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普段から自分の舌を気にすることはありますか?
実は舌の状態を観察することで今の自分の体質や気、血、水の
バランス状態が分かる手掛かりとなります。

《気虚の人に多い舌》
舌自体の色は薄い紅または淡白で、苔は白く薄い。
舌は、ぼってっと厚く、大きめで両側に広がり、歯の型がつくのは疲れて水分代謝が
低下している。

《血虚の人に多い舌》
舌自体の色はやや淡白で、苔は薄く少ない。
血液は不足しがちで、小さくやせ細っている。

《陽虚水滞の人に多い舌》
舌自体の色は淡白、苔は白く厚い。歯の型がある。
気虚が進んで、水分代謝がうまくいかず、体が冷えきって温める力がない状態。

《陰虚の人に多い舌》
舌自体の色は深紅で、苔は少ないか無い。
水分が不足しているので、潤いが無く、裂紋(割れ目)がある。

《?血の人に多い舌》
舌辺が青または紫色、苔は白く薄い。
血の流れに滞りがあるため、舌の裏の静脈は拡張している。

《熱証、寒証の人に多い舌》
熱証→舌自体の色は赤い、苔は黄色い。熱盛になると舌の色が深紅で乾燥している。
寒証→舌自体の色は淡白、苔は白い。寒盛になると舌の色が紫で湿潤になる。


舌をよく観察することで、今の自分の体がどういったサインを出しているのかが
わかります。それに応じて漢方薬を選ぶ要素になりますので、舌診はとても重要です。

梅雨は膀胱炎になりやすい時期です。

もともと女性はからだの構造的に、尿道に細菌が入りやすいため膀胱炎になる方が多いのですが、梅雨は高温多湿で最近が繁殖しやすいことや、胃腸の調子を崩し下痢になりやすいことから細菌が膀胱に入りやすくなります。また、疲れで免疫力が落ちていると細菌に感染しやすくなります。

西洋医学では、膀胱炎は細菌感染が原因と考え、抗生物質を用いて治療し通常数日で治ります。しかし中には、抗生物質の服用を止めると症状が再発したり、一度治っても再発を繰り返して抗生物質が効きにくくなる方がいます。そのような方や、疲れや冷えが誘引となって膀胱炎を起こしやすい方には漢方薬がお勧めです。

漢方では、膀胱炎は膀胱に湿熱が溜まることによっておこると考えます。炎症を抑えて熱を取る生薬、利水作用のある生薬、排尿痛を緩和する生薬、冷え性を改善し膀胱粘膜を滋養する生薬を含む五淋散がよく用いられます。また熱感が強く血尿があり、体に冷えがない場合には、尿道の刺激を緩和する生薬、止血作用のある生薬を含む猪苓湯がお勧めです。

尿を出すことによって細菌を洗い流すことができますので、特に梅雨時には尿意を我慢せず、からだを清潔に保っておくことが膀胱炎の予防には大切です。

彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず。

余分な体熱を発散するポイントは「体の表面」にあります。肌に熱がこもらない状態、あるいは逃がしやすい状態にもっていくことが、蒸し暑い季節を過ごす上では重要になります。そして皮膚は汗をかくことでも、余分な熱を外へ逃がしやすくしています。そもそも汗は体内の水分から作られますが、その対処として、ただ単に水分補給すれば良いというものでもありません。

最近では経口補水液のように、必要なミネラルをあらかじめ含んだ、体液により近い水分摂取を心がける方法があります。しかしながらそのようにして取り込んだ水分は、消化器官から吸収されて、複数の臓ふによって代謝、運搬されなければ「汗」とはなりません。むしろ過ぎた水分摂取は、臓ふやその代謝に余計な負担をかけて、夏バテしやすいからだともなります。

健康的に汗をかくという事を考えた場合、多くの人々は汗のかき方に考えが及びますが、大切なのはその汗を継続的にかき続けられるかどうか。この点においては、体にかかる負担、汗をつくる体の働きにかかる負担が適切であるかが重要になってきます。

「汗をかくことは健康的」という考えは確かに誤りではありません。しかし「やり方」を誤ればむしろ、健康を損う行いともなりますのでご注意を。

彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず。

これからの蒸し暑い季節を快適に過ごすには、「ほどほどに熱しやすく、冷めやすい状態」へとカラダを養生することがポイントです。即ち、体表からうまく熱を発散できるようにする。締めつけのない薄着に衣替えするのもその一つ。室内であれば冷房をかけるのもその一つ。平素から汗をよくかく方は、水分補給を欠かさないようにすることもその一つ。小さな子供さんは、暑い日には水浴びをするのもその一つ。

熱の発散のキモは「体の表面」にありますから、肌に熱がこもらない状態、あるいは体表を熱を逃がしやすい状態にもっていくことが最大のポイントです。

東洋医学において、体表は五臓の「肺」と結びつきが強く、蒸し暑い季節を快適に過ごせるかどうか、体表にこもった熱をうまく発散できるかどうかは肺の養生にかかっています。けれど同時に注意いただきたいのは、実際は体表にこもった熱が「適度」であるほうが、うまく発散できるということ。過度な熱はむしろ、体表やその機能に負担をかけてしまいます。汗をかきすぎるとカラダが疲れるのも、少なからずこのことが影響しています。ですから実際には先に述べたような方法を用いて、体表の熱を適度な状態にまで持っていくことが必要となるわけです。

彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず。

梅雨らしい雨も降らず、近場の河川も干上がっておりますが、これからの蒸し暑い時期を快適に乗り切るには、まずこの季節を知るところから始めましょう。季節の影響は万人に等しく降りかかりますが、その下で何を実践していけば良いのかは、年齢や性別、生活環境、生活習慣、食生活などさまざまな要因にによって千差万別です。簡単な話、自分自身に足りない部分を補ってやれば良いのです。

最近書店で「○○を治す100のコツ」とか「○○をアップする50の法則」と題した本をよく目にします。読んでみると「なるほど」と思うことが多いですが、掲載された50~100の方法を全て実践する方は現実的には皆無のはず。(筆者もそれを期待して書いておられないはず。)読者の方はその中から幾つか、自分に合うと思うものを取捨選択して実践していくはずです。つまりは自分に不足していそうな部分を補い、逆に十分に足る部分はそのまま伸ばしていく。これがすなわち養生の基本的な考え方です。

そして、何が自分に合っているかを判断する基準は、いかに「効果的」であるかという一点に絞られます。つまりは「質」。予防と治療も本来は、異質なもの。こむら返りの治療に用いる芍薬甘草湯がむくみなど副作用の点から、あまり予防に適さぬのもこの事によります。

さて、肝心の「蒸し暑い季節を知る」というお話ですが、文字通り、大気に湿気や暑気が充満する時期です。都市部でよりその傾向が強く、ヒートアイランドのように熱しやすく冷めにくい環境が形成されています。そのような下で生活する私たちのカラダも、熱しやすく冷めにくい状態に陥りやすい。このように申しますと、冷え性の方は過ごしやすい季節と思われるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。大気の暑さは体表から浸透していき、そこにこもるものですが、冷え性の冷えとは体の深部にこもっています。ですからそのままでは交わって打ち消し合うこともありません。

そして、熱しやすく冷めにくい季節を快適に過ごしていくには、「ほどほどに熱しやすく、冷めやすい状態」へとカラダを養生することがポイントです。感の良い方は「熱しにくく、冷めやすい状態では?」と思われるでしょうが、要は「熱がこもりにい状態」を目指すということですから、「熱しにくい状態」というのは必然ではありません。


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