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疲れの裏に乱れあり。
引き続き、若さについて。

先に述べましたように『年を重ねること』と『老いること』は、別物です。
たしかに、年齢と共に老いやすくなるのは自然界の常
この事実はどうしようもない。
上手く付き合っていくしかないと思います。
アンチエイジングの「エイジング」も年齢的に老いやすくなる事を指すのでしょうから。
「・・・イング」ですから、そもそもは現在進行形でしょ。

ですが、老いやすいのと、実際の老い(老いた状態)では、全く意味が違います
老いやすいのは、一つの「可能性」
その対処はリスク・マネージメントとしての様相を呈します。
それに対して、老いは一つの「問題(を抱えた状態)」ですから、
その対処はトラブル・マネジメントとしての様相となります。
ある問題が起こる可能性を小さくすれば、その問題はおこりにくくなります。
ですが問題をどれだけ小さくしても、それがおこる可能性は変わりません。

これと同様のことが、元気や健康と若さの間にも当てはまります。
「若いから、健康を損なわない」のではなくて、「健康だから、若さが長続きする」

話が少し逸れますが、若さにはある種の勢い・衝動のような部分があります。
若い時分には、良くも悪くも無理がきくというというのも、
この勢いにまかせたものだと私などは考えています。
そして時として、その勢いが健康を傷つけ、損なう。
良くも悪くも勢いがあるので、
それが暴走しないよう、コントロールすることが大切になってくる。
若さはたしかに良いものですが、
若さに任せるとは、ときとして健康を傷つける、そのようなリスクも含んでいます

疲れの裏に乱れあり。
引き続き、若さについて。

元気、精気に始まり、食欲や性欲から、健脚、内臓の働きなど、
年齢と共に衰えやすくなるものは、実にさまざまあります。
ですがそれら全てが老いによるものかといえば、決してそうではありません。
年をとる事と、老いる事には、たしかに重なる部分があります。
ですが同時にそうでない部分もあるわけです。

それは現代の多様化した人生が証明していることでしょう。
「アリとキリギリス」の話ではありませんが、
将来の老いに向けて、今の元気や若さをどういう形で活かしていくか。
つまりは、どういう年の取り方をするかで、
その後の老いが決まってくるということです。

そしてどういう年の取り方をしているかという点は、
皆さんの口以上に、皆さんの血液や血流が鮮明に語ってくれます
実際にも、漢方を用いたアンチエイジング:老いの対処では
養血、活血など血に作用する処方がよく用いられます。

ちなみに、人間の一生を一日に置き換えるならば、
若い自分は日中:陽に当たり、晩年は夜:陰に当たります。
陽はからだを巡る気と関わりが深く、同様にして陰は血と関わりが深い。
ですから歳とともに私たちの健康は陽から陰へと、
健康のウエイトは気から血へと移り変わっていくわけです。

疲れの裏に乱れあり。

梅雨入りしてから、めっきり涼しくなりましたね。
ただ巷を行き交う方々は、少し前の暑かったときの格好のまま。
うーん、真夏になったらどうするんだろ・・・。

ここしばらく、疲れについて続けてきましたが、
きょうは少し趣きを変え、「若さ」について。
若さが甦るといえば、いよいよ「若甦」の出番かもしれませんね。

「若さ」は、人間が生まれながらに有している「体質」の一つです。
私たちは日々、この若さを消費して生きており、
生まれてから死ぬまでの「成長」を加速させる一方で、
生まれてから死ぬまでの「衰退」に歯止めをかける存在です。
そして、ある際立った状態を指して「若い」と言うこともあれば、
ある継続的な状態を指して「若い」と言うこともあるわけです。
「若さ」というものを求めるときは、
高さだけに目を向けるのではなくて、裾の広さを考えることも大切。
高くなればなるほどに、それを維持することも難しくなるものですから。

しばしば若さを「元気」に含めて話す事があるように、
若さというのは元気と同様に、からだ自身が発揮するものです。
良くも悪くも、からだが発揮するものなんですよ、若さって。
例えば、かぜの症状は若い時分には、はっきりと現れやすいですが
年を重なると、ぼんやりとしてくる。
症状がはっきりと現れる(現れてしまう)のも、
ある意味では「若さ」が発揮されることの裏返しといえます。
簡単に言ってしまえば、若いから(元気だから)、症状が激しいわけです。

そして漢方では、しばしばこの若さを有するか否かで
処方薬が変わるという意味深いところがあります。
同じ疾患でも、同じ原因でも、体質が異なれば、処方薬は異なり、
同じくして若さが異なれば、また然りというわけです。

疲れの裏に乱れあり。
6月に入り、京都市内はさっそくの雨天でした。
かといって蒸し気はあまり感じられず。
暑さは鳴りを潜めている様ですね。

前回に述べましたように、私たちのからだは、
「血」が衰えることで疲れを感じたり、疲れやすくなったり、
果てはその疲れが解消されにくくなったりします。
そして、この「血」が衰えるというのに
①血の巡りが衰える、②血液そのものが衰える
という二通りの事が含まれます。

このことは、私たちが普段、何気なく服用している栄養ドリンクにも当てはまることで、
そこには、いち早く血の巡りに「活」を入れる、血の巡りを改善する成分や、
血液そのものを養う、血液そのものに働く(解毒)成分が、配合されています。
実際は値段が高い=よく効くというように選びがちですが、
必ずしもその通りではないんですよ。

果てしてリポ○タンDはどちらに当たるでしょうかね・・・?
ちなみに、「栄養ドリンク」と呼びますけど、
これは「栄養を含むもの」というよりもむしろ、
「からだの働きを栄え養うもの」とした方が、的を得ているのではと思います。

また、見方を少し変えてみますと、
血の巡りは、血脈や心臓の働きに支えられ、
血液そのものは、これを蓄える肝臓の働きに支えられています。
ですから、
◎血の巡りを改善するならば、心臓に働きかける
◎血液そのものを養うならば、肝臓に働きかける
というのも、有効な方法の一つといえるでしょう。
実際にも、気つけ薬で重だるさを伴う疲れに対処する、
葛根湯を用いて、頭の血の巡りを回転を良くするといった方法は
身近なものとして知る人ぞ知るところ。
もっとも一部では、「気つけ薬はどうき・息切れの薬」、
「葛根湯はかぜ薬」という認識が、完全に先行していますがね。

東洋医学では、肝(肝臓)と心(心臓)は、
相生(互いを助け・生かし合う)関係にある
とされています。
即ち、肝に蓄えられた血液が、心によってからだに送られる。
送り出された血液は、からだの機能を支え、
血液を養うのに必要なものを肝に運び入れる。
それによって、肝は血液をさらに滋養し、その血液が再び心によって送り出される。
そんな正の螺旋様のつながりが、からだの各部、各臓器にあります。
そして、そんな繋がりをもたらすのも、他ならぬ血液ではないでしょうか。


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