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疲れの裏に乱れあり。

ここ数日の暑さがやっと落ち着きました。
そよ吹く風に、心地良さを感じます。
このまま推移して梅雨入りしてくれると、言うことないんですが。

さて、以前にも少し触れたことですが、
スタミナはからだを巡る血に宿っていますが、
その血を支えているのは、血液そのもののと、それを全身に巡らせる働きです。
良質な血液もその巡りが悪ければ、本来の働きが発揮されませんし、
その逆に、いくら巡りが良くても、血液の質が悪ければ、
からだを十分に滋養することはできません。

したがいまして、血の滋養、また血に宿るスタミナの滋養には

①血液の滋養
②血の巡りの滋養

を両立させていく事が肝要なわけです。

そして多くの場合、「疲れる」とまず衰えてくるのは、血の巡り
日常の疲れなどは、これに当てはまります。
巡りが悪くなれば現れ、巡りが良くなれば消える。
少し休めば消える。一晩たてば消える。
そんな「現れては消え、消えてはまた現れる」ような印象の疲れ。

そして、そういう疲れの頻度が増えてくる。
疲れやすくなっている。あるいは慢性化している。
そういう時分では血の巡りのみならず、血液そのものも衰えていきます
俗にいう内臓疲れも、これに当てはまることでしょう。

このような疲れと血のつながりに、実際はさらに
季節的なもの、生活習慣的なもの、性別的なもの、年齢的なものが加わってきます。
例えば、暑い時季には発汗など新陳代謝を上げる形で、
からだの外側では血の巡りが良くなり、対照的に内側では血の巡りが衰えやすくなる。
また汗によってからだの外側では、血液そのものが消耗していきますが、
その消耗した血液は、そのままからだの内側を巡ることにもなります。
消耗した血液と、衰えた血の巡り。
ともすれば、暑い時季のからだの内側は、
そのような血によってのみ、支えられているわけです。

疲れの裏に乱れあり。
5月にもかかわらず、暑さは早くも夏日に達しているそうです。
スタミナ滋養を心掛けましょう。
飲水によって水気のみを補充するならば、
「飲む点滴」こと、レバコールを服んで、
血気も合わせて補充する方がだんぜん効果的ですよ。

さて、今回はそんなスタミナと「血圧」の関わりについて。
血圧は血管内を流れる血液にかかる圧力ですから、
これが高いという事は、血液を巡らすのに、
それだけ強い力が必要という事でもあります。
ちなみに血液に強い力がかかるときは、血圧の上昇以外にも、
脈拍の変化や心拍数の増大なども伴ったりします。

では、なぜ強い力が必要になるかということですが。
一つは、そのものずばり「流れにくいから」ですね。
血管が細くなった、血液の粘性が高まったなどを経て
流れにくくなった血液を何とか流そうとするからより強い力がかかる。

そしてもう一つは、「いち早く流したいから」
その背景には、からだの活動を上げていくという意図があります。
例えば、起きてすぐの血圧と数時間後の血圧が違うように、
活動を促すような形で血にかかる力が上がっていく。
あるいは、一時的に血流に勢いをつけて、悪いものを押し流していく。
そこには、血流に勢いをつけて、
血液と共にスタミナを届けていくという意味合いがあるわけですね。
ただ、血液にかかる力の多くは、血管の弾力に吸収されますから、
実際は、「血管断面の広がり:1脈動で送られる血液の増加」へと変わります。
そういうことが影響して、脈拍や心拍も変動していきます。

では逆に、血液にかかる力が弱くなるのは、どんなときでしょうか?
一つには、そのものずばり「流れやすいから」です。
高血圧気味の方が、暖かい季節になると血圧が落ち着くのは、この事ですね。

もう一つは「流せないから」
食後に気だるくなるように、活動を抑えるような形で血にかかる力が抜けていく。
活動を抑えるタイミングには他にも、
夕方から夜にかけての時分や、リラックスしている時、
はたまた慢性的に症状を抱えている時や、
長らく疲れ、バテた時分なども含まれるでしょう。
そしてこのような時分は、
スタミナにとって「回復」の時間に充てられる時間
ですから「流したくても、流せない」といったところでしょうか。
そして消耗の程度が激しいほど、この傾向は強くなると考えられます。

疲れの裏に乱れあり。

「続・スタミナと暑気」と題しまして前回の続きです。

まず、おさらいですが、暑気に晒されたからだには、
汗で消耗した水気の補給と同時に、
「汗をかく」ことで損耗したスタミナの補給も必要になります。
このスタミナは、からだを巡る血に宿っていますから、
その補給というのはやはり、血の巡りに因るところが大きい。

そして、「スタミナは血に宿る」とは即ち、
①血液そのもの(陰気)に宿る②血の巡り(陽気)に宿る
という2つの事象を含んでいますから、
スタミナ補給とはその実、

①血液の滋養(養血)
②血の巡りの滋養(活血)


この二つをバランス良く行う事と考えられます。

話がすこし逸れますが、上の様な事は、
暑気による発汗で、スタミナを消耗したときでも、
逆に、いつも冷房の効いた部屋にいて
汗をかかない生活を続けたときでも当てはまることです。

