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花粉症について その5

前回の続きです。
花粉症という素養(未病)を持つだけでは
それに伴う諸症状は、基本的には引き起こされません。
身体に冷えが内在している(冷えという未病をもつ)だけでも、
鼻水や涙目のような症状は引き起こされません。
けれどもこの二つが結びつくことで、
一連の症状が合成されると考えます。

そして漢方に従い、この症状を治める場合
花粉症と結びついた冷えや水毒という素養の改善に重点をおきます。
私が考えるに急性期や発作時はその方がより高い効果が得られるからでしょう。
逆に言えば、花粉症という素養はそのまま残っているということですね。

花粉症はからだに備わった免疫が過剰な防衛反応を示すことです。
これは以前にお話した内容ですが、
東洋医学で考える免疫は、気血水の巡りと深い関わりがある。

そして花粉症のような素養を持つ方の気血水の巡りは
健全とされる状態からどこかしらの過不足があるわけです。
ですがその状態では目に見えて症状が現れず、本人も自覚がない。
けれどそこに輪をかける形で寒や熱、水毒や虚が入り込むと
さらに気血水の巡りは過不足(アンバランス)が生じるわけです。

人のからだには恒常性が備わっていますので、
気血水の巡りもその恩恵は受けますが
それにも限界がある。
そしてそのときに症状がわっと出るわけです。

ストレスと気。
ストレスを感じると漢方で言う気の巡りが悪くなったりします。
いわゆる気滞や気鬱といった症状です。
気の流れをコントロールする臓器は肝です。
肝は五行論では木に属します。
木はのびのびと上に伸びていく性質があるので
その辺りをスムーズにする役目が肝にあるということになります。
このようなときには、漢方では柴胡が有効です。
特に、柴胡と芍薬の組み合わせで
ストレスおよびストレスに伴う諸症状を緩和することが出来ます。

代表的な、処方に四逆散という処方があります。
これは、芍薬と甘草(芍薬甘草湯)で
胆石や尿管結石の疼痛やコムラ返りなどに良く使われるお薬に、
枳実という気の滞りを解消する生薬と柴胡の4味からなる単純な処方内容です。
そのほか、柴胡と芍薬の組み合わせで
大柴胡湯、柴胡桂枝湯、加味逍遥散などがあり
いずれもストレスに対して有効といえます。
ストレスに起因すると思われる様々な症状に
対応できますのでお困りの際はご遠慮なくご相談ください。

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花粉症について その4

前回の続きですが、
花粉症による鼻水やなみだ目のような症状は、
体内の冷えによって水の巡りが滞ることで起こります。
一方で、鼻炎や目の充血のような症状は、
体内の熱によって水の巡りが滞ることで起こります。

このような一連の症状は
アレルギー物質である花粉を身体に取り込むことが
一つの出発点になっていますが、
それによって
 ・どのような症状が引き起こされるのか
 ・どの程度起きるのか
というのは、その人の素養に大きく関わってきます。
先で述べましたように
身体が虚して冷えている人は、症状も冷えを連想させるものが出やすく、
身体が実して熱を帯びている人は、症状も熱を連想させるものが出やすい
といった側面がありますから。
ちなみにこの素養は、漢方ではしばしば『未病』と呼ばれます。

『花粉症』という素養(未病)を持つだけでは
それに伴う諸症状は、基本的には引き起こされません。
対して身体に冷えが内在している(冷えという未病をもつ)だけでも、
鼻水や涙目のような症状は引き起こされません。
けれどもこの二つが結びつくことで、鼻水や涙目といった症状が『合成』されます。

ここからさらに話が長くなりますので,、今日はここまで。

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冬の養生について。

冬の時期を閉蔵といいます。
万物が静かに沈み消極的になる時期です。
この時期の養生は、寒さより身を守り静かに過ごすことが大切です。
では、運動して汗を沢山かくのはどうでしょうか?
汗をかくと、「気随液脱」と言って
汗と一緒に身体から気も出ていってしまいます。
そのために、陽気を外に発散し続けると、寒さに熱を奪われて
生命力を消耗してしまうのです。
ですので、冬は適度に運動するのはいいですが、汗を沢山かくのはダメです。
入浴にも同じことが言えます。
寒い冬は湯船にゆっくり浸かるほうが良いですが、ずっくり汗をかくまで
入ってしまうと、陽気が出て行ってしまうので汗をかく手前で上がるほうが良いです。

暖房も、暖かくしすぎると、皮膚の表面が開きすぎて、陽気の発散を強めてしまいます。
ですので暖房の温度は適温にして、
沢山着こむなどして温度調節した方がいいです。
冬に無理をせずエネルギーを溜め込み、
春や夏がきたら沢山汗をかき、発散させましょう。

スギ花粉による花粉症の季節が近くなって来ました。
今回は花粉症及びアレルギー性鼻炎と食事の注意点について。

甘いものは、水毒に繋がり症状を悪化させます。
鼻水やくしゃみは漢方では水が身体に偏在していると状態と考えます。
したがって、甘いものは控えなければなりません。

そして、洋菓子よりも和菓子のほうがいいと思います。
洋菓子は、乳製品を使用していることが多く
よりカロリーが過剰である場合が多いからです。
高カロリーがすぐに花粉症につながるわけではないですが
日常化して続けているとアレルギーの原因になると指摘されています。

また、アルコールも控えめにしたほうがいいです。
鼻粘膜の毛細血管を充血させ鼻づまりにつながります。

したがって
『甘いものを控える』
『和食中心にしてカロリー控えめに』
『水分を控える』
の3点を気をつけていただくと少しは楽になるのではないでしょうか。


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