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漢方では寒さや冷えには「重み(=ウエイト)」のようなイメージがあります。
実際にも冬場に寒さや冷えを感じると、筋肉が硬直したり、悴んだり、むくんだりと
心身ともに重だるさを感じることが増えるはず。

そして、簡単にいえば
この重みが比較的軽いのが寒さで、重いのが冷え
軽い重みは比較的簡単にはらうことができますが、
重い重みはなかなか難しい。重みの大きさによっては抱えることも難しくなっていく。
ですから重みを軽くしてやったり、
重みに押し潰されにくいからだを作っていく必要が出てきます。

これが即ち、温まりやすく、冷めにくいからだを養うということ。

ちょっと脱線した話になりますが、運動力学の教えでは、
ある物体を制止した状態から急に動かすよりも、
一連の動作の中で継続的に動かす方が、
エネルギー消費は少なくて済む(つまり効率が良い)とされています。
(この教えに基づけば、始点と終点が重なる円運動がもっとも効率が良いといえます。)
身近な所では、「投球」。
理想的な投球フォームで投げ出される球は、
そうではないものと比べるべくもありません。
また身近な所では「走り幅跳び」。
走って跳ぶのとその場で跳ぶのも、やはり比べるべくもない。

投げる前に腕を振る、跳ぶ前に走るといった行動が、
「投げる」とか「跳ぶ」という効果を何倍にも引き上げる。
健康についても同様だと思います。
寒いから、冷えるから温める。
疲れたから休む。
患ったから治療する。
それぞれの行為を効果的に引き上げるのは、
平素の健康状態であり、すなわち
「いざというときにそなえて巡っているか」。

ですから個人的には準備ではなくて、「巡備」といいたい。

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外から温めることで解消されて、快方へ向かうのが寒さの特徴ですが・・・、
これに対して、外から温めることで改善されるけれども、
解消されないというのが冷えの特徴です。
改善されるが、解消されない」とは、
温めるのを止めると、冷えがまたぶり返してくるという意味を含んでいます。
(寒さも温めるのを止めたらぶり返してくるだろ・・・と思うかもしれませんが、
それは温気と交替で、寒気が再び降りかかってくるからです。)

ここに、寒さと冷えの大きな違いがあります。
即ち、寒さの養生・治療には「温める」ということが基本にありますが、
冷えの養生・治療には「温める」ということに加えて
巡らせる」というのが基本になります。

この巡らせる(からだの巡りを良くする)ということは
冷えや寒さについて申せば、
温まりやすく、冷めにくいからだを準備しておくということ。
つまりは、準備運動でもあり、何らかの働きを高めることでもあり、
それ自体が主体的であると同時に補助的な働きでもあります。

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寒さは温めると、基本的に解消されるものです。
漢方では寒さ(を感じる)とは、寒気(が降りかかった状態)。
寒気は、からだの外(表面)から内側にじわじわと浸透していく性質があります。
寒さに身をさらして、ぞくぞくっとするのは、
まさにからだの表面に寒気がある状態といえます。
そして、外側から内側に浸透してくるものに対しては、
逆に内側から外側へと発散してやれば良い
ですから寒気に対しては、温気(熱気)で対処して発散するのが有効です。

冬かぜに用いられる桂枝湯や葛根湯も、この考えに基づいています。
もっとも、お薬ですから大抵の寒気に対しては、効きが良すぎる。
即ち大器小用となり、寒さの発散に加えて発汗も伴いますから、
汗をかいてかえってからだを冷やさぬよう、注意が必要です。

また一方で、寒気はからだの一部分だけに降りかかるということは考えにくいです。
冬空に身を置くと、全身で寒気を受け止めてしまう。
それは寒さというものがそもそも、自然界からもたらされるものだからです。
冷たい飲みものを口にして、「あぁ、寒くておいしい」とは言わないでしょ。
(消化官(のど越しの部分)だけを冷やすから、「冷たくておいしい」となる。)
そして人間のからだには、「寒気を感覚しやすい部分」というのが存在します。
首筋から背中にかけての部位はその代表ですね。

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今日、明日とかなり強い寒波が押し寄せるらしいですね。
吹きすさぶ風が頬を直撃すると、日が出ていますが正直いって痛寒いです。
これだけ寒さが際立ってくると、冷えを抱える方も困窮してくるはず。
ですが「寒さ」と「冷え」はそもそも別物です。

唐突ですが「寒さ」と「冷え」を混同していませんか。
「寒いと感じるから同じではありませんか?」と思う方も多いでしょう。
「寒い」から「冷える」こともあり、
「冷え」ているから「寒さ」を感じやすくなる。
確かにその通り。でも別物なんですよ。
この事を忘れ、寒さにも冷えにも同じように対処してしまい、
なかなか改善されないと、思い悩む。
実際はこのような方々が増えていると思います。

防寒とはいいますが、防冷とはいいませんでしょ。
冷え性とはいいますが、寒さ性とはいいませんでしょ。

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織田信長が桶狭間の戦いの折に謡った有名な一節が

人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。
ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか

(人間の一生は所詮五十年に過ぎない。
天上世界の時間の流れてくれべたらまるで夢や幻のようなものであり、
命あるものはすべて滅びてしまうものなのだ。)

今や人間80年とも90年ともいわれるように、
高齢化社会へと突入しているわけですが
果てさて延命した30年はいかなるものでしょうか。
ものの考え方や教養というのは、時代背景の影響を受けるとしても、
肉体の成長は昔も今も20歳前後で「大人」を迎えます。
人間50年でも人間80年でも、山形(なり)は変わらないということですね。
逆に谷形は単純に考えると、30年伸びた分深くなる。
要するに老いの影響、人生の右肩下がりは増すばかり。

・・・いやいや、そうじゃないでしょう。
伸びた30年をいかに健康に過ごすかでしょう。
老いの時間が30年間延びたんじゃなくて
健康でいられる時間が30年伸びた。
延長じゃなくて、伸長です。

ちなみに、生きるということは少なからず、疲労や老いのような「毒」を貯めることです。
高齢化や長寿化、さらに生活習慣の多様化は
この「毒を貯める事」を加速する方向にあります。
ですが一方で生きるということは、日々この毒を排することでもあります。
毒を貯めて、毒を排して・・・の繰り返し。
意味があるようにも思えて、意味がないようにも思える。
人生はそんな矛盾を孕んでいますよ。

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