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暑い時期は汗をかくから、水分補給は欠かせない。
たしかに正論です。汗をかく方にとっては・・・。
ですがその一方で、暑さにまかせて汗をかくのはからだに堪えます。
発汗は健康・体調にとってプラスの事ですが
多汗は逆にマイナスになる。

発汗による過度の消耗を抑えるためには、汗を適切に調節する必要が出てきます。
そのような中で、暑い季節に盛んになる水分補給にも、
さまざまな意味というか、価値をもたせること
が必要になってきます。

水分補給に付加価値を。
それすなわち、お茶ではないでしょうか。
その延長線上に漢方の煎じ薬なども見立てることもできます。

例えば、夏場のお茶。
ビワ茶やペパーミントティ。
いずれも水分補給に清涼感を付加してます。
対して、冬場のお茶であるところのしょうが湯。
水分補給に温感を付加しているわけです。

夏場の水分補給はともすれば、暑さを解消するために行われがち。
ですが、水がからだを冷ますわけではありません
かといって温めるわけでもありません。
温性でも寒性でもない平性が水の性質です。
漢方の考えでは、からだを温めたり冷ましたりするのは、
むしろ血(血の巡り)であるという考え方もあります。

冷たい飲み物を服めば、暑さは解消されるのでは・・・と考えますが、
それは「冷たさ」を抱えているだけ
そしてこの冷たさは、付加価値としてはとても質の悪いものです。
稚拙な表現ですが、からだにはやさしくありません。
氷を長い間握り続けれませんでしょ。手が痛くなるでしょ。
だからこそ、冷たさに代わるものとして、
人々は古来より「涼しさ」を求めてきたわけです。

ちなみ、水はいろいろなものが溶け込みやすいという延長線上なのか、
いろいろなものを帯びやすいという性質を持ちます。
日本では、暑くなるほどに湿気が増えていくでしょう。
湿気(水気)が暑さを帯びている状態です。同様にして寒さも帯びやすくもあります。
そして自然界で生じる現象は同じくして、私達のからだにも生じます。
からだに溜まった水分に熱が結びついたり、寒を含んだりする。
そのようにして、湿気に富んだ時期や水分摂取の増える時期には
それぞれに特有な症状が現れたりするわけです。

スタミナ。
夏に聞くことの多いキーワードですが。
そして夏場は実際、何かと意識してスタミナを摂ることも多くなるわけですが。

そのスタミナ・・・、こってりしてませんか?
今の時期のスタミナ食材といわれるうなぎ、焼肉など・・・、こってりしていませんか?

私たちのからだは、
暑い季節にかけてはさっぱりした薄い味を、
寒い季節にかけてはこってりした濃い味を、それぞれ好みます。
この好みはからだの、夏は発散につとめ、冬は収蔵につとめる
という働きにも通じています。
発散するにはさっぱりした味に含まれる、酸味や辛味の方が都合が良いでしょうし、
収蔵するには、こってりした味に含まれる甘味の方が都合が良いでしょう。

実際にも中華では、こってりした味付けの料理は、
一部の宮廷料理に見られるものの、
そもそもは寒い地域の料理に見られる事が多い特長です。
これには諸説ありそうですが、寒い地域に適した食事ですから、
体脂肪を養うことで耐寒性を高めたり、
香辛料をふんだんに用い、からだの発熱や保温をうながすといった目的が
込められているのではないでしょうか。

そして夏のスタミナ補給は、基本はやはり、さっぱりの方が良いと思います。
実際、さっぱりした味付けに用いられる酸味は、味としても然ることながら、
クエン酸やアミノ酸なども熱中症対策に積極的に利用されていますし。

そして先に述べたように、夏のスタミナ補給は、
発散によるスタミナ切れにならない為のものでしょうから
肥えるためのものではなく、むしろ、継続力、持久力に根ざしたものでしょう。
そのような点からも、暑い時期のスタミナ補給には
適度な酸味や辛味が利いたものが適している様に感じられます。

ちなみに、夏の次には食欲の秋が控えてるのですから、
スタミナ補給といっても、スタミナを蓄える必要は全くと言って良いほどありません。


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