いよいよ花粉症シーズン到来です。
今年の花粉飛散量は大幅アップだとか。
吉野杉で有名なここ吉野では、
黄砂かと思うくらいに花粉が飛んでいる日が来る事でしょう。
世間ではいろいろ対策が紹介されていますが、
漢方もその一つ。
合成医薬品、特にステロイドなどの副作用が気になるという方は
漢方でトライしてみてはいかがでしょう。

漢方薬って面白いところがあって、
例えば同じ生薬成分配合でも配合量が違うと別の処方になったり、
わずか一つの生薬をその処方に加えるだけで別の処方になったり、
効果が全く違ったり。
生薬ひとつひとつが病気根絶チームの構成員です。
それらがうまく互いに力を引き出しながら
すばらしいハーモニーを奏でると良く効く。
オーケストラや料理やチームスポーツのようであります。

そんな体験談を紹介します。
くしゃみ・鼻水といった典型的な花粉症の方、
その他の情報から補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に
辛夷(しんい)を加えて経過良好だった方が、
効かなくなったと訴えられて、
細辛(さいしん)を加えてみたら好調そのものに。
耳鼻科の定期健診では鼻腔粘膜がきれいで言う事なしだったと報告。
漢方ではひとつの生薬を一味(いちみ)といいますが、
一味の妙これに極まれりといったところでしょうか。

また、いわゆる花粉症には一般的に使わないような処方、
例えば、五苓散(ごれいさん)が効を奏した例も。。。
我々の仕事って
恋愛相手を斡旋するような職業かもしれません。
かならずいい相手(処方)が見つかるのではないかと。。。。


 

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