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例年よりも早い時期から、
インフルエンザが流行期に入りました。
一般的な感冒と異なり、感染症は
予防の占めるウエイトが大きくなります。
極端な言い方をすれば、
元気な人でもかかってしまうのが感染症の恐いところです。
これには、適切な予防を日々心掛けるのが一番です。

前回からの続きですが、
冬は温かいものを口にしたり、からだを積極的に温めることが多くなります。
それは、身の回りが寒くなる=自然界で陽気が少なくなることへの対処です。
身の回りが寒くなることは、大気から陽気が失せるということですが、
そうして不足した分だけ、からだが陽気を欲しがる、
即ち寒いときには温かいものが欲しくなるという訳です。

また前回にお話したように、私たちにとって陽気は、からだを温めたり、
からだに備わる諸機能を高めるための大切な原動力です。
ですから基本的には、一年を通じてその働きを高めておく 必要があります。
その上で、夏の暑さはプラスに働きやすく、
冬の寒さはマイナスに働きやすいという傾向があります。
ただし・・・、あくまでそういう傾向にあるというだけです。
絶対のものではありません。

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実際には、例えば陽気を高めるために、
あえて 寒さに身を晒す という事も行われます。
年始に見かける寒中水泳などはその極み。
即ち、「犬は喜び、庭駆け回り・・・」です。

冬の寒さとは、いわば自然界に満ちた陰気ですから、
この行いは、自然界の陰気に身をさらして、
からだの陽気を呼び起こす=発熱を促すということ。
ただし寒さに慣れていない人や、さまざまな理由で陽虚気味の人が
いきなりこれを行うのは危険です。
かえって陽気を傷つけてしまう事もあります。
そういうときには、まずは温めることから始めましょう。
即ち、「猫はコタツで丸くなる・・・」です。
温かくして、温かくして、温かくして・・・、ときどき試しに寒さに身を晒す。
そういう風にして 緩急をつける ことで、
ここぞいうときの陽気はフットワークが軽くなります。

ちなみに、冬の寒さに身を晒して発熱を促すのと正反対にあるのが、
夏の暑さに身を晒して発汗を促すことですが、
からだの陽気はその両方に深く関わっています。
陽気の働きが不十分だと、発熱も発汗もなかなかうまく行きません。

ここ関西もそこそこ寒いですが、
昨日の関東は、実に54年ぶりの11月中の降雪に見舞われました。
夕食どきに、情報番組を見ていると、
街中で取材を受けていたOL風の女性が
「11月に突然雪が降るなんて。ブーツも何もまだ準備できてないのに・・・」
とコメントしてました。
ブーツは慌てて買えますが、健康とか抵抗力はそうはいきません。
急がば回れ。早めは早めの、加えて日々の地道な備えが肝心です。

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漢方には冬病夏治(とうびょうかじ)という考えがあります。
冬に起こりやすい病気は一番に、その寒さと深い関わりがあります。
漢方では、寒くなるとは即ち 陽気が少なくなる こと。
自然界から陽気が少なくなると、
そこに過ごす私たちのからだは、陽気を損ないやすくなる。
私たちにとって陽気は、からだを温めたり、
からだに備わる諸機能を高めるための大切な原動力です。
ちなみに、何かと陽気が不足しがちな冬に対して、夏は陽気が豊富ですから、
冬病夏治とは、「冬に起こりやすい病気の治療・養生は、
陽気が充実する夏にこそ重きをおくべし」という教えです。

陽気の充実度を確認する方法はいろいろありますが、
もっとも身近なものは、体温 です。
大人では陽気が充実すると体温は36.5℃に近づきます。
あるいはかぜを引いたときに、
しっかりと熱が上がるか否かでも判断することができます。

冬は温かいものを口にしたり、からだを積極的に温めることが多くなります。
それは基本的に、身の回りが寒くなる=自然界で陽気が少なくなることへの対処。
言ってしまえば、寒くなると温かいものが欲しくなる訳です。
ですが、それでからだ自身の陽気が高まっていくかといえば・・・。
ずばり、高まる人もいれば、そうはならない人もいる。
後者は漢方では 陽虚 と呼ばれます。
陽虚の人は、温めることにも工夫が必要です。(続く)

11月も中旬を迎え、木々の様相はすっかり秋一色の紅葉です。
ですが寒さの方は一進一退で、
寒い日が続くかと思えば、ある日だけ急に温かくなる。
体調管理と寒さ管理に気を配る毎日です。

前回はからだの「温まりやすさ」と「冷えにくさ」について述べました。
からだを巡る気(元気)は温まりやすさに通じ、
同じく巡る血(血流)は、冷えにくさに通じています。
ただ実際は、気血は 陰陽の関係 にあります。
陰陽の関係はさまざまな解釈があるので複雑ですが、
一言で言えば 夫婦の関係 です。
基本的にはお互いを支え合う関係にあります。
(ときには傷つけ合う関係に陥る事もあります。現実の夫婦と同じです(笑))
自然界では雌雄一対を成すのが一つの理ですが、
それは私たちのからだでも同じであり、気血の関係が之に当たるというわけです。

