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京都市内、週明けからちょっと涼しい気配がします。
ニュースや新聞などで表示される気温は変化ありません。
ですから、私の気のせいかもしれません。
変化というのは急激には強く感じますが、緩やかだとあまり何も感じない。
喉元過ぎれば暑さ忘れる...、本来の使い方とは異なりますが、
良くも悪くも「慣れ」の影響だと思います。。
如何せん、この猛暑に慣れるには相当の忍耐が必要ですが。

夏競馬は牝馬

昨日に引き続き、今日も競馬から。
文字通り、夏に開催される競馬は牝馬が狙い目という意味。
実際に馬体を知れば、
「牝馬が夏に強く、夏競馬向きである」ことは明白だそうです。
そしてサラブレット(人間)における、牡牝(男女)の我慢強さや熱さへの耐性のキモは筋肉と体脂肪にあります。
特に体脂肪は、寒い時には熱を体外に逃がさない保温の働きするとともに、
暑い時には外熱を体内に伝わりにくくする遮温の働きをしています。


サラブレッドでも人間でも
体脂肪が多いのはやはり、牝であり女性


ですから男性に比べて体脂肪が多い女性は
体内温度の上昇がゆるやかで、外温の影響を受けにくく、
体温調節に優れているため、夏の暑さに強いということです。
ちなみに、筋肉は発熱と深い関わりがあるため、
筋肉が多い男性や牡馬は体温が早く上昇しやすくなるというデメリットをもっています。
だから冷房の設定は「強」なわけです。

アンチ体脂肪ではなくて。女性の曲線美は体脂肪から生まれるわけですから。
そして漢方は何事もバランスを重んじる世界。
筋肉と体脂肪もやはり「バランス」ですよ。

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夏ばて、熱中症、食欲不振など夏の諸症状の相談を積極的に受け付けています。
ぜひお気軽にご相談ください。
漢方柿ノ木薬局 宮川


土用の丑の日で、朝刊に挟み込まれている広告はどれも、うなぎ一色。
蒲焼きの香ばしい匂いを嗅ぐと食欲が沸いてくる。
そういう人は食べても構わないでしょうが、
そうでない人や、むしろ食欲が減退する人は、食さなくても良いのではないでしょうか。
暑夏に向けてスタミナをつける。スタミナ=油っこいものというのは、認識として残念ながら正しくありません。
ちなみに私はうなぎの油っこさが駄目なので、毎年お断りしています。

夏は格より調子

競馬の格言ですが、これがどうして、人様にも当てはまる。
体格の良い人、俗にいう実証タイプの人は夏に強い。
そのようなイメージをもつ事が多いですが、果たしてそうでしょうか。
体格が良いから、かえって無理しがちになる可能性が高いでしょうし、
体格が良いから、体内発熱の量も多くてばてやすくなる。

体格の細い人、俗にいう虚証タイプの人は夏に弱い。
そんなことはありません。
体格の細い方が良くも悪くも体内から熱が生じにくいので、
見様ではむしろ夏向きといえます。
そういったことを背景にしつつも、一番大切なのは「日々の調子」です。
つまりは、上がり調子か。下り調子か。
ではその日々の調子をどこで判断するか。
夏にはやはり、食欲と発汗と血脈ではないでしょうか?

くれぐれもスタミナ強化を考えて、油っこいものを多食して、下り調子とならないように。

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夏ばて、熱中症、食欲不振など夏の諸症状の相談を積極的に受け付けています。
ぜひお気軽にご相談ください。
漢方柿ノ木薬局 宮川


備えあれば憂いなし

先週末の京都。最高気温が37℃を突破したらしいですね。
うすうす予想はしていましたが、梅雨明け早々に
ここまで上昇するとは誰が考えていたか・・・。
熱帯夜も珍しくない現象となっています。
ますます私たちの体への負担度は増えるばかりです。

