覚)"を感じた。

体力もついてきた気がする。高温期に見られた、母乳のような分泌物が出なくなった。

<服用2ヶ月目>

生理の遅れはなくなり、27日周期になった。排卵も確認でき、高温期が13日間になった。「低用量ピルを服用しなくても生理が来たのは6年ぶり」と、本人は感動。

自力で生理が来た後に検査したところAMHが1.1に上がった。漢方服用を継続し、年齢帯平均値のAMH2.5台を目指すことに。

<服用3ヶ月目>ピル服用中止2か月目

生理は来たが周期は短めで22日間。低温期は14日間あったものの、高温期は8日間で短め。

低AMHの改善のみでなく、月経不順を整えるなど総合的な体質改善に取り組み、安心して妊娠を目指せるからだ作りを目指して漢方治療継続することに。


⇒AMH0.29から1.1に改善まで計2か月間、費用合計約7万円(税込)


症例担当:中医師・不妊漢方アドバイザー 張冬

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東京都のK・Mさん 初回相談:36歳

治療経歴=なし


患者様について


もともと軽度子宮頸部異形成があったが、2年前から中等度異形成になった。医師から、手術を検討すると言われた。HPVハイリスク型陽性、子宮頸がんワクチン未接種。

生理周期25-28日、生理痛が酷く、鎮痛剤が必須。頭痛あり、首・肩凝りが酷い。ガスが溜まりやすい。数年前から子宮内膜症あり。



漢方治療について

漢方分類:気滞・瘀血

治療プラン:理気・活血化瘀

ー治療用漢方薬ー


全期間用薬:加味逍遙散・桂枝茯苓丸

生理期間用薬:折衝瘀血散




漢方服用後の経過


<服用1ヶ月目>

生理周期28日、生理痛が緩和してきた。鎮痛剤服用は生理1日目だけで耐えられた。

<服用2ヶ月目>

生理周期30日、生理前PMSのイライラも減った。生理痛は1日目だけになった。

<服用3ヶ月目>

HSILからLSILに好転、手術計画も先送りとなり、6か月後再度検査をすることに。




⇒子宮頚部異形成改善まで計3か月間、費用合計約9.3万円(税抜)




担当の中国漢方医師張冬(チョウトウ)先生のコメント

30代の子宮頸部異形成改善例です。短期間でHSILからLSILに改善して手術を免れ、患者様は安堵していました。引き続き漢方薬で瘀血体質を改善し、生理痛・PMSのケアも続けながら異形成完治を目指します。




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「症例【子宮頸部異形成】HSIL(Ⅲa)2か月漢方でASC-US(Ⅲa)CIN1に」
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患者様について
元々卵巣のう腫があり、排卵日や生理前に下腹部の違和感がありました。年月を経るにつれ違和感が徐々に増し、下腹部の痛みの頻度も増えて来ました。痛み止めで何とか我慢してきましたが、だんだんと痛み止めを飲んでも効かなくなりました。MRI検査で腹部や子宮に子宮内膜症の疑いがあり、低用量ピルを処方されましたが、できれば服用したくないと、漢方治療を求めて来店されました。

主な症状:寝る時や長期間座る時に、下腹部にキリキリとした痛みあり。特に右脚付け根の所に強く感じます。排卵前と、特に生理前に疼痛が悪化して、生理後にやや緩和します。右卵巣に4×5㎝ほどの漿液性卵巣のう腫があります。がっちりした体型ですが、冷え性と便秘症もあります。



漢方治療について

証のタイプ:瘀血証

治療方法:活血・理気

漢方薬方:本格漢方製剤(煎じ薬)折衝飲・大柴胡湯・半夏厚朴湯など(約3万円/月)



漢方服用後の経過

<服用1ヶ月目>

痛みの強さはあまり変わりませんが、痛みは元々生理前に一晩中4-5時間続いていたものが、10分程しか感じなくなりました。さらに、便秘と冷えも改善されました。

<服用2ヶ月目>

子宮内膜症に関連する腹痛は1回だけ。お腹をカイロで温めれば改善し、鎮痛剤がなくても乗り越えることができました。

<服用4ヶ月目>

生理前の痛みがなくなりました。生理痛も軽かったので、鎮痛剤は不要になりました。症状が改善したため冷たい飲み物を飲んだところ、下痢や腹痛が出たため、控えるようにしてもらいました。

<服用5ヶ月目>

冷たい物をよく飲んだせいか、生理前に痛みがまた出てきて、鎮痛剤を飲みましたが、あまり効いた感じがしませんでした。冷たい物をやめて、お腹を温めるように勧めました。

<服用7ヶ月目>

食生活を改善したところ、生理前の腹痛や生理痛が軽くなりました。漢方の治療を無事終了しました。


⇒腹痛・生理痛改善まで計2か月間、費用合計約6.2万円(税抜)

⇒腹痛・生理痛卒業まで計7か月間、費用合計約21万円(税抜)



:)中国漢方医師・不妊漢方アドバイザー 張冬(チョウ・トウ)先生のコメント:)

月経困難症・子宮内膜症による強い腹痛や生理痛は、漢方で根本治療(完治)も目指せます。低用量ピルや鎮痛剤から卒業したい方、ぜひご相談ください。

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我が国では高血圧症の患者は4300万人にのぼると推定されており、主な国民病の一つです。高血圧は脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病などの原因になるので、管理と治療がとても重要です。

しかし、「薬を服用したくない」「薬の副作用が怖い」「薬を飲み続けなければならなくなるのが恐い」「少し高いだけだからまだ大丈夫」などの理由で、受診或いは治療を受けていない高血圧症の方は少なくありません。

高血圧は全身の血管を中心に大きな危害を与え、動脈硬化脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、腎硬化症・腎不全、心臓肥大、心筋梗塞、心不全、不整脈、眼底出血などを引き起こします。



許志泉の『漢方求真』リンク を参考にまとめると、高血圧症には下記の漢方処方がよく用いられています。

麻黄剤:葛根湯、続命湯、麻黄湯

桂枝剤:桂枝茯苓丸、桃核承気湯、五苓散

柴胡剤:大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、抑肝散、冠脈通塞丸(柴胡地黄剤)

黄耆剤:当帰芍薬散加黄耆釣藤鈎、七物降下湯(地黄黄耆剤)

大黄剤:三黄瀉心湯、防風通聖散、大黄牡丹皮湯、九味梹榔湯、通導散、大承気湯

地黄剤:八味丸(六味丸、知柏地黄丸、牛車腎気丸、味麦地黄丸)、四物湯

半夏剤:釣藤散(半夏石膏剤)、半夏厚朴湯

芩連剤:黄連解毒湯、三黄瀉心湯、葛根黄芩黄連湯

附子剤:真武湯

タンジン製剤:冠元顆粒

川芎製剤:川芎茶調散

牛黄製剤:カイキョー(牛黄カプセル)




漢方治療のメカニズムは現代医学と共通の部分もあり、また独特な部分もあります。そのため、漢方医学の特徴をよく理解したうえで治療を施すのが望ましいです。


高血圧症の漢方治療では、以下に注意しましょう。

A.漢方の専門家に相談をした上で治療を進めましょう。“漢方薬はからだにやさしいから、副作用があまりないよね”などと、自己判断で服用しない。

B.生活改善を同時に実践。

C.血圧手帳をつけて、定期的に漢方の専門家に相談。

D.定期的な健診、また高血圧に関連する検査、生活習慣病のチェックを総合的に行いながら、健康管理。

⇒より詳しい高血圧症に解説は富士堂漢方薬局HP「高血圧症および漢方医学治療」リンク をご覧ください。


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