健康トピックス 「不眠症」

眠りが浅いという人
意外と多いのが、疲れきっている、凝りきっているという人。
あるいは、冷えている人にも。

疲れきっている人には、
滋養強壮につながる漢方薬や疲れを癒す治療が有効。
凝りがきつい人には、
凝りをほぐす漢方薬や凝りをほぐす治療。
そして、冷えているという人には、
温める漢方薬や冷えをとるツボにお灸などが有効。

また、寝つきが悪いという人は
神経が昂ぶっているケースや寝ることに自信を失っているケースがあります。
神経の昂ぶりには、寝る前のコーヒーなど控えるのはもちろんの事、
寝る前に脳が興奮するようなことは控えてもらいます。
そして、脳の興奮を抑えるような漢方薬や脳を鎮める治療をします。
寝ることに自信を失い不安を感じる人には、
不安を除く漢方薬や不安を除く治療を行います。

原因を見極め適切な治療をすれば、
睡眠導入剤に頼らなくてもしっかり眠れるようになるものです。

         

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不眠に漢方でどう対応するかと言うと、
いわゆる睡眠剤みたいなものはありません。

漢方薬の場合、合成薬品の入眠剤のように、
寝る前に頓服的に飲むというタイプではなく、
体質に応じて服用していただき自然な眠りに導くという感じです。

例えば、
ストレスやイライラして眠れないという人には
「気」の巡りをよくしたり「気」を鎮める漢方
を使います。
冷えて眠れないという人には「温める」漢方を、
ほてって眠れないという人には「ほてりを冷ます」漢方を、
「眠れない」ことに不安な人には「不安を取り除く」漢方を、
「凝って」眠れないという人には「凝り」をほぐす漢方を

というように体質を考えながら他にある症状等をヒントに処方決定します。
うまくいけば眠れるようになるだけでなくその他の症状も改善していきます。

それでも、「何か、頓服的なモノを!」と言う方には、
平素は、上記のような考えで漢方薬を服用していただき、
敬震丹」を「頓服」として服用するというスタイルをお勧めします。

 

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睡眠改善・冷え改善に漢方薬が有効であるのは、
良くご存じだと思いますが、
機能性食品にそれらを改善する期待ができる!
というデータが届いたのでアップします。

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対象商品=スーパーオリマックス(免疫強化食品)

睡眠や冷えに不満を抱える20~50代女性10人に対し、モニター試験実施。
スーパーオリマックスを朝食後と就寝2時間前各1包摂取し、4週間継続。
調査は摂取前・2週間後・4週間後に行った。

1)睡眠改善効果

ピッツバーグ睡眠質問票・睡眠健康調査票・ OSA睡眠調査を行うとともに
心拍の測定記録を行った。

結果=入眠時間・睡眠効率・睡眠障害の改善が認められ、
     起床時の覚醒や疲労の回復効果が認められた。



2)冷え改善効果

冷えに関する20項目アンケート、冷水負荷をかけた後の右手の体温復活過程を
サーモグラフィで測定する体温復活試験を摂取前・2週間後・4週間後に実施。

結果=体の冷えや、気温の変化による冷えを訴えるものが減少し、
     冷え症状の程度の改善が認められた。
    体温の復活については、復活速度が改善され、
    手の毛細血管の血行促進作用がうかがわれた。

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もとより、免疫活性では優れた効果を発揮している
産学連携の機能性食品ですが、
新たな可能性が示唆されました。
何よりも安全性の面で安心ですし
選択肢の一つになるかなと思います。

     

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不眠で悩んでおられた方

和漢薬の「敬震丹」で、眠れるという。

この敬震丹、サフラン、沈香、甘松など配合した

「気」を巡らせ、体調を整えるお薬。

意外と、評判がよく、

奈良・吉野地方は、山岳信仰のメッカ、

お参りする行者さんが、

疲れた時に服用すると言って

いつも寄ってくださる。

いわば、漢方の・・・

「栄養ドリンク」
「精神安定剤」
「気付け薬」

を兼ね備えている優れモノだと思います。

ゆっくり相談する時間もなく、

すぐに欲しいと立ち寄った方には

「持って来い」のお薬です。

古いお薬にも、良いものあるなあって思います。


   

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眠れないツラさに・・・
睡眠導入剤や精神安定剤を
処方してもらっている方は多いでしょう。
ホントにこれらの薬は必要なのか?

例えば、
昼夜逆転している うつや不登校の人の場合、
また、
悩みなどを苦にして夜にいろいろクヨクヨ考えてしまう場合、

もし夢もさほど見ない眠りが数時間確保できて
それがたまたま夜でなくて昼だったとしたら・・・、
基本的に睡眠導入剤は必要ないと思う。

昼夜逆転などはエネルギーが枯渇して疲れきってしまって
夜が眠れないのでなく
眠らないプログラムが働いているだけと考えられないだろうか。
そんな場合は「今は休息が必要」と判断して
思い切ってしっかり休む事だ。

学校や仕事を休んでエネルギーをためる。
この事に専念する。
学校や仕事にしがみついていたらダメ。
そこから離れる不安があるだろうが、
早めに休まないともっと傷が深くなる。

しっかり休息をとり、「三年寝太郎」になることだ。
そしてエネルギーが溜まるのを待つ。
この「待つ」という作業が家族も本人も難しい。
だが、休まないといけない!と自分に言い聞かせる事だ。

もし、
夢ばかり見て睡眠の質が悪い場合、
眠る事への不安が強い場合、
軽症で、決まった時間に起きる必要がある場合
などでは、
睡眠の質を良くして回復を早くする意味でも
不安を軽減する意味でも
時間軸を立て直す意味でも
睡眠導入剤や安定剤は効果的であると思う。

こういう相談の場合、
ハリ治療で交感神経の緊張を解き、リラックス効果を期待し、
また頭のツボ刺激で精神安定やエネルギー回復の補いを期待する。
漢方薬では「気剤」といわれる
いわば、「漢方の精神安定剤」で副作用の心配もほぼなく
気分を良くして心の回復を促し、
さらに必要ならば、心療内科や精神科の受診を勧めて
併用療法している。

しっかり休んでケアすれば必ず良くなる。
月単位、年単位で笑顔が戻っていって
社会復帰していく人の姿は
ホントにうれしいものだ。

本人が来院できないケースでも
家族の人とともに
歩んでいく事も・・・。

必ず、良くなるものなのだ。

   

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