漢方と民間薬草療法とはよく混同されますが、全く別のもので
す。その違いについてはここでは言及しませんが、民間薬草療法
のなかでも決して無視できない効果をあげるものがあります。
今回は膝の水抜き民間療法を紹介します。
膝の関節に水がたまったとき、治療の基本は原因となっている病
気治療や膝に対する負担の軽減です。
局所の安静、サポーターの装着、消炎鎮痛剤、さらに炎症を起こ
す元になる物質をたまった水とともに注射器で抜いたり、生理食
塩水で関節の中を洗ったりします。
それでもうまくいかないときは外科的処置がおこなわれることも
あります。
それらの補助療法として古人の言い伝えで残ってきている治療方
法を紹介します。今まで廃れることなく生き残ってきている治療
法ですので、そこそこの効果は期待できると考えます。

● 唐ごま(ヒマシ)の種子の皮を取り除いて中身を出します。
次に彼岸花の根(鱗茎)を掘り出してきて水洗いし、外皮と下に
出ている根を取り除きます。それらをすりおろした状態にして等
量混ぜ合わせます。(それぞれ毒性があるのでおろし器は料理に
使うのと別にしてください。)できあがった等量(大体で結構)
の混合物をリント布に伸ばして悪い足の土踏まずに貼り付け動か
ないように包帯などで固定して寝ます。一日一回寝る前にして、
朝にはがしてください。貼る位置は土踏まずからやや足先のほう
まで覆うようにしてください。しばらくつづけてみて効果をお確
かめください。

● あわせて内服するのにオオツヅラフジ、ニワトコといった薬
用植物をお茶代わりに飲んだり、専門家に漢方薬を合わせてもら
ったりしても相乗効果が期待できます。

いかがですか。膝の水を抜くのに土踏まずに薬草を貼り付けると
いうのがおもしろいですね。

 

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