健康トピックス 「漢方薬こぼれ話」

最近良く目にする処方・・・・・
こむらがえりに病院で漢方もらっています。」と言うから見たら、
ツムラ68番 芍薬甘草湯 ・・・これ、あちこちの病院で。。。

それでいいいのか?そう思います
こむらがえり=ツムラ68番 芍薬甘草湯
とりあえずこれで!の如くな処方はいかがなものかと。

こむらがえりは、様々な原因から来ますし、 
安易な処方は賛成しません。
冷えがあって血流が悪い場合は、冷えを取って血流を良くする処方を選択するべきですし
慢性的な下痢があるなら、それに対応する処方をというように工夫が必要です。

また、芍薬甘草湯は頓服的な処方なのに、
漫然と長期投与されている。…これも問題。
長期投与する場合は、それなりの理由とモニターが必要です。

一方で、ツムラには申し訳ないけど、
ツムラは効かない、福田漢方のでないと」という人もありました。
同名処方でも違うんです、モノが。。。。煎じるのとエキス顆粒でも違うし、エキス剤もいろいろ。

合成薬品に比べて、安易に処方されることに危惧を感じます。
やはり、専門のところで相談してほしいですね。

漢方専門の病院もありますが、
専門で、効かしたい!というところは 保険のきかない自由診療が多いと感じます。
保険では、品質や処方に限界があるのです。
そう思っている専門家が多いのではないでしょうか。
ついでに漢方も出してくれるところでなく、
専門のところ、モチはモチや。です。

   

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ここのところ、めちゃくちゃ忙しかったのに疲れなかった
そう言って喜んでくださった方。

今までなら、とうに へたばって
朝起きてこれなかったりしていたのに
元気いっぱい。
しんどいとか 泣き言なし!

いいですね漢方。

   

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民放「夢の扉」だったかな。

国立の研究所の先生のチームが
「大建中湯」「六君子湯」などの
効果の科学的裏付けができたという
番組が昨日ありました。

素晴らしい成果だと思います。
この情報に耳を傾ける医師も増え、
患者も「確かに効く」という証明に期待できる。

しかし、
間違ってもらったら困るのは
漢方って
病名対応ではないんですよ。


病名で投薬すると
効果は100人中何人になるかは疑問。

お酒の強い人弱い人がいるように
「この人には、この処方がGOOD!」
という、いわば「お見合い」みたいなものです。

なので、単純に「むくみ」に「五苓散」というわけにはいかない。

もう少し、進化して遺伝子レベルで
この人にはこの処方というのが導けたらスゴイですが
今のところ、いわゆる「四診」を駆使して処方決定するしかないですね。

だからこそ、ベテランの経験豊富な臨床家が必要なんです。


     

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以前より漢方を愛用しておられる方、
同じ処方名の漢方薬を病院でもらったらしい。

保険もきいて経済的に助かると思っていたら
ナント、効果がない。
?????

同じ処方名なのに・・・。

実はこういう事が多いのです。

合成薬品の場合、
有効成分量は決まっていて
効果にズレがあるとすれば
有効成分以外の成分で
吸収にズレが出てるケース。
これもあり得る。

しかし、それ以上に、
漢方は自然のモノなので、
甘いメロンとそうでないとあるように
あるいは、
路地モノの野菜は栄養価が高いけど
温室栽培はそうでもないように、

全く同じというのはむしろあり得ない。
また、メーカーによって
同じ処方名でも
処方構成や含有量に違いがある。

病院の漢方にがっかりして、
あるいは、
そこらへんの市販の漢方にがっかりして
漢方薬なんて効かないって思っている人。

是非、専門家に相談してほしいものです。
うまく効果を引き出せるかもしれませんよ。

 

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漢方の役所として
有効だなあと思うのは
現代医薬の副作用軽減。

どうしても現代医薬でないと
うまく対応できないケースもあります。

しかし、副作用が半端なく出てしまう事も。
例えば、
ステロイドや免疫抑制剤による咳や痰
あるいは風邪をひきやすい。
アレルギーの薬や精神科領域の薬の便秘や口の乾き。


このような方に漢方を併用してもらって
快適な生活を手に入れてもらってます。

良いですね、漢方。

 

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