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何事にも 余力 は必要です。
日々の健康にも、体力にも。

店頭相談では、この余力についてしばしば話をします。
貴方のからだは毎日、元気を作ってくれて、
その元気をつかって生活しています。
けれど、毎日の生活でこの元気を全て消費してしまう、
あるいはそれだけ負担を強いる生活を続けている、
そういう余力が全くない一杯一杯の生活では、
何事かイレギュラーなことが起きたときに立ち行かなくなります。
体調を崩したり、病気にかかることも、このイレギュラーなことの一つ。

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100の元気しかないのに、それを使い切ってしまうスタイルで、
かぜや病気の治癒にまわす元気をどうやって捻出するか。
ふつうは 休養 します。
例えば、元気を100%消費する生活から、60%消費する生活に変える。
そうして、即席で40%の余力を作り、これをかぜの治癒に当てるよう計らいます。
即ち、休養を通じて元気に余力を作り、これを 治癒力 に回す訳です。

もっとも、「その人がどうしてかぜを引いたか」という点に立ち戻ると、
生活に余力がなく、からだの元気を
抵抗力 に回すことができなかったという点も、その一因でしょう。

これは、かぜに限った話ではありません。
例えば、ある種の冷えは、からだを温める余力が少なくなることで、
またある種の不眠も、睡眠に当てる余力が少なくなることで起きやすくなります。
ちなみに、そういうときの漢方治療ではまず、この余力を作る ところから始めます。

自分のからだのことをいちばんよくわかっているのは、やっぱり自分です。
自分に余力があるかどうか、余力のある生活を送っているか、
ぜひ一度見直してしましょう。

陰気を養生する基本はずばり、睡眠 にあります。
漢方では、夜の時間帯は陰分に属するとされますが、
陰気を養うのに、同じく陰分のときを用いることは道理を得ています。
からだの陰気を養うには、夜に質の良い睡眠を心がけることが何よりも大切です。
その逆に、睡眠に関して何らかのトラブルを抱えているときは、
からだの陰気を傷つけたり、損耗させたりしていることがあります。
睡眠の質が悪い とは言いかえると、からだの陰気の働きが悪いということです。

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また最近では、冷飲食に偏った食生活や冷房に頼った生活習慣を通じて、
陰気だけでなく陽気も消耗していることが少なくありません。
陽気はからだを適温に保つのに必要なものですが、
冷たさや冷房といった寒気を通じてからだを冷やしすぎると、
からだを温め直そうとして、陽気をそれだけ損耗します。
陽気はからだの活発さを支えるものでもありますから、
それが損なわれると、からだの活動全体が緩慢になります。
そうして起こりやすくなるのが、夏場のだるさやむくみ です。

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そうはいっても、なかなかどうして暑い日が続きます。
からだの外は適度に冷やせども、内は冷やし過ぎぬように注意しましょう。
そして入浴は、ぬるめの湯船で構いませんから、しっかりと浸かりましょう。
陽気損耗の兆候は、秋冬の寒い季節になると、顕著に現れますから。

夏の終わりになると涼しくなり、過ごしやすい日々が増えていきますが、
この時期に合わせて、からだの消耗した 陰気 を補っておくことが大切です。

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陰気を消耗した状態を 陰虚 と呼びますが、
その状態が長引くと、からだに現れる症状もそれを反映したものに転じます。
陰虚の特徴の一つが、熱を帯びやすくなるという点。
からだに現れる症状も熱を帯びることで、
例えば咳だと、乾いたものなり、発作的に現れやすくなります。
また、今の時期に比べて秋冬は大気の乾燥も進みますから、
熱は助長され、一段と際立ちやすくなります。
そうならないためには、夏の終わりから秋口にかけて、
しっかりと陰気を補充することが大切になります。

からだの陰気は、血液や体液によって培われることから、
夏の終わりには 補陰薬 をよく用います。
ちなみに、あの薬用人参も補陰薬に属し、生津止渇という働きがあります。
補陰薬の代表といえば、ズバリ六味丸。
夏の暑さ疲れやオーバーヒート症状にも、六味丸がよく合います。

暑い時期は、からだのさまざまな活動が活発になりますが、
一方でそれを支える部分は徐々に消耗していきます。
自分でエネルギーを作ることができる人間にとって、
暑さは活動を活発にするきっかけに過ぎません。
むしろ、その活発さを継続して支える存在が大切になります。

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漢方ではからだの活発さを 陽気、それを支える部分を 陰気 と喩えます。
夏はその暑さを通じて、からだの陽気が高まるときですが、
同時にからだの陰気が消耗していく時期でもあるという訳です。

これとよく似た状態に、オーバーワークによる慢性疲労があります。
若さや頑張りに任せたオーバーワークは、漢方では 労傷 と呼ばれますが、
之によって傷つくのもまた陰気。
陰気はからだの活発さを支える一方で、
からだを適度にクールダウンする役割も持つため、
陰気を消耗し続けると、熱中した陽気で
からだが熱を帯びやすくなるのも、特徴の一つです。

婦人病や女性特有の症状は、漢方の世界では
血と縁深い点から、血の道症 と呼ばれます。
ですが、実際はこれ以外に 気の道症 というのがあります。

血の道(血の巡り)が悪くなり現れるのが血の道症。
同様にして、気の道が滞って現れるのが気の道症です。
病は気からといわれますが、
気の道はとても身近な存在で、何かと乱れやすいものでもあります。
それこそ、呼吸一つで乱れてしまいます。
日々の体調も気の道によるところが大きく、
これを整えていくことはとても大切な意味を持っています。

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お盆明け、そしていずれやってくる夏休み明け。
休暇を通じて不規則・不摂生な生活を繰り返すほど、
からだのリズム、そして気の道は乱れやすくなります。
そうして休暇明けのからだは、それこそ気だるさを伴いやすくなる。

気の道を整えるには色々な方法がありますが、
基本的には気を動かすということが大切です。
休暇の中にあっても規則正しい生活を送ることも、一つの方法です。
気というのはまさに生き物ですから、
適切にコントロールしていかなければなりません。

休暇で静養できたなら、理気薬 で弾みをつけてあげる。
逆に家族サービスでちょっと疲れがちなら、補気薬 で気疲れをとってあげる。
休暇明けの気だるさも、漢方でお手当てできますよ。


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