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日々の漢方相談の中で、しばしば次のような話をします。
からだにとって大切な気血ですが、
気は 伸びしろ 的な役割を果たします。
からだのさまざまな機能や働きにとっての。
それに対して、血は 土台 的な役割を果たします。
土台がしっかりしていれば、それだけ伸びしろは大きくなります。
そして土台に伸びしろが生まれると、土台自身もその分だけ大きくなることができます。
そうして土台が大きくなると、またその分だけまた新しく伸びしろができます。
・・・補給と行軍で置き換えるともっとわかりやすいかもしれません。
補給が滞りなく行われると、戦線を延ばすことができ、
より遠くまで行軍する事ができます。
その戦線が安定すると、更にしっかりした補給路を確保する事ができるようになります。

話を戻しますが、表題で述べた通り温まりやすさも冷えにくさも
目指すところ、行き着くところは同じです。
からだの温まりやすさを追求すれば、
必ずどこかの点でからだの冷えにくさと交わります。
それはそれぞれと深い関わりを持つ気と血も、
また深い交わり(陰陽の関係)を持っているからです。

漢方ではこの陰陽の関係を重んじています。
ただ実際の治療では、陽側の気からお手当てする場合もあれば、
陰側の血からアプローチする場合もあります。
その辺りが同じ症状を訴えても、
治療法が異なると言われる由縁ではないでしょうか。

日に日に寒さが増しています。
北海道では早くも積雪が認められたとか。
ですが、秋冬の寒さはこれからが本番です。
どうかお体ご自愛ください。

前回に述べましたように、体温には周期的なリズムがあります。
簡単に言えば、日中に上り坂になり、夜半に下り坂になるという。
ただ、体温は目に見えないエネルギーですから、
実際にはそのエネルギーを伝える媒体が必要です。
漢方ではこのエネルギーが気であり、
気を伝えるもの=熱伝導体が血流という訳です。
この 2つの働きが組み合わさって 、からだ全体が温まり、体温維持をしています。

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漢方ではしばしば「気血の巡りを整えましょう」と言います。
どうき・息切れの救○の広告でも見かけますね。
この気血のうち、からだの 温まりやすさ には、気が強く関わっています。
「病は気から」といいますが、別に病に限った話ではなくて、何事も気からです。
気が整っている人は、からだが正直です。だからすんなりと温まります。
その逆に、からだの 冷えにくさ には、血が深く関わっています。
俗にいう「強いからだ」とは、全て血の働きによるものです。

・・・こういう説明をしますと、しばしば「私は気の働きを高めよう」とか、
「私は血を整えよう」と、気と血を分けて考える方がいます。
気血は陰陽の関係にあります。
気の養生は血の養生に、血の養生は気の養生に通じています。
「どちらから先に・・・」というのはありましょうが、
「どちらかだけ・・・」というのはむしろ「不自然」です。
全て繋がっているのが自然なわけですから。

11月が始まりました。
寒がりではありませんが、朝一番は
熱めのものを口にして、からだを温めることを心掛けています。
コーヒーも好きなんですけど、結果的にからだ冷えちゃうから。
ミルクティーも捨てがたい。

前回まで、「秋はからだを温まりやすくすることが大切です」
ということを述べてきましたが、
私たちの体は日中の活動を通じて熱を帯びていきます。
これは実際にも体温計に現れる数値で、
朝と夕方では体温に0.5℃の差があります。
実際には、ある瞬間に突然0.5℃上がるわけではなく、
朝起きてから夕方頃までおよそ10時間をかけて、緩やかに上がっていきます。
ちなみにその後は、同等の時間をかけて緩やかに下がっていきます。
こういう 体温の一日のリズム、実は自律神経によって作られています。
からだのさまざまなリズムを支えるのが自律神経、
漢方では肝と呼ばれる部分の働きです。
しばしば「自律神経失調を整えましょう」と言われますが、
どのぐらい整っているかの目安の一つとして、この体温リズムも役立ちます。
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また肝は、体温を円滑に巡らせる役割も担っています。
体温は変わらずとも、何事か緊張するとからだが妙に火照ったり
その逆に気が抜けた途端、不意に寒気を感じたりすることがありませんか?
それは、肝の働きが一時的に乱れた状態ですから、
整えてあげると、火照りや寒気も自然と消えていきます。

ただ中には、生来の性格や職場での役職上から、
そういう状態が固執してしまう方もいます。
そのような方は緊張しやすくなったとか、夕方以降にからだが妙に熱っぽいとか、
寝汗をかきやすいという訴えをする場合もありますから、注意が必要です。


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