ただし、前者は、発汗によって陰気と陽気をバランス良く消耗していくのに対して、
後者は、冷気によって陽気のみを損耗していくという違いがあります。
そして、温かい時季の大気には陽気が満ちますから、
汗をかく生活では、この陽気の恩恵を受けられますが、
冷房の利いた部屋では、自然の陽気を活かしていくことは決してできません。
そういう意味では過剰な冷房によって、
自ら陽気を損なうことに「不自然さ」を感じずにはいられません


もっとも、からだに蓄えられた陰気や陽気は、「使う為」にあります
「若さを浪費してはいけない」というのと同様に、
「それらを消費し何をもたらすか」という点が、とても重要なわけです。
間違っても、後生大事に取って置くため存在するわけではありません。
「スタミナを消費して汗をかくこと」は実際、体にとって大変に価値のあること。
簡単に言ってしまえば「健康的」なわけです。
対して「冷房の冷気によって陽気を損なうこと」は、からだにとって損しかありません。
簡単に言ってしまえば「不健康」なわけです。

冷房の話をしましたのでそのついで、という訳ではありませんが。
皆さんも、冷房の1℃の違いで、寒気の体感が大きく変わる、
というのを経験した事があると思います。
からだの表面がそうあれば、からだの内側もそうではないでしょうか?
冷房の設定温度を気にするのと同じように、
口に服む飲み物の温度にも気を使う。
からだの内側だから、外界と接しにくいから、尚更の事だと思います。
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疲れの裏に乱れあり。

京都市内の今朝は比較的に冷え込みました。
だたし、日中の日差しは衰えず・・・。
体調管理も一苦労ですね。
さて今回は、これまでの総括としまして
「スタミナと暑気」について、とりまとめていきたいと思います。

暑気に晒される、あるいはそういう状態が続いて疲れを感じる。
そういう時、からだの血に宿したスタミナは
発汗によって、じわじわと消耗していきます。

汗によって大きく失われていくのは、血液の潤い。
単なる潤い(水気)ではありません。血液の潤いです。
実際に舐めてみると、汗が単なる水気ではない事はすぐにわかると思います。
そこには塩気(ミネラル)が含まれており、
この水気とミネラルを効果的に補うために、経口補水液が注目されます。

ですが、ここで少し考えてみてください。
たしかに水気とミネラルによって、汗(で失ったスタミナ)は補われます。
けれどもこれによって
汗をかくというからだの働き(で失ったスタミナ)は補われるでしょうか?

「もの」と「ものを動かす働き」。
「もの」を補充するだけでは、「ものを動かす働き」は高まりません。
「汗」と「汗をかく」という働きの関係は、まさにそれです。
言い方をかえれば、汗をかくという働きによって失うのは、
汗だけではないという事。
からだの働きそのものも、消耗している。
働きに関与したスタミナを、損耗している。
私の意見ですが、からだの働きに関与したスタミナを損耗する、
そういうことを通じて、俗にいう疲れを感じるのだと思います。
そして、そういうからだの働きこそ、
血を巡らせる「スタミナ」によってもたらされるものです。

ただ、ご注意いただきたいのが、
暑気が盛んになるほど発汗が激しくとなるという点。
より大きな暑気に身を晒すほどに、からだは過熱を回避しようとして
汗をかく機能を高めていきます。
それは、暑気が解消されるまで衰えることはありません。

それまでスタミナが保てば良いのですが、
普通に考えれば、暑い時季の暑気には際限などありませんから、
真正面からぶつかり続けると、スタミナの方が確実に先に尽きます。
すると途端に汗をかけなくなり、過熱が一気に進んでしまいます。
そうならないために、「盛夏の日中外出は適度に控えましょう」
というのが奨励されるわけですね。(つづく)

疲れの裏に乱れあり。

昨晩の京都市内はひどい雷雨でした。
春にはちょっと珍しい。
週中からは、暑気もその勢いを取り戻してきていますし。
大気がいささか不安定なんでしょうか。
こういう時期は、やはりその不安定さに
へこたらない正気を養っていく事が肝要ですね。

前回に引き続き、スタミナについてもう少しお話を。
スタミナはそもそも、からだを巡る血に宿っています
この点は、夏に血の気の多い食事を通して、
スタミナを養うという習慣とも合っていますよね。

血に、スタミナが宿っている。
ですから、スタミナを養うことは
その実、スタミナを宿した血を養うことに通じていきます


ただ、血というのは、
「からだの中にあってナンボ=流れていてナンボ」です。
漢方の世界では古来より、血脈や脈診を重んじてきました。
東洋医学では、ただ単に血液のみならず、血の巡り、
さらにはそれによって発揮される様々な働きも含めて
これを「血」と呼びます。

からだから取り出した血は実際には、
からだを巡っていたときに発揮していた、多くの働きを失ってます。
そういうことを知った上での事でしょうか、
漢方の世界では、血そのものに加えて、血の巡り=血流を重んじます。
ですから血を活かすとは、すなわち血を巡らせることにも通じていきます。

以上を踏まえると、
スタミナは血に宿るという言は、実のところ

1:血液そのもの:陰気に宿る
2:血の巡り:陽気に宿る

という二つの事象を含んでいます。


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