昼間暑く、夜半涼し」というのが長年の、私が子供の頃の夏のリズムでした。
自然界のこのリズムに合ったかたちで人体のリズムも刻まれます。
つまりは日中は陽気が満ちて活動しやすく、
夕刻や夜半は陰気が満ちて癒しやすくなる。
そうして、こころやからだの陽と陰のバランス、
自律神経のバランスが保たれていました。

ですが、ここ数年しばしば問題となる熱帯夜では、
陰気がなかなか満たされずに、慢性的な陰気不足に陥る日々が多くなる。
私たちのからだも陰をうまく滋養しにくくなる。
いつも養われる時間帯にうまく養われなくなる。
加えて、現代の不規則な生活習慣も災いするわけです。
そうして陰陽のバランスが陰気不足へと傾くことで、
ざまざまな自覚症状が現れやすくなります。

今年はたしかに熱中症になるリスクは総じて高まっています。
ですがその一方で人の努め、日々の生活習慣(養生)で
そのリスクを下げられることもたしかです。
また、最近の大気に不足しがちな陰気は
生活の質、食の質を変えることで対応していくほかありませんが、
そうして補ったものを無駄にしない為にも、不摂生は慎むべきでしょう。

人には全て能不能あり。

有名な山岡鉄舟の格言ですが、はてさて漢方薬にも能不能はあります。
即ち夏かぜには夏の漢方薬を。

悪寒、発熱が強く、頭痛や鼻水、咳などの症状が伴う冬のかぜに比べて、夏のかぜは体が火照ってだるく、嘔吐・下痢などの胃腸症状が中心となります。このような夏のかぜに温める薬(冬のかぜによく使う薬)を用いると、発汗が高まり過ぎてかえって体調を崩すことがあります。ですから夏かぜには夏かぜの漢方薬を。

春の寒湿は麻黄からなる青竜湯で発散する
夏の暑湿、熱湿は大棗を含む朱雀湯で下す
秋の熱燥は石膏からなる白虎湯で潤し冷ます
冬の寒冷は附子からなる玄武湯で温める

夏におこりやすい湿熱症状は、下して治めるのが古来からの風習とされていますが、
何であれ、誰であれ下すのは、いささかリスクが高すぎる。
胃腸症状が伴う場合はもっとマイルドな方法、
つまりは和まして治めるのが適しています。
夏の胃腸型のかぜに用いられる藿香正気散などはその典型でしょうか。
また盛夏の中での高熱を伴う症状には、
銀翹散のような辛涼・清熱の方意が向くとされています。

漢方薬にも全て能不能ありです。
夏かぜに葛根湯は正直、お勧めできませんよ・・・。

頭寒足熱

ずかんそくねつ と読みますが、
「頭は冷たく、足は温かくしておく。そうすれば、どんな名医も貧乏になる。」
という故事だそうです。
これはなかなか、現代にも当てはまる言われで、
足元を冷やす生活をしている人、普段から足腰が冷えやすい人は、
こむら返りになりやすいとか、
熱帯夜は頭周り、首周りを冷やすとリラックスして眠りやすいとか。
また暑い時期でも、半身浴、足湯は心掛けた方が健康には良いとか。

病の面からしても、興奮したりすると上の血圧が上がりやすくなる。
そうして血液を余分に送り出す心臓に負担がかかって、
脳卒中や狭心症になる危険性が高まりやすくなる。
足を冷やすと、これまた下の血圧が上がりやすくなる。

さしずめ
冷房は壁掛けで上から涼しくが宜しく
暖房は床暖で下から暖かくが宜しい
といったところでしょうか。

頭を冷して、足を温める。、即ち万事バランスということです。
漢方では髄(脳髄)は腎に属すといわれています。
頭寒とは脳髄を熱さぬことを現していますから、すなわち陰分の滋養。
足熱とは腎臓が位置する足腰を冷やさぬことを現していますから、
すなわち陽分の滋養。
陰と陽のバランスを整えることが、滋養の本質といわれていますから、
「頭寒足熱」はそれだけ、腎の滋養の本質をうまく言い表しているということです。


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