眠れないツラさに・・・
睡眠導入剤や精神安定剤を
処方してもらっている方は多いでしょう。
ホントにこれらの薬は必要なのか?

例えば、
昼夜逆転している うつや不登校の人の場合、
また、
悩みなどを苦にして夜にいろいろクヨクヨ考えてしまう場合、

もし夢もさほど見ない眠りが数時間確保できて
それがたまたま夜でなくて昼だったとしたら・・・、
基本的に睡眠導入剤は必要ないと思う。

昼夜逆転などはエネルギーが枯渇して疲れきってしまって
夜が眠れないのでなく
眠らないプログラムが働いているだけと考えられないだろうか。
そんな場合は「今は休息が必要」と判断して
思い切ってしっかり休む事だ。

学校や仕事を休んでエネルギーをためる。
この事に専念する。
学校や仕事にしがみついていたらダメ。
そこから離れる不安があるだろうが、
早めに休まないともっと傷が深くなる。

しっかり休息をとり、「三年寝太郎」になることだ。
そしてエネルギーが溜まるのを待つ。
この「待つ」という作業が家族も本人も難しい。
だが、休まないといけない!と自分に言い聞かせる事だ。

もし、
夢ばかり見て睡眠の質が悪い場合、
眠る事への不安が強い場合、
軽症で、決まった時間に起きる必要がある場合
などでは、
睡眠の質を良くして回復を早くする意味でも
不安を軽減する意味でも
時間軸を立て直す意味でも
睡眠導入剤や安定剤は効果的であると思う。

こういう相談の場合、
ハリ治療で交感神経の緊張を解き、リラックス効果を期待し、
また頭のツボ刺激で精神安定やエネルギー回復の補いを期待する。
漢方薬では「気剤」といわれる
いわば、「漢方の精神安定剤」で副作用の心配もほぼなく
気分を良くして心の回復を促し、
さらに必要ならば、心療内科や精神科の受診を勧めて
併用療法している。

しっかり休んでケアすれば必ず良くなる。
月単位、年単位で笑顔が戻っていって
社会復帰していく人の姿は
ホントにうれしいものだ。

本人が来院できないケースでも
家族の人とともに
歩んでいく事も・・・。

必ず、良くなるものなのだ。

   

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