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梅雨独特の肌寒さ

雨に濡れた皮膚は、体温が奪われていくことで、独特の肌寒さを覚えます。
梅雨時の肌も同じで、直に雨に濡れずとも、
湿気に触れた肌は、独特の肌寒さを伴いやすくなります。

肌寒さという位だから、同じく「寒」ではないかと思いますが、
冬の肌寒さと梅雨の肌寒さは、その特徴・性質が異なります。
気温の急落で寒さを覚えるのが、冬の肌寒さ。
漢方的には、寒邪の勢いが盛んになる
(その寒邪によって、体内の陽気が損なわれる)と解釈されます。
それに対して、湿気の増加&気温の穏やかさ(≒前日からの落下)で
寒さを覚えるのが、梅雨の肌寒さ。
もう少しわかりやすく言うと、不快に感じないレベルの気温&湿度条件では
湿気が増えるほど、涼しさを感じやすくなります(≒体感温度が下がる)。
日陰に打ち水を行うのも、まさにこの理屈によると思います。

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即ち、梅雨独特の肌寒さは、
人が快適と感じる気温&湿気の条件よりも、
「湿気が増加することによる影響」と解釈できるわけです。

ちなみに漢方で考えると、①湿気が増加する事による肌寒さと、
②気温が低下する事による肌寒さは、いずれも体感によるものであり、
同じく「風寒(≒風邪と寒邪)」が伴う病態と解釈されます。
(厳密に言うと、その風寒をもたらす存在が冬の場合は寒邪で、梅雨の場合は湿邪)
ただし同じ風寒でも、冬に覚える人と、
梅雨に影響される人では少し毛色が違います。
即ち、冬には陽虚が、梅雨には気虚(気虚風湿)が関わっています。

梅雨時の冷えに服んでおきたい漢方薬とは即ち、
風寒に対処しながら、気虚(気虚風湿)を改善する漢方薬を意味します。
それには例えば、桂枝湯や五積散、防已黄耆湯、当帰芍薬散などに一服の価値があります